タバコポイ捨て駄目

   


Anazonのフーヴァー長官の本

 

トリヴィア目次

マカロニ三部作

ダーティハリーシリーズ

許されざる者

硫黄島二部作

ミスティック・リバー

アルカトラズからの脱出

パーフェクトワールド

Changeling チェンジリング

Gran Torino グラントリノ

Invictus インビクタス

アウトロー

The Hereafter ヒア アフター

 

 

 

 

 


フーバー
1924年BOI(Bureau of Investigation)第六代局長
1936年FBI 初代局長
BOIおよびFBIは司法局の一部局ゆえ長官ではなく局長です
司法長官の部下です。
でもこのサイトではややこしいのでなじみのあるFBI長官表記です。


なおイーストウッドの雄姿を拝見たい方、いましばらくお待ちを!
イーストウッド父役
エイミー・アダムス娘役
ジャスティン・ティンバーレイクライバルスカウト役
TROUBLE WITH THE CURVE
トラブル・ウィズ・ザ・カーヴ

2012年9月28日米公開!

J・エドガー関連
2011&12のニュース
2010年に伝えられたニュースはこちら



がぉおっぉぉぉぉ!!!!!!!!!




このページ以外のJ・エドガー目次
2010年に伝えられたフーバー映画のニュース
フーバー映画のキャスト・キャラ

ケネディ一家とフーバー

デリンジャー

映像集
イーストウッドが描くFBI初代長官J・エドガー・フーバー(youtube 日本語字幕つき)


・2011年1月8日 nymag.com他配信
オスカーシーズンたけなわで忙しい「ソーシャルネットワーク」の主演アーニーハマー。次回作「J.Edgar」に関して話してくれた。
脚本は物語は主に二人の若い時代を描いているが、フラッシュフォワードで、時に二人の70代の老人のシーンが挟まれるという。
「僕はクライド・トルソン役を彼の老人時代までやるんだよ!。メイクアップに関することは数週間後に始まる。今は衣装合わせをしているところなんだ。」とハマー。
ジュディ・デンチの役はフーバーの母親役で”本当に完璧な役だよ”とデンチのキャスティングに関して絶賛している。
物語については
「これはJ.Edgar Hooverの物語でもあり、FBI設立の物語でもある。どのように始まりどのように今日のような機関に成長していったか。何がフーバーという男を作ったかとかね。壮大なドラマだよ。」と話している。

・2011年1月11日 いろんなサイト配信  シャーリーズ・セロン アウト エド・ウェストウィック イン
昨年末から噂されていたシャーリーズ・セロンのJ.Edgarの出演はなし。もともとセロンはJ.Edogar出演の意思はなかったと伝えているサイトもあった。セロンは白雪姫映画に出演する。代わりの候補としてナオミ・ワッツ、エイミー・アダムスの名前が挙がっている。
またドラマ「ゴシップガール」出演のエド・ウェストウィックの出演確定。重要な助演を演じると伝えられ、役名はスミス捜査官と伝えられている。スミス捜査官は文筆であることがみとめられフーバー長官の伝記を書くことになるが、フーバー長官の知ってはいけない情報にまでたどりついてしまい・・・という役らしい。フーバーとトルソンのあんな関係やこんな関係とかを目撃しちゃうのだろうか。
ウェストウィックは1987年のイギリス生まれ。
元FBIナンバー3のW.サリバンによる暴露本「独裁者フーバー長官」によると1950年代に「大ぺてん師たち」というフーバー長官著作となっているものの、実際には5~6人の捜査官によって書かれた本が全米で大ベストセラーになったと書かれている。ただしこの本はフーバーの伝記本ではない。

・1月16日
イーストウッド監督「ヒア アフター」(2月19日日本公開)に出演しているブライス・ダラス・ハワード。パパは映画監督のロン・ハワード。
ブライスはヒア アフターのセットで初めてイーストウッド監督と会った。その時イーストウッドが父親の監督としてのキャリアを救ってくれた感じたことを思い出したと言う。
ロンハワード監督作ウィローが1998年のカンヌで上映された(注:原文で1998年となっていた。間違えと思われる。ウィローは1988年作品)。批評家向けの上映は最悪の雰囲気だった。救ったのは鑑賞していたイーストウッドだった(1988年監督作バードがカンヌに出品されていた)。
「ヒアアフターの撮影の前日は最悪の状態だった。私のオーデションはテープのみでイーストウッド監督とは撮影開始の5分前まで会ったことがなかったから。でも彼はとても素晴らしく、皆に優しさを見せていた。
私の父がまだ若い監督と呼ばれていた時、ウィローという映画をカンヌで上映した。皆大ブーイングだった。父には本当につらい状況だった。その時クリントイーストウッドが立ち上がって拍手をしてくれたの。クリントがやったもんだから、他の人も拍手をしてくれた。彼って人のためにしてくれるの」とブライス。
その後ロン・ハワードはアポロ13」や「天使と悪魔」「ダヴィンチコード」などの大ヒットメイカーとなった。イーストウッドとも仕事をしており、映画「チェンジリング」の監督をイーストウッドに依頼。ハワードのイマジンエンターテイメントとイーストウッドのマルパソが共同制作をした。
エドガーフーバー映画の「J.Edgar」も同様で二社の共同制作。チェンジリング同様イーストウッド監督、ハワードがプロデューサーになっている(イーストウッドはプロデュース兼任)。
ハワードの監督最新作は2011年1月日本公開の「僕が結婚を決めたワケ」。最近は大作が多いが久しぶりのコメディ。
俳優出身監督といえばイーストウッドがチャップリンとならび歴史の名を残しているが、ハワードも子役出身の監督である。

・1月19日 あっちゃこっちゃのサイト配信
Joush Lucas(ジョシュ・ルーカス)がチャールズリンドバーグ役で出演決定。
以下以前に書いたものと同じだが
”リンドバーグは「翼よあれがパリの灯だ」の台詞で有名な大西洋単独無着陸飛行を世界で初めて成し遂げたパイロット。また戦史好きには第二次世界大戦でアメリカ軍に従軍し、アメリカ兵の日本兵への残虐行為の様子が描かれている「孤高の鷲」を書いたことで知られている。
リンドバーグの息子の誘拐殺人事件は1932年に起きた。当時2歳に満たないリンドバーグの息子が誘拐され身代金の要求があった。しかし二ヵ月後息子は遺体で発見。犯人のブルーノ・リチャード・ハウプトマンは逮捕され死刑となっている(ただし捜査や裁判はかなりずさんなもので免罪であった可能性も高いと言われている)。アメリカでは誘拐は州にまたがることが多いためFBIが捜査にあたるというリンドバーグ法が成立することになったきっかけの事件。”
息子を誘拐しその後逮捕、死刑になったブルーノ・リチャード・ハウプトマンはデイモン・ヘリマンが演じる。
ルーカスはこれまで戦闘機映画「ステルス」や名作ポセイドンアドベンチャーのリメイク「ポセイドン」と超大作に主演→いまいちコケ気味?と期待されたほどの人気を得られていないアンダーアチーバー俳優と言われている。しかし期待は高い俳優で多くの映画に出演し、今後も出演が予定されている。

・1月21日
[映画.com ニュース]

クリント・イーストウッドが、米ワーナー・ブラザースが4度目のリメイクを企画中の名作
「スタア誕生」の監督を務めることが決まった。

 米Deadline Hollywoodによれば、すでにヒロインは「ドリームガールズ」「キャデラック・
レコード」で映画界に進出した歌姫ビヨンセに決定。相手役の男優は未定だが、過去には
ウィル・スミスやラッセル・クロウ、ロバート・ダウニー・Jr.らの名が挙がっていた。

 「スタア誕生」は、大スターの男と若い女性歌手が出会って結婚するが、妻が成功する
一方で、夫は落ちぶれていくというショービズ界を舞台にした悲恋映画の名作。1937年に
ジャネット・ゲイナー&フレデリック・マーチ、54年にジュディ・ガーランド&ジェームズ・メイソン、
76年にバーバラ・ストライサンド&クリス・クリストファーソン主演で3回製作されており、
今回が4度目のリメイクとなる。
(注 四度目の映画化で三度目のリメイク)

 イーストウッド監督は作曲家としても知られ、チャーリー・パーカーの伝記映画「バード」
(88)など音楽映画も手がけている。現在は、レオナルド・ディカプリオ主演でFBI初代長官
J・エドガー・フーバーの生涯を描く伝記映画「J・エドガー(原題)」のプリプロダクション中で、
「スタア誕生」はその次に着手するものと見られている。

なんでも手を出すイーストウッドだがさすがにこればっかりはびっくりな題材だ。
なお現地サイトでは撮影開始は秋、2012年公開と伝えているサイトもあった。
ワーナー映画は映画の脚本の新バージョンのために2009年9月にWill Fettersを雇っている。Fettersはロバート・パティンソン(トワイライト)主演のRemember me(2010)、ザックエフロン主演のThe Lucky One(2012年公開予定)の脚本を書いている。
プロデューサーはBilly Gerber、Basil Iwanyk、Jon Petersで1976年の三度目のバーブラストライザンド版を作った面々。
ただし現地時間21日付けKATVの記事でワーナー広報のJessica Zachollはイーストウッドとビヨンセと交渉中でまだ両者とも契約にはいたっていないと話している。

・1月23日
デニス・ルヘインの「運命の日」という2008年の作品にフーバーが出てきた。ルヘインといえばフーバー伝記映画「J.Edgar」の監督クリントイーストウッドが監督した「ミスティックリバー」の原作小説を書いた人。「J.Edgar」の主演レオナルド・ディカプリオが主演した「シャッターアイランド」の原作小説を書いた人。
「運命の日」は1919年に実際にあったボストン警察のストライキを背景に、実在の人物に架空の登場人物を絡めた壮大なスケールの人間ドラマ。スチュワートウッズの警察署長のを思い起こさせる。描いている期間は短いが警察官の父と息子の家族愛、移民、人種、思想などが絡んだ壮大な人間物語。
実在の人物は野球では当時ボストンレッドソックスに所属したベイブ・ルース。のちの大統領でフーバーをBOI長官に任命することになる当時マサチューセッツの州知事だったカルビン・クーリッジなどが登場する。
フーバーがこの物語の中でどのように描かれているかと言うと・・・・
物語は1919年ゆえ23-24歳のフーバー。まだFBIはなく前身組織BOI(Bureau of Investigation)の時代。フーバーは司法省(FBIを管轄している省)の急進派対策部の所属として登場。
物語の中でフーバーはBOI捜査官と共に行動している。
まだBOIは権限の少ない時代。主人公の警察の人間がBOIの捜査官に"捜査局は破産詐欺が担当だろ”と話している。捜査局の捜査官は”戦争が始まって権限が広がったんだ”と応えている。この物語に出てくる捜査官は共産主義者やテロ行為を追いかけている。物語中の主人公警察官のフーバーの印象が”飛び出た眼の下のくぼみは大きく垂れ下がり、黒々とうっ血している。二倍の年齢の男に見えた。”と描写されている。また"小太りの男”とも描写されている。23歳あたりからすでに小太りフーバー。ディカプリオは映画「インセプション」では14キロもの減量をさせられたと言うが、今回は撮影前に死ぬほどちゃらんぽらん食生活を満喫しているに違いない。
この小説でもフーバーはホモ濃厚として描かれている。
上記BOI捜査官のフーヴァーに対する描写では
”フーバーを同性愛とほぼ確信していた。小指を立てて紅茶を飲み、総じて好みがうるさく、せせこましく、母親と同居。あらゆる微候がそろっている。もちろんフーヴァーについては何ひとつ確かなことはない。かりに子馬にオーラルセックスをさせながら、黒人に扮して精霊を歌っているところを目撃しても驚かなかっただろう”という箇所がある。
怪獣なみの個性をもつフーヴァーとしてルヘインは描いている。
また野心的であり、戦略家としても描かれている。
ボストンで警察がストライキを起こしそうな状態の中、BOI捜査官が関与して事態の収拾に出たほうがよいのだろうかとフーヴァーに相談するとフーヴァーは
”なんのために?これはシアトルよりひどくなりえる。この国でこれまで起きたどんな事より。大衆がこの国の市や州レベルの統治能力を疑問視することになる。彼らは我々のために道を整備してくれる。タールが乾くのをまって後は車で乗り付ければいいんだ”と答え、連邦政府、連邦捜査機関という大きな権力こそが未来の力と暗示している。
なおこの小説は2008年発売。帯にサムライミ監督映画決定と書いてある。2010年のルヘインのインタビューでは
「あれは多分ぽしゃったよ。何も連絡がない。(連絡をしてみたらとの問いに)。しないよ。動きがあれば映画会社からしてくる。僕はお伺いをすることはしない。元々小説が出たときにサムライミが監督をしたくて、脚本家を雇ったからってスタジオから連絡があっただけだ」と話している。実現していたら、パプリックエネミー、J Edgar、本作と短い期間に三度もフーヴァーがスクリーンに登場するということになっていた。
ルヘインは2010年に1999年以来となる”パトリック&アンジー”物の新作を出した。日本ではまだ未出版。

・1月25日 The Film Stage配信
ケン・ハワード(Ken Howard)がJ.Edgarにキャスティング。Howardは2009年9月より映画俳優組合(Screen Actors Guild=SAG)委員長。66歳で身長2メートルの大男はトニー賞(舞台のアカデミー)、エミー賞(テレビのアカデミー賞)を受賞している。
あまり大きな役ではないと思われる。
役は元司法長官Harlan F. Stone(1924-1925)。ストーンは1924年にカルビン・クーリッジ大統領の下、司法長官となる。この一ヵ月後、ハワードは部下としてフーバーを司法省管轄であるFBIの前身組織BOIの第六代長官(正式には司法省の1部局であるFBI(BOI)なので長官とは呼ばずに局長だそうだす。)に指名する。
フーバーは1924年の五月の母の日の日曜日、母親にダイヤモンドがちりばめられたスターサファイアの指輪を貰った。お祝いである。
映画でそのシーンがあるかどうか不明だが、画としてはジュディ・デンチがレオナルド・ディカプリオに指輪をあげるのである。なんちゅー画だ。
その前日の土曜日、フーバーは規律の乱れた司法省を一新するため新長官に任命されたストーンに呼び出された。BOIのNo2だったフーバーは自分もなんらかの理由で解雇されると思ったがなんとBOIの暫定長官をやれと伝えられた。ただしストーンが就任したばかりで適切な人間に心当たりがないため、とりあえず正式なBOI長官を見つけるまでと伝えられた。暫定だったためか当時フーバーの就任は新聞などでも伝えられなかった。正式にBOIトップと発表されたのは同年12月22日。(ここまでの情報はアンソニーサマーズ著の暴露本「大統領が恐れた男」による)。多くの記録では暫定長官任命後の1週間後の5月10日がフーバーの48年に及ぶBOI→FBI長官時代の始まりの日となっている。なお撮影開始は2月5日とディカプリオがツィッターでつぶやいた。

・1月26日 いろいろなサイト配信
Naomi Watts(ナオミ・ワッツ)がフーバー長官の秘書ヘレンガンディ役で出演することが確認された。
ガンディ(1897-1988)は21歳から54年間にわたりフーバーの秘書を勤めた(フーバーが長官になる前から)。秘書とはいえ最終的な肩書は"エグゼクティブ”だった。フーバーが死亡したあと、何十年間にも及ぶ政治家、著名人等への違法な盗聴記録や個人情報などのファイルを隠蔽した人物ではと言われている。
ガンディはフーバーが死んだ翌日にFBIを辞めその後数週間フーバーが残した書類の破棄作業に費やしたといわ、またクライドトルソンが書き残したメモを元に書かれたという「FBI フーバー長官の呪い」ではトルソンがフーバー死去の知らせを聞いた後ガンディに電話をかけガンディに”ファイルを誰の目にもとめられないよう、私自宅(トルソン宅)に配送する手続きをとるようにと伝えた”書かれている。
なおフーバーに秘密を握られている当時のニクソン大統領もフーバーの死去を聞いた後、汚い工作の専門家ゴードン・リディに”例のファイルをおさえなくてはいけない。ただし時間はあまりない。先手をうとうとするものがいるはずだ”と伝えている(アンソニーサマーズ著 大統領たちが恐れた男 より)。葬儀社がフーバーの遺体の処理にフーバー宅についたときにはフーバーの家は背広を着た15人以上の男がフーバー家の隅から隅までひっくり返した状態だったという。また隣に住む女子高生はフーバー宅から朝大きな荷物が持ち出している男達を目撃している。

・1月27日 NZcity配信
イギリス人女優Judi Denchがずっーーとイーストウッドと仕事をしたかったと話している。
「来週クリントイーストウッドの仕事でアメリカに飛ぶの。フーバーの母親役よ。なんでこの役をやりたいかって?クリントイーストウッドよ!」とDenchi。なおDenchは007シリーズにも出演し続けると話している。
「彼らが私にオファーしてくれるなら、生きてる限りやるわよ」とDench。

・1月31日 Wall Street Journal電子版 ホモはないですby監督
イーストウッドがインタビューで、映画がフーバーの女装癖、同性愛癖を深く描いているのか?という質問に
「いや、特に追求していない」と話しむしろ同性愛者としての一面を描いていないところが素晴らしいと話している。
物語は1910年代の共産主義を追うフーバーの時代から、長官に昇格し、1930年代のギャング狩り時代。1950-1960年代の政治家やセレブ、民権運動のキング牧師ら指導者への越権盗聴時代を描く。イーストウッドはフーバーがダーティハリーや許されざる者のジーンハックマンが演じた悪徳保安官のように法を超えてしまったことに魅力を感じている。
「許されざる者がすきなのもその点なんだ。保安官は単なる悪徳保安官として描かれているのではない。保安官は普通に暮らしたいと感じていた普通の人間。拳銃を町から排除したいのも彼がそれがいいと思ってやったんだ。でも彼は結局一線をこえてしまった。
フーバーにも同じことが言えると思うんだ。彼はたしかに犯罪捜査に現代的な指紋、科学捜査を使うなど頭の良いところも見せた。しかし同時に彼は王様になりたかったんだ」とイーストウッド。

・2月1日 いろんなサイト配信
第17回全米俳優組合(SAG)賞の会場でフーバー伝記映画J.Edgarにフーバー長官の相棒でもあり愛人でもあった副長官クライドトルソンを演じるアーニー・ハマーがメディアに話をしてくれた。
「キスシーンなんてないよ。”たくさんのキスシーン”があるんだよ」と笑ってハマー。
「クリントと仕事できるなんて興奮してるよ。聞くところでは彼はリハーサルをたくさんやったり何テイクも撮ったりするタイプの監督でないだよ。現場に投げ出されてその場で作りあげないといけないんだね。実は(フーバー長官役のレオナルドディカプリオ)昨日監督組合賞(DGA)で初めて会ったんだよ。確かに、仕事の話をしたよ。彼は才能ある俳優。別にびびったりしないか不安になったり恐れてはいないよ。脚本は素晴らしいよ。すべてのシーンにその存在の意味がある。とても興奮しているよ。」


・2月3日 moviesblog.mtv.com配信 アーニー・ハマー、すっかりMCハマー
全米俳優組合(SAG)賞の場でMTVの記者にも質問に答えていたトルソン役のハマー。ブレイク中スターということで、どんな脚本やどんな分野のオファーが舞い込んでいるか質問されると
ハマー「とってもエキサイティングなソフトポルノのオファーを受けたところだよ。」
記者「それはおめでたいですね」
ハマー「ありがとありがと。タイトルは”誘惑の穴蔵パートⅥ”だ。撮影はエキサイティングな島、カリブ海のアンギラなんだ。そこで9ヶ月の撮影さ」
馬鹿丸出しなハマーは話を続けて
「本当はクリントイーストウッドと仕事してるんだよ。彼のフーバー映画に。レオナルドディカプリオの相棒ってエキサイティングな役なんだ。個人的に歴史に詳しい人を雇ってるんだ。エイミーハモンド(名前がアーミーハマーに似てますけど)って今後一緒に働いてくれるんだ。エキサイティングだよ」と話していた。

・2月3日 afterelton.com 配信 脚本家"ゲイあるで”
脚本家のダスティン・ランス・ブラック (Dustin Lance Black)が” ゲイなしなんてないよ”と話している。
イーストウッドがゲイはないと発言したことにブラックは
「クリントが言ったことは、彼はステレオタイプに描かないって意味でいったんだだと思う。ちまたのフーバー像はピエロ扱いだからね。彼はそんな風には描かない。ステレオタイプのゲイには描かない。特に皆がゲイを叩くときに描くゲイ像には。人間の中にある性が現実的に描かれる。クリントとはゲイの描写に関して他の多くのエレメントと同様何度も話をしたよ」と話している。


・2月4日 Playlist online 配信 
2010年4月の時点でこの映画の脚本のアーリーレビューが掲載されていた。1年前の版ゆえ決定稿でなく、今後も改定が入るだろうとしている。ディカプリオが主役ではと報道があった直後の記事。

ウルトラネタバレ 映画の内容あり
「 時代は1963年。68歳のフーバー長官がFBI広報から送られる自身の伝記本の作家を待っているところから物語りは始まる。フーバーは伝記作家に1919年から若き自分がどのようにFBIを作り上げていったかを話し出す。ブラックの脚本はフーバーがいかに優れていた人間であるかを表現している。指紋捜査などの近代捜査法を使い上司から高い評価を得ていく。その一方、私生活にも触れている。精神的におかしくなっていった父親の話。野心的な母親。秘書であるヘレン・ガンディとデートを試みた話。
ガンディとのデートシーンでは映画のテーマが見える。男の塊のようなフーバーがヘレンへの対応におろおろする。積極的なヘレンに臆病なフーバー。脚本は明らかに二人の間にはケミストリーがあるが、性的関係がないことを表現している。

フーバーの同姓癖はトルソンと出会うことで明らかになっていく。それは脚本の2章にあたる。まだ時代は1924年。ここから物語のギアが上がる。
トルソンはまだ法学校上がりの新人。捜査局に雇用申し込みをしてきた。結果は不採用だったがフーバーが彼を雇うことにする。フーバー自身が同性愛者ということを秘密にしたいという性格から二人はけしてそのような関係になることはない。脚本で二人の関係で最も重要なことは、平穏を求める感情の縛りだ。フーバーの同性愛は映画の大きな一つであるがその扱いはほとんどのパートで薄く静かだ。またフーバーは完全な同性愛ではない。厳密に同性愛であることを他人にも、自分自身からも隠そうとした。
フーバーの抑圧された人生はエモーショナルに描かれる。特に母親に自分のすべてを告白しようとするシーンは。
女装癖に関しては1シーンでてくる。しかしその描き方は予想できないだろう。
これらくだりのフーバーは映画サイコのノーマンベイツのような精神状態に感じる(ちょっと大げさだが、おそらく今後の版では少しその傾向はトーンダウンされると予想される)。ただしこのような展開はそれほど大きく映画の割合を占めない。同姓癖に関しては事実であるか立証されていない話。これらのくだりは映画すべてを駄目にするリスクがあり、それほどの割合がないのは素晴らしいことと思える。

映画はフーバーが漫画の主人公でスーパーヒーローとして扱われることを後押しするシーン、ジェームズキャグニーが映画G-MenでFBI捜査官を演じているのをフーバーが見て喜んでいるシーンもある。
フーバーは映画スターと食事をするシーンなどセレブとしての生活を満喫しているように見える。映画パブリックエネミーズで出てきたシーン同様”フーバーは実際犯人逮捕をした経験があるのか”と問われるシーンもある。映画パブリックエネミーズとオーバーラップするシーンはこのシーンのみだ。リンドバーグの子供の誘拐事件はスリラーで映画2章から3章で描かれ楽しめるパートだ。
映画ミルクのブラックの脚本のミスは主人公を聖人化しすぎたことだ。しかし悪名高いフーバーには聖人化しようがない。ただし映画のフーバーは驚くほど良く描かれている。時に怪物を想像させるシーンもあるがブラックはフーバーを共感をもって描いている。

もしベンジャンワトンのようなCGメイクを使わないなら(注・CGメイクでいくそうです)若いフーバーと年寄りのフーバーは別キャストが望ましい。ディカプリオは好きだが20代から70代を説得力を持って演じられるかは疑問だ。フーバーはちびでデブでディカプリオはハンサムだ。それにディカプリオに権威がある人間を演じられるようには見えない。でもイーストウッド監督がディカプリオがやれると判断しているならチャンスをあげてもいいかな」
ウルトラネタバレ終わり

この記事の人はディカプリオ=フーバーが嫌みたいだ。
なお上記サイトは今はIndiewire.comと名前を変えて記事を配信中。現在 監督→ゲイなしよ。役者→キスキスバンバン、発言の中、indiewire.comが見解記事を配信
「トルソン役のアーミーハマーが”バンバンチュッチュするぜ~”発言をしたらしいけど古い脚本みたかぎりどうかな。記者をからかってたんじゃないかな」としている。

・2月5日
古いニュースだけど米・視覚効果協会賞で主演と監督の前作品がダブル受賞。
Outstanding Visual Effects in a Visual-Effects Driven Feature Motion Picture(VFX全快バリバリ映画)はインセプション(ディカプリオ主演)。
Outstanding Supporting Visual Effects In A Motion Picture(VFXがドラマに効果的に使われている映画)でヒア アフター(イーストウッド監督)が受賞した。フーバー映画の主演が主演した映画と、監督が監督した映画がダブル受賞。
ヒア アフターのVFXはマイケル・オウエンズ。イーストウッドとずっと組んでいる。オウエンズはフーバー伝記映画でCGメイクを行うとインタビューで話していた。オウエンズは昨年の視聴効果協会賞でもサポート部門でインビクタスでノミネート。CGにより3000人程度のラグビー場の観客を10万人にした。以下の写真ではおでこに傷が加えられている。CGメイクによりラグビーの試合中の傷を作っていた。今回はCGメイクで若い俳優陣を70代にまで老人化させるみたい。


のちにメイクはCGでなく、現場のメイクアップで行うこととなった。

・2月5日
180センチ レオナルド・ディカプリオ フーバー
196センチ アーミー・ハマー トルソン
182センチ ジョシュ・ルーカス リンドバーグ
199センチ ケン・ハワード ストーン司法長官
でかい。出演陣でかいぞ。主演が一番チビだぞ。
フーバーがちびでぶだから、イメージに合わせようにもさすがのディカプリオもデブは出来てもチビは無理ということで回りにでかいの揃えてチビに見せる作戦なのか?

・2月5日
Internet Movie Data Baseの作品ページの出演者欄みたらばかすか役が決まっていた。
このサイトで未掲載分だけ。
・Dylan Burns(ディラン・バーンズ)=子供時代のフーバー。
出演暦はFBIプロファイラードラマのクリミナルマインドのスピンオフ(2011年アメリカで放送開始)に"子供時代のトレバー”という役でゲスト出演。

・Larkin Campbell(ラーキン・キャンベル)=H.R. Haldeman(ハリー・ロビンス・ハルデマン) 
ニクソン大統領の主席補佐官。ウォーター事件で有罪になった。ニクソンはフーバーが死去した際、フーバーの持っている秘密の盗聴ファイルを回収するために動いていた。演じるキャンベルはドラマが多くCSIや24、クリミナルマインドなどにゲスト出演。

・Roberta Bassin(ロバータ・バシン)=ルーズベルト大統領秘書(アンクレジット)
秘書が出るとするとルーズベルト大統領役もあるのだろうか。バシンはGoogleで検索してみたら最初にヒットしたのが「エイリアン・レイダース」という映画だった。

・Lea Coco(リー・ココ)=シスク捜査官(アンクレジット)
リンドバーグの子供誘拐事件を担当した捜査官。 

・Brennan Coulter(ブレナン・コルター)=新聞配達の子供(アンクレジット)

・Adam Driver(アダム・ドライバー)=ウォルター・ライル(アンクレジット)
リンドバーグの子供誘拐事件の目撃者で同姓同名の人がいる。

・2月11日
Kevin Rankin(ケビン・ランキン)とDenis O'Hare(デニス・オヘア)の二人がキャスティング。役は不明。

・2月11日
ネット上ですでに多くの撮影風景の写真が出回っている。

上記の写真の右側にクリントイーストウッドもファンだった俳優ジェームズ・キャグニー主演映画「G-Men」のポスターが見える。
ブラックの初期脚本にこの映画をみて喜ぶフーバーのシーンがあったそうなので、そのあたりの映画館周辺のシーンの撮影のようだ。正装したディカプリオ、アーニーハマー、ジュディデンチが揃ったきらびやかな雰囲気の写真もあるので、映画の特別試写会という設定なんだべか。


・2月17日
ジュディ・デンチがかかとを骨折したらしい。
いや、かかとでなくつま先だって。

キャストが撮影インとともにまた大量に明らかに
・Zach Grenier(ザック・グルニエ)=John Condon 
ジョン・コンドンはリンドバーグ事件で、私財を投じてリンドバーグの子供を取り戻そうと身代金を用意した。リンドバーグとともに身代金配達を行う。ほかいろいろあるけどネタバレになるおそれあるので短めに。演じるグルニエはCSIシリーズなどテレビも多く、映画や舞台でも活躍のよく見る人。

・Austin Basis(オースティン・ベイシス )= 神経質な銀行受付

・Allen Nabors(アレン・ネイバーズ) = Charles Appel (噂の段階)
アップルさんはFBI初期のラボ職員。Sam Pickeringとともにまだ初期段階だった科学捜査を支えた。
リンドバーグ事件も担当。FBIが生んだ偉人の一人とも言われている。
1934年の捜査局に入り1948年引退。息子はFBIの捜査官として2007年引退。
演じるネイバーズは・・・・写真みたらこれまた187センチのイケメンヤング。顔が少しでかいぞ。

・Ary Katz(アリ・カッツ)= .オーエンズ捜査官
カッツさんはアフリカ系アメリカン。フーバー時代はアフリカ系アメリカンの捜査官はケネディ政権まで採用していなかった(ただしフーバーが就任する以前の前身局時代からの捜査官では黒人捜査官はいたらしい。)フーバー自体は弟ケネディ司法長官に強制されようやくオーブリー・ルイスを捜査官に任命した。1969年に捜査官になったジャックオーエンズという捜査官がGoogleでヒットした。SWATにいるなどし、2009年には本も出していた。この人かは不明。

・Teresa Hegji(テレサ・??)= Anna Hauptmann
リンドバーグ事件の犯人とされ死刑となったハウプトマンの奥さん。彼女は夫の逮捕後も60年に渡り夫の無実を主張。その後も夫を愛し続け再婚することなく1995年の10月10日、結婚して69周年の日に死去。生前「死んだら夫と一緒になれる」と話続けていたと言う。

・Shaun Daley(ショーン・デイリー )=学生運動家 (アンクレジット)

・Ernest Harden Jr(アーネスト・ハーデンJr).=フーバーのドライバー (アンクレジット)
名前がわからないが、おそらくフーバーが黒人差別をしていると非難されることを避けるため雇った黒人捜査官の一人ジェイムズ・クロフォードではないかと予想される。クロフォードは実際には運転手や倉庫管理などの雑用係をしており、フーバー死去の際は局をやめ、フーバー家で雑用係として働いていた。フーバーが自宅部屋で死体で発見されたとき庭仕事で家に来ていた。

・Robert Stilwell(ロバート・スティルウェル)=1930年代の裁判シーン (アンクレジット)

・Cameron Webb(キャメロン・ウェッブ)=リポーター (アンクレジット)

・2月20日 ネタバレ 撮影現場より
IMDB掲示板に現地金曜に18日撮影される裁判所のシーンの参加するのでいってきたら情報を伝えると宣言していた人が約束どおり撮影シーン情報を書き込んでくれた。二つの別の年の公聴会2シーンだったという。
一つのシーンは上院議員が連邦政府の仕事ぶりに疑問を持つという設定だったという。公聴会のレオナルドディカプリオはダーティハリーチックな演技を見せていたという。
上院議員とはおそらくマッケラー上院議員。公聴会でマッケラー上院議員はフーバーと対決。フーバーに"お前は逮捕経験ないだろう”となじったのは有名。この後怒りに燃えるフーバーは、ギャング逮捕の場に自ら出向き、捜査官がギャングを包囲し抵抗出来なくなったあと”お前を逮捕する”と”おとこフーバー”をアピールしていった。また相棒トルソンもこの逮捕行脚の最中銃撃戦を経験した。トルソン扮するアーミーハマー(陸軍鉄槌!スペルは違うけど)のアクション見せ場は作られるのだろうか。
マッケラー上院議員とフーバーは映画「デリンジャー」にもそろって登場。
他ネットに出回っている撮影風景写真から、カンサスシティーの虐殺事件、映画Gメン試写会等が撮影されているという。
カンサスシティーの虐殺事件が描かれていると言うことはわりとギャングとの対決を描いたパートは多いいのだろうか。

・2月26日
Stephen Root(スティーヴン・ルート.)がArthur Koehler(アーサー・コーラー)役でJ,Edgarに出演。コーラーはウィスコンシン州の木材工学の専門家で政府顧問としても活動。リンドバーグ子供誘拐事件の木材分析を行った。演じるルートは2011年四月よりテレビ東京で放送される24ファイナルシーズンに出演。

・2月26日
ネットに流れる情報では撮影開始からカリフォルニアで撮影を進めているJ.Edgarだったが、このたび別の撮影場所が判明。
バージニア州のローカル新聞Fauquier Timeよると3月末から撮影隊がバージニア州にやってくるという。
ヴァージニアのクワンティコにはテレビドラマクリミナルマインドでおなじみのFBI アカデミーがあるがこれはフーバー死去後できた物。本作には出てこないと思われる。WarrentonやThe Plainsで撮影。リンドバーグ事件の裁判シーンやリンドバーグ宅のシーンもこの地で撮影されるという。もちろんワシントン特別区での撮影も予想される。

・2月26日 Press-Enterprise配信の記事より
カリフォルニア州サンベルナンドに住む80歳のスチュワートさんは1931年モデルのクラシックカーを持っている。
義理の息子が1998年にヴィンテージムスタングが欲しくてスチュワートさんに売ったものだ。スチュワートさんは地元のクラシックカークラブに入っている。
イーストウッド監督は映画チェンジリングの撮影用にクラシックカーを探しこのサンベルナンドのオーナー達に協力を求めたことがあった。その時必要だったのは1920年モデルの車。スチュワートさんの友達はイーストウッドに協力したが今度はスチュワートさんの番だ。探している車が1930年のモデルだからだ。スチュワートさんの車は6時間の撮影に参加した。監督80歳。スチュワートさん80歳。車80歳の同窓会だ。写真のスチュワートさんは昔の警官のカッコをしている。撮影スタッフにスチュワートさんの友達のクラシックカーオーナーの人と共に撮影に来て車を運転してほしいと頼まれたからだ。ところがその撮影スタッフの中に「暴力脱獄」の元スタッフか同映画を見すぎか、”failure to communicate”(コミュニケーションミス、映画の有名な台詞。ロックバンドGuns n' RosesのCivil Warにもその台詞がミックスされている)がありスチュワートさんが着せられた警官の制服は間違えと判明。
車はFBIが運転するという設定だった。
スチュワートさんは車はリンドバーグ子供誘拐事件の犯人を追いかけるシーンで使用された。スチュワートさんは自分の車が走っていくのを見守った。
「あのシーンがカットされなければ車が映ってるんだな」とシーンがカットされないことを祈るスチュワートさん。

・3月2日 IMDB
IMDBのキャスト欄にかなりのキャストが加えられていた。リポーターとか名前のついていないものは省いて役に名前がついているものだけ以下に。
Amanda Schull(アマンダ・シャール)=アニタ・コルビー
コルビーは30年代に活躍した女優。本作には当時の映画俳優がかなりの数登場しているそうで、初期脚本にはシャーリー・テンプルやビング・クロスビーなどが出ているらしい。演じるシャールはテレビを中心に活動している。

Michael Gladis(マイケル・グラディス)=ストーククラブオーナー
ストーククラブはニューヨークにあった有名クラブ(1929-1965)。フランクシナトラ、グレースケリーなど早々たる面々がご贔屓にしていた。フーバーもこのクラブの常連だった。このクラブのオーナーは人種差別主義で有名だった。クラブは何度も映画に登場している。

・3月2日
現在80歳のクリントイーストウッド監督。2006年に91歳で死去した伝説的美術デザイナーであるヘンリー・バムステッドがいない今、現場にはイーストウッド以上の年齢のスタッフはいるのだろうか。いた。IMDBのスタッフ表にしっかり1929年生まれのバディ・ヴァン・ホーンがスタンドコーディネーターとして名を連ねている。軍隊時代からの友達のイーストウッドとヴァン・ホーン。
ダーティハリーでビルの上から自殺を図ろうとしていたおっさんがヴァン・ホーンです。

・3月2日 eonline.com
脚本家ジャスティン・ランス・ブラックがゲイ仲間のエルトンジョンのエイズ基金パーティーで
「映画の中でゲイのキスシーンが描かれなかったらそれは私の脚本ではないよ。期待している人は満足出来るよ。驚くほど優しく描かれる。女装に関してはチケットを売るために秘密にしておくよ」と話した。

・3月5日 キャスト情報
FBI捜査官やリポーターなどの名前のない役は端役と見てはぶくことにしました。
Dermot Mulroney(ダーモット・マローニー)=シュワルツコフ大佐
大佐は軍に所属していた時の最終階級。この映画ではリンドバーグ事件が起こったニュージャージー州の州警察のトップとして登場するのではと予想される。警察にバイク隊を導入するなど警察の組織化・部隊化を指揮した。ノーマン・シュワルツコフSrで息子のノーマンJrは「砂漠の嵐」作戦のシュワルツコフ将軍で有名。 演じるマローニーはキャサリン・ターナーの前夫。

・3月8日
当初のタイトルHooverからJ.Edgarにタイトルが変更。イーストウッドのファンサイトの掲示板もInternet Movie Data Baseの掲示板でも"Hoover"のほうがいいのになんでJ.Edgarなんだという書き込みが時折書き込まれている。
元々Edgarという名前はフーバー自身も避けていて、かなりの大人になるまで自身を”John E.Hoover"と名乗っていた。フーバーをエドガーと呼べるのは両親と愛人の噂の副長官クライド・トルソンと50年に渡る秘書ヘレン・ガンディらごく親しい人のみ。他の人間がフーバーを親しみを込め呼ぶ時は、ジョンでなければいけなかった(ただし多くの人はジョンと呼ぶと”Mr フーバーだろがっ!!と怒られていたが)。
ジョンやらエドガーやら両方短縮してJEやらいろんな言い方にあふれ周囲が困惑。公式文書に書き込む名前の必要で、どれか一つに決めて欲しいと頼まれたためフーバーは愛する者が自分を呼ぶ時に使うエドガーを選び、自身の名をJ.Edgar Hooverと書類に記したと言う。
J.Edgarというタイトルにしたのは、その名前こそがフーバーが認めた名前。そして製作側の”フーバーを真面目に人間愛を持って描く”という姿勢を題名で表現しているのではと思ったのだけどどうなのだろう。

・3月10日

昨日二人の新しいキャスティングが判明。
一人は2年前にイーストウッド監督のチェンジリングが公開されたときにひどい警部を演じたジェフリー・ドノヴァン。オードリー春日に似てると一躍評判になった人だ(嘘)。出世作といわれるドラマのバーンノーティスではなぜか日本語吹き替えがルパンの物真似の人なのでいまいちだったが一応ナイスガイ役者だ。
「日曜にLAへ飛ぶ。フーバー映画でLD(レオ・デカプー)の相手のBobby Kennedy役でキャスティングされてんだ。興奮しちゃうぜ。Mr.イーストウッドとまた仕事が出来る。夢がかなったよ」とツイッターでつぶやいた。撮影入ってからのキャスティングによりあまり大きな役ではないと予想されている。演じる役であるロバート(ボブ)ケネディはジョンFケネディ大統領の弟。ケネディ大統領時代の司法長官。フーバーの直属の上司。
当時思想家やギャングばかりを相手にしマフィアを野放しにするフーバーに対して真っ向対立。マフィア壊滅のために積極的に動いた。
下半身のしまりのなさも有名でケネディ兄とともにセックス変態兄弟とも呼ばれた。マリリンモンローと兄弟そろっての関係は有名。ついでにモンローの自殺は、ボブによる偽装殺人説を唱える人も。
トルソンもボブが嫌いで「誰かあのクソビッチを射殺してくんねえかな」と言ったのは有名な話。しかものちに兄に続いて本当に射殺されてしまった。ドノヴァンがケネディ司法長官として映画に登場する頃のフーバーはすでに60歳半ば。よぼよぼディカプリオ対ぴちぴちドノヴァン(ケネディの司法長官在位は30代)となる。
もう一人はギャリソン捜査官役のマイルズフィッシャー。ケネディが出てきてギャリソンというと映画「JFK」でケビンコスナーが演じたギャリソン地方検事を想像するけど、こっちのギャリソンはフーバーにインタビューをする若手捜査官とのことで映画用のオリジナルキャラクターではと思われる。フーバーの伝記を書く捜査官としてエド・ウエストウイックがキャスティングされているが初期脚本を読んだライターのIndiewere.comの記事によると、何人かの若いFBI捜査官がフーバーに話を聞き、フーバーの話にあわせて物語が昔にフラッシュバックする手法になっているという。
おそらくフーバー自伝を書くゴーストライターが複数いるという設定なのでは。
二人以外にも同じようにインタビューをする捜査官が脚本にはいるという。演じるフィッシャーはスーパーヒーロー ムービー!!-最’笑’超人列伝でトムクルーズの物真似を見せていた期待の若手俳優。2011年夏に公開される人気ホラーシリーズFinal Destination 5にも出演。

・3月19日 E-onle
情報筋からの話として、ワシントンの爆破事件に(ミッチェルパーマー司法長官宅爆破事件と思われる)ショックを受けるフーバーというシーンでディカプリオがリテイクを求めたがイーストウッド監督がいいカットだったとリテイクを拒否。ディカプリオの剣幕に現場は静まり返ったという。イーストウッドはカメラを向いて”撮影するけど、フィルム入ってないよと応え、ディカプリオはわれを失い物凄い剣幕でセットを立ち去ったという。翌日も撮影は行われたが緊張感ただよう現場だったそう。E-onleが最初に伝えたものだったがE-onlineの記事はちょっと怪しいことが多く日本のスポーツ新聞程度の信頼度しかないと思われる。
なおE-Onlineはディカプリオ&アーニーハマーの燃えるようなキスシーンもついに撮影されたと伝えている。こちらも情報筋からの情報だという。


・3月27日 蝋人形館のフーバー
以下の写真が”ディカプリオのメイクフーバー?”とネット出回っているが本人だろうか。もしくはスタンドイン役者の写真かなにかなのであろうか。すでに60歳代デブスーツを着てメイクをしたシーンも撮影されたというのだけど。
なんて書いたら翌日この写真はワシントンにある蝋人形館にあるフーバー人形であることが判明。


・3月30日
イーストウッド監督の前々作のインヴィクタス、前作のヒアアフターではチャリティーで映画のエキストラ参加権がアメリカの大手オークションサイトebayで行われた。インヴィクタスの時は忘れたけどヒアアフターのときの落札価格は1万4千ドルだった。1ドル80円としても約110万円。とてもつもない大きな金額だ。インヴィクタスの時にエキストラ出演権を落札したのはアメリカのイーストウッドのファンサイトに入り浸っているイギリス人の方。インヴィクタスの撮影地南アフリカに奥様と出向きエキストラ出演。イギリスに帰国後、イーストウッド監督と奥様と3ショット写真を掲示板に投稿。イーストウッドとビールまで飲んだことを明らかにしていた。そのイギリス人の方は次の映画ヒアアフターでもエキストラ出演。このときはイギリスで撮影があったため、イギリス在住のこの方になんとエキストラ依頼の連絡があり2作品連続出演。
なんとそのイギリス人の方・・・、渡米して3作品連続のエキストラ出演をしていた。現地イーストウッドのファンサイトの掲示板に”ヴァージニア州のWarrentonの裁判所のシーンの撮影を終えたよ。今回も信じられない日を過ごした。衣装着た写真もとったからイギリスに戻ったらまた掲示板に投稿するよ”と書き込んだ。

・3月30日 The New York Times配信
お下劣B級映画の大御所ラリー・コーエン監督(コーエン兄弟ではない)がただいま絶賛撮影中のJ.Edgarに激しい批判を浴びせている。コーエンは1977年に日本未公開の""The Private Files of J. Edgar Hoover" を監督している。
コーエンはダスティン・ランス・ブラックの書いた初期脚本を読んだ上で、ゲイであったりするアンソニーサマーズ著の"大統領たちが恐れた男  FBIフーヴァーの秘密の生涯”に大きく影響を受けている脚本は、信頼の置ける情報筋からの物語ではないとし、また脚本の中で大きく描かれるリンドバーグの子供誘拐事件もフーバーはたいしてかかわりを持っていなかったとしている。
またフーヴァーがマフィアの取締りを避けていたことは、フーヴァーがマフィアに売春やギャンブルを許す代わりに、麻薬取引摘発を助ける見返りをマフィアから受けていたという事実を軽んじてはいけないとしている。
コーエン版のフーヴァー映画はMGMより限定版コレクターズMOD(manufacture on demandで発注があったらDVD-Rにて販売するというもの)にて今年1月に発売された。
なおワーナー映画はコーエンの批判に対して声明で”コーエンの読んだ脚本は初期ドラフトで撮影台本ではない”と応えている。現在初期脚本を読んだ人の情報がネットに多く出ているがかなり撮影台本とは違っているのだろうか。ちなみに初期脚本ではフーヴァーはばっちり女装をしているが性癖としての女装ではないという。それじゃあなんなんだろう。ハロウィンの変装だったりして・・・・。

・4月1日 Collider.com
映画館オーナーが集まるコンヴェンションCinemaConでワーナー映画が今後公開する新作の公式映像が紹介された。その中にJ.Edgarの映像が30秒含まれていたという。レオナルドディカプリオ扮するフーヴァーが議会で国民の指紋のデータベースがなぜ必要かを唱えるシーンだったという。

・5月1日 お友達が米国防長官に
「ワシントン(CNN) オバマ米大統領は、退任を表明しているロバート・ゲーツ国防長官の後任に、中央情報局(CIA)長官のレオン・パネッタ氏(72)を指名する。米政府高官が27日、記者団に明らかにした。大統領が28日に正式発表する予定。(CNN.co.jp) 」
と伝えられた。パネッタ氏はクリントイーストウッドとは古くからの知り合い。
昨年10月にはイーストウッド監督がCIA本部を訪問、食事会をするとともに、イーストウッドの次回作で元FBI長官エドガーフーバーを描いた映画について話をしたという。


・5月6日
監督イーストウッドと主演ディカプリオ。互いに仕事をしたことがある映画人はあまり多くないように思える。監督のマーティ・スコセッシはディカプリオがお抱え。イーストウッドとも親交はあるようでスコセッシ製作、イーストウッド監督のジャズのドキュメンタリー映画がある。小説家のデニスルヘインは著作ミスティックリバーがイーストウッドが映画化。シャッターアイランドはスコセッシ&ディカプリオで映画化。ほか思い当たらないな・・・と思っていたところ、1960―70年代の映画を特集するアメリカの同人誌映画雑誌シネマレトロの”名無し三部作”特集号を読んでいたら・・・。イーストウッドとディカプリオの映画をプロデュースしたことがあるかなりの大物プロデューサーが紹介されていた。アルベルト・グリマルディ。イーストウッド主演、セルジオレオーネ監督の"夕陽のガンマン”と"続夕陽~”をプロデュース。そしてディカプリオ主演、スコセッシ監督の"ギャング・オブ・ニューヨーク”のプロデュースしていた。
1925年ナポリ生まれのイタリア人のグリマルディは「荒野の用心棒」で製作会社ともめたレオーネに目をつけ、レオーネに次回作(のちの夕陽のガンマン)のための制作費と元になる脚本「The Bounty Hunters」を提供。夕陽のガンマンは世界中で大ヒットした。その後United Artistと話をつけ、さらにスケールアップした続夕陽のガンマン(続編ではないが日本の映画会社が同じ監督、主演だから続をつけた)もプロデュース。こちらはただいまIMDBの歴代4位の高ランクの人気を集めている。「ラストタンゴ・イン・パリ」「ソドムの市」もプロデュースしている。長編は2002年のギャング・オブ・ニューヨークが最後のプロデュース作。2003年短編のプロデュースをした。同じ年、続夕陽のガンマンの完全版製作をしたのもグリマルディ。40年以上前の作品をデジタルリマスターし、当時撮影しながら作品に入れずカットしたシーンも現存するフィルムを集め修復。音声トラックがないため、すでに70歳代に突入していたイーストウッドやイーライウォラックに40年前のフィルムに吹き替えをしてもらった。NHK衛星放送で毎年のように放送されているのは完全版。
現在86歳でご存命のよう。
2011年2月25日から放送されているシャネルのホワイトニングライン「ル ブラン」のCM音楽に夕陽のガンマンのオルゴールの曲がしようされている。

・5月31日
クリントイーストウッド監督81歳の誕生日である。
映画J.Edgarの公開は2011年12月14日公開とInternet Movie Data Baseの作品ページに書かれているJ,Edgar。
14日は水曜日である。水曜公開は通常、メガヒット級の記録を狙う映画の公開曜日が通常。
過去水曜日公開映画のオープン記録トップ10を見ると上から、1トワイライト、2トランスフォーマー2、3ハリポタ映画、4ハリポタ、5スパイダーマン2、6ロードオブザリングシリーズ、7新スターウォーズ、8キリストの誘惑、9ロードオブザリングシリーズ、10マトリクスリボルーション(日本タイトル適当)となっている。どれも公開前からウルトラ大ヒットの記録を狙っていた作品。
イーストウッド作品がそれらの作品群のような公開戦略がとられるとは思われず、14日の水曜日公開はないのではとの考えもIMDBの掲示板に。
16日公開?

・6月1日
J.Edgarでフーバー長官役のディカプリオ。70代のフーバー長官を演じるため特殊メイクで撮影に挑んでいたことが明らかに。映画でフーバーの主治医役を演じたEric Mathenyは
「自分の撮影初日のセットで人がいたんだけど”だれだあの老人は?レオはどこだ?”って感じだったよ。でももう一度見直すと”あれレオか?”って思ったよ。目がレオだったんだ。それ以外は別人だったよ。」と話している。

・6月1日
なんのこっちゃかバックトューザフィューチャーのDVDを見てる。リートンプソンが出てる。マイケルジェイフォックスのママ役で。
まったく話題になっていないけどIMDBによるとリートンプソンはJ.Edogarに出演している。役はジンジャーロジャースの母親のリーラロジャースを演じる。ジンジャーロジャースは登場するのだろうか。登場しても古い人すぎてよくわからんのだけど。

・6月7日
クェンティンタランティーノが準備しているイタリア製(マカロニ)西部劇風アメリカンウェスタンの悪役でディカプリオと交渉しているという。タイトルはジャンゴアンチェインド。ジャンゴとはフランコネロ主演の「続・荒野の用心棒」の原題。ガトリングガンをもったネロが大暴れする映画だった。ジャンゴは邦題が続とついているが「荒野の用心棒」とはまったく関係ない映画だった。タランティーノが荒野の用心棒から始まるクリントイーストウッド主演&セルジオレオーネ監督の名無し三部作シリーズが大好きなのは有名な話。パルプフィクションでアカデミー脚本賞を受賞した後の受賞パーティーではなぜか「荒野の用心棒」上映。「続夕陽のガンマン」は最も好きな映画としている(ただしインタビューにより好きな映画がころころ変わってるんだけど)。これまでもレオーネスタイルを使いまくっているタランティーノだけにウエスタンを撮るのは楽しみ。


・6月9日 エロいネタバレ 
最近公開前に公式(作品のサイトでの配布)、非公式(初期脚本の流出)といつも脚本が出回るイーストウッド映画。今回もインターネット上でJ.Edgarの初期脚本が出回っている。なんとディカプリオ扮するフーバー長官のオナニーシーンかもしれないシーンが描かれているという。脚本では”オナニー行為をしている”ではなく”行為をしているかもしれないがそうだと判断するには難しい”と書かれているという。フーバーは個室にこもりヘッドフォンをして盗聴したエロテープを聴きながら、ガンディ秘書の緊急電話が鳴る中、汗をかきかきしているという。聞いているエロ盗聴テープの人物は誰でも知っているアメリカの偉人、フーバーがふけっている間に起きている事件もアメリカを揺るがした大事件。フーバーさんこんなときにそんなことしてたのん?・・・というだれしなさ満杯のシーンである。フーバーこのとき65歳のシーンだ。
まぁエロテープ聞いて汗かいてるだけで十分変態チックなのでそこまで描かれないとは思うけど、もし描かれたとしたら最高齢の映画内一人エッチシーンでないだろうか。
昔ブライアンデパルマの殺しのドレスでアンジーディキンソンが熟女オナニーシーンを見せていたが、あれは何歳ぐらいだったのだろうか。

こんなイメージしかわかない


・6月12日 Joel Coxただいま編集中 RGJ.com配信
イーストウッドとは1976年のアウトロー以来38作で仕事をしている編集マンCox。アカデミーに二度候補に選ばれ一度受賞。イーストウッド自身、撮影より編集が好きと宣言しており、編集作業はイーストウッドと二人三脚で行っている。現在はJ.Edgarの編集に入っている。秋に編集終了のスケジュールという。
「ディカプリオが凄いよ。20そこらの若者時代から70代の年寄りまでの彼の変化を見ることになるんだけど、メイクアップが物凄いんだ。レストランや映画祭で彼があの姿で出てきても誰も気づかないと思うよ」とCoxは話している。
下にCoxの編集作業中と思われる写真。上のスクリーンの真ん中に筆記体で"J.Edgar"の文字が。
なんの画面なんだろうか。



・6月20日
Internet Movie Data Baseでは公開日はアメリカ2011年12月14日、スペイン2012年1月27日となっている。またディカプリオのファンサイト掲示板ではドイツは2011年12月16日だ!と の書き込みがあった。


・6月27日 Deadline.com
Deadline.comがクリントイーストウッドがJ.Edgarに続く作品「スター誕生」への出演をLenardo Dicaprioに求めていると伝えた。どれほどシリアスな話かは不明。1937年に初めて映画となったスター誕生。数年前からワーナーが製作すると伝えられていたが今年初め、イーストウッドが監督を引き受けたと話題になった。ビヨンセの相手役でラッセルクロウ、ウィルスミス、ジョンハムらの名前が挙がっていた。


・6月30日
Hollywood ReporterによるとワーナースタジオはJ.Edgarの公開を10月、Extremely Loud & Incredibly Closeの公開を12月と決めたという。共にオスカーをターゲットにしているとされている作品。Extremely~はトム・ハンクスとサンドラ・ブロック主演で9.11同時多発テロのその後を描いた作品。両作品賞シーズンの公開だが最もインパクトが残せる12月にExtremelyをあてていることで、現時点でのワーナーのオスカープッシュの本命はExtremely~との意見も。2011年の9.11は2001年の事件からちょうど10年の節目。
監督はケイト・ウィンスレットがアカデミー主演女優賞を獲得した「愛を読むひと」のスティーブン・ダルドリーでアカデミー賞ノミネート常連監督。
なおJ.Edgarの10月公開は当初の予定どおりと見られる。現地イーストウッドファンサイト掲示板に、インヴィクタス、ヒアアフターに続き今作で3作品連続でイーストウッド映画にエキストラ招待された人が書き込みを行っているが、それによると3月下旬に撮影に参加したが、会話をした撮影スタッフは10月公開と話していたという。

なお最近のイーストウッド監督作品の映画公開スケジュールは
2003年 ミステイックリバー 米10月 日本1月(04年)
2004年 ミリオンダラーベイビー 米12月 日本5月(05年、ただし配給はワーナーでなく、今は倒産したムービーアイ。特殊なケースだった)。
2006年 父親たちの星条旗 米10月、日本10月
硫黄島からの手紙 米12月 日本11月(日本が舞台ゆえ日本先行、アメリカは限定公開)
2008年 チェンジリング 米10月 日本2月(09年)
2008年 グラントリノ 米12月 日本4月(09年)
2009年 インヴィクタス 米12月 日本2月(10年)
2010年 ヒアアフター 米10月 日本2月(11年)
最近のイーストウッド映画は10-12月にアメリカで公開され翌年の賞関連受賞シーズンに日本で公開されることが多い。しかし今回はディカプリオ人気で年内正月映画ロードショーもあっちゃう?ただ正月映画っぽくない内容だけど。
なおワーナー配給の日本の12月公開の正月映画の一つとしてゲイリーマーシャル監督、ロバート・デニーロの「ニューイヤーズ・イブ」が決まっている。他配給会社の正月作品ではトム・クルーズのミッションインポッシブル最新作などがある。


・7月2日 われらがフーヴァー、NHKに登場!
毎年作品をバンバン放送してくれて、編成にイーストウッドファンがいるのではないかと感じてしまうNHK。そのNHKが
衛星放送のほうでケネディ大統領を描いたミニシリーズ「ケネディ家の人びと」という作品を7月に放送する(http://www9.nhk.or.jp/kaigai/kennedys/
で、このケネディ家の人びとにわれらがフーヴァーが登場する。エンリコ・コラントーニが扮している。コンラントーニって誰よ?と思ったて調べたら・・・ヴェロニカ・マーズのパパ!。コンラントーニの演技はテレビ番組批評を見ると、”メルブルックスのコメディかよ”とか”アニメのキャラじゃないんだから”とかあんまり評判よくない。写真を見る限り・・・・確かにコメディだ。
全8話のうち3話(第3話ではなく3回)出演している。
この作品とイーストウッドの関わりを探ってみた。この作品と映画J.Edgar両方に登場する人物では、ケネディ大統領の弟で、フーヴァーの上司にあたる司法長官ロバートケネディ。J.Edgarではジェイソン・ドノヴァンが演じるが、ケネディ家~ではバリー・ペッパーが演じる。スピルバーグのプライベートライアンで狙撃手を演じ、その後イーストウッドの父親達の星条旗でも頼れる兄貴を演じてかっこよさを見せ付けていた。ただ今回のボブケネディ役の写真を見ると、髪型が長髪なのでちょっと印象が違う。
キャストを見るとマフィアのジアンカーナ役の名前もあり、マフィアとの関係も描かれるみたいだ。マフィアと仲がよかったイタリア系アメリカンのフランクシナトラ役名にあった。シナトラはテレンスマリックのリライト脚本によるダーティハリー出演予定を撮影直前に怪我でキャンセル、その後一旦は断ったイーストウッドに再度話がいき、脚本をリライトして映画は完成。世界的な大ヒットとなった。イーストウッドは当時マリックの脚本を読んで、”最低、どうしてもとの脚本をこんなにしたんだ、こんな脚本じゃ出演しない”と駄目だし。そのマリックも今や伝説の映画監督。8月には最新作ツリー・オブ・ライフが日本でも公開される。
ケネディ大統領とイーストウッドの関係といえば、イーストウッドはザ・シークレットサービスでケネディ大統領をダラスで守れなかったシークレットサービスを演じていた。
シークレットサービスがダラスで一生懸命ケネディを護衛している間、われらがフーヴァーはワシントンのFBIビルで、キング牧師の3Pエロ盗聴テープ聞いて汗カキカキしているというとんでもないシーンが初期脚本では描かれている。
フーヴァー長官とケネディ一家の戦いは
http://cemt.web.fc2.com/kennedy.htm
へどうぞ。

・8月3日
ワーナー映画によるとJ.Edgarは11月9日限定公開、11日拡大公開になるといる。
また同じワーナー映画のオスカープッシュ作品Extremely Loud & Incredibly Closeは12月25日限定リリース、翌年1月20日拡大公開とこちらはオスカー猛烈プッシュスケジュールが組まれた。

・8月12日 ちょっぴり大人のメイクのデカプー


・8月13日
Entertaiment Weekly出版版と電子版で久しぶりにHoover映画の最新情報が。相変わらず公開近くなっても音沙汰なしのイーストウッド映画だったがサマーシーズンも終わりに近づきそろそろ露出が増えてくるのだろうか。
同誌の記事では映画に関する監督、主演の話も掲載されていた。
「自分は30年代40年代とフーバー長官を"G-Man"として見て育った。権利があり警官であった。当時はFBIってのは尊敬されている機関であり畏敬の念を持っていた。昔Hooverと働いた人に話を聞くと多くの人が彼を大好きだったんだ」とイーストウッド。
ディカプリオもHooverの偉業に迫ろうとしている
「それまでの政府機関はリポーターみたいなもんで本当の力は州警察が持っていた。国が州ごとにぱっこり分割されていた。そこに連邦警察を作り上げる男が現れたんだ」とHooverに関して。続けて
「彼が科学捜査を警察に持ち込んだんだ。有罪となる証拠や裁判にかける使われる証拠はみな科学捜査から得られたものだ」とデカプー。
ゲイの話題が多いがイーストウッドは作中ではゲイであるかどうかは限定していないという。
「ゲイと解釈する人もいるだろうし、クライドとは友人だったと思う人もいるだろう。ゲイなしの愛の物語と思う人もいるかもしれない。でもLance Blackが書いた脚本はとても面白く、とても良く書かれている。決め付けていないんだ」とイーストウッド。
デカプーは
「彼はアウトサイダーだった。これがこの物語の中心だ。彼が年老いていっていかに感覚がずれていっていったか」と話しているデカプーによるとHooverの晩年はパッパラパーの精神錯乱状態だったという。
電子版のEntertainment Weeklyの記事の最後にはコメントを投稿できるようになっているが、顔が童顔すぎてあわねー・・・という意見はやはり出ている。


・8月17日
少し古いニュース。今月2日付けのヴァラエティ紙によるとワーナー映画はハリポッター最終作をオスカー受賞に向け大プッシュを行うという。ロードオブザリングが最終作でアカデミーを受賞したように、ハリポタも大シリーズの完結編ということで作品以上の価値を見出せると考えている。ワーナー映画は今後は9月9日公開のContagion、12月のExtremely Loud and Incredibly Close、そしてJ.Edgarをオスカープッシュ作品として考えている。

FBI捜査官役のMiles Fisherによると 本作撮影中セットはアイスホッケー場のように寒かったそう。
メイクやら厚手のコートを着ての撮影などで主演のデカプーはえらい暑苦しい状態。ゆえ温度をできるだけ低くして負担を軽減するためだったという。
「凄いメイクアップ状態でレオデカプは六時間セットにいなくちゃいけなかった。だから撮影所をとても寒くしておかないといけなかったんだ」とFisher。

本作品はR指定となった模様。

・8月25日
IMDBの作品掲示板では"予告編おそーい、お腹へったー、早くー”との書き込みが多い。、現地イーストウッドのファンサイトの掲示板ではまったく予告編の話題は出ていない。イーストウッドファンは知っている。イーストウッド映画はほとんど宣伝らしきものがされないことを。昔から長いつきいあいのイーストウッドとワーナー映画だが1990年代に、イーストウッドとお友達だった社長スティーブロスが死去。イーストウッドとワーナーの新首脳陣は折り合いが悪く、10年ほど前にはイーストウッド自身が”大作ばっかり宣伝して俺っちの映画は全然全然宣伝してくんねぇよ”と嘆いたものである。アカデミー賞をとったミリオンダラーベイビーの時もイーストウッドは撮影所が製作にGOをださなかったため、他の独立プロと組んで製作開始。のちにワーナーが配給権を買うということで制作費の半額を出したが、当時のスタジオ側の担当重役は「イーストウッドと二度と口が聞けなくなるところだった。イーストウッドが”互いに良い結果になったし互いに儲けもでたしめでたしめでたし”って言ってくれたんだ。よかった」と当時を振り返っていた。しかしその後も相変わらず宣伝もしょぼいし、予告編のリリースはえらい遅いのであった。去年のヒアアフターのときもIMDBの掲示板は"全然宣伝に力いれてないねー、テレビのCMもちょびっとしかしてねー”の書き込みが多かった。今回も同じように皆予告編を待ってるみたいだ。
イーストウッド監督作のワーナー映画での最近の作品の予告編リリース日を見ると、
2008 グラントリノ 米12月17日公開 10月20日頃予告編リリース
2009 インビクタス 米12月3日公開 10月28日予告編リリース
2010 ヒアアフター 米11月15日限定公開 22日拡大公開  9月10日予告編リリース
2011 J.エドガー 米11月9日公開予定 予告編リリース????
一番早いのがヒアアフターの2ヶ月と5日前。インビクタスの時は1ヵ月ちょっと前という遅さだった。

ついでにどれくらいJ.エドガーがヒットするか。大ヒットの目安となる100億ドルを基準に2000年以降のイーストウッド作品の米興行成績データを見てみると。
2010 ヒアアフター(監督) 約32億ドル 不発 マットデーモン
2009 インヴィクタス(監督) 約37億ドル 不発 マットデーモン
2008 グラントリノ(主演&監督) 約148億ドル 大ヒット
2008 チェンジリング(監督) 約36億ドル 不発(ワーナーでなくユニバーサル) アンジェリーナジョリー
2006 父親たちの星条旗(監督) 約33億ドル 不発(硫黄島からの手紙は日本では大ヒットも米では限定公開のため除外)
2004 ミリオンダラーベイビー(主演&監督) 約100億ドル 大ヒット
2003 ミスティックリバー(監督) 約90億ドル ヒット ショーンペン他豪華キャストなのに制作費わずか25億ドル
2002 ブラッドワーク(主演&監督) 約26億ドル 不発
2000 スペースカウボーイズ(主演&監督) 約90億ドル ヒット(ただし制作費が65億ドルかかった)
もののみごとに本人が出演していない映画はずっこけている。本人が出ていない映画でヒットしたのはミスティックリバーだけ。
毎回、なんでもいいからちらっとでも出演すればいいのに・・・。お爺さんになったときのトルソン役とかできそうだったのに。

ついでにディカプー映画のデータも
2010 インセプション(ノーランライアン監督) 約292億ドル メガトンヒット
2010 シャッターアイランド(スコセッシ監督) 約128億ドル 大ヒット(ただし制作費が80ミリオンもかかっている)
2008 レボリューショナリー・ロード(サムメンデス監督) 約30億ドル 不発(ただし公開規模は全米1000館強程度)
2008 ワールド・オブ・ライズ(リドリースコット監督) 約38億ドル、主題歌ガンズ、ラッセルクロウ共演、でも不発
2006 ブラッド・ダイヤモンド(エドワードズウィック監督) 約57億ドル 制作費100億ドルを考えると不発
2006 ディパーテッド(スコセッシ監督) 約132億ドル 大ヒット(ただし制作費が90億ドルもかかっている)
2004 アビエイター(スコセッシ監督) 約1020億ドル 大ヒット(ただし制作費は110億ドル・・・・)
2002 キャッチミーイフユーキャン(スピ監督) 約164億ドル 大ヒット
2002 ギャングオブニューヨーク(スコセッシ監督) 約78億ドル(制作費100億ドル・・・)
ネットを見ると映画は制作費の二倍くらいの興行を残さないと、宣伝費や経費をさっぴくと国内赤字になるらしい。ただアメリカ映画は世界規模で稼げるから儲けが出るんだろうけど。それを考えてもデカプー映画はわりとコストパフォーマンスが悪いぞ。


・8月30日 J,Edgarの監督&主演に関わるニュースがWalker Plusのサイトに出ていた

ビヨンセがMTVビデオ賞授賞式のステージで第一子妊娠を発表したため、彼女の主演が決まっていた『スター誕生』リメイク作品の撮影が延期になりそうだと芸能情報サイトのDeadline Hollywoodが伝えている。クリント・イーストウッドがメガホンを握ることになっている同作は、来年2月に撮影開始を予定していたが、ビヨンセの妊娠と出産のため、ワーナー・ブラザーズが製作日程の延期を検討しているらしい。

『スター誕生』のリメイクは35年ぶりで、これまで、1937年、1954年、1976年と3回映画化されており、ジュディ・ガーランドやバーブラ・ストライザンドといった大スターたちが主人公の役を演じてきた。「あの映画を見て、バーブラ・ストライザンドのファンになったの。そしてジュディ・ガーランド主演版を見て、20年から30年おきに、その時代を代表する才能が生まれ、新たなスターになるんだって気付いたの。でも、まさか自分がその一人になるとは思わなかったわ」とビヨンセは同作に主演することについてMTVに語っていた。

ビヨンセが演じるのはスターを目指して地方から都会に出て来る女性シンガー。彼女が恋をする年上のロックシンガー役にはイーストウッド監督がレオナルド・ディカプリオを希望していたが、同監督がレオを口説けなかったと言われており、撮影が延期されれば、製作側にとってはじっくり代役を探す時間も確保できる。ビヨンセの相手役には、ウィル・スミス、ロバート・ダウニー・Jr.など、数多くの俳優の名前が囁かれてきたが、なかなか決まらず、いっそビヨンセの夫のジェイ・Zに演じさせたらどうだろうと書いているメディアもある。【UK在住/ブレイディみかこ】

・9月07日
J.Edgarが11月3日のAmerican Film Institute's AFI Fest 2011オープニングナイトでプレミア上映

・9月11日 カーメル映画祭で10月14日Edgar上映らしい
イーストウッドが住んでいる小さな町、カーメルで行われるカーメル アート&フィルムフェスティバルでJ.Edgarが上映といくつかのサイトにより伝えられた。上映日は10月14日。同イベントの公式サイトはhttp://www.carmelartandfilm.com/。
現在のところ上映に関する情報は公式サイトには見られない。"2011年の情報は9月にアップするからね”と書いてあるからまもなく情報がアップされるのでは。
IMDBの掲示板ではファンが運営側にEdgar上映が事実かメールしたのでわかりしだい掲示板に投稿するね、の書き込みもあった。
カーメルはイーストウッドが市長をつとめたこともあり、またイーストウッドの初監督作品の恐怖のメロディの撮影地であるなど、イーストウッドファンにはお馴染みすぎる場所。輝く美しい海、小さく綺麗な町並み。昔から芸術家が集まる場所として知られ、そのかわりに街の規則も厳しい町として知られていた。1986年、アイスクリームの歩き食べも禁止、新しい家を作るのも許可が下りないという中、やりすぎと頭に来たイーストウッドが市長に立候補。76%もの圧倒的支持で当選。2年間市長をつとめた。現在もカーメルに住んでおりレストランを所有。
カーメル訪問経験のあるわたくしのおすすめは夕暮れの海。あまりに綺麗すぎて地元住民がイスを犬つれて飲み物もってわらわら集まってくる。一種のヒーリング体験のような体験ができる。海の色が日によって赤にそまったり緑っぽく見えたり、なんか色合いが違う海だった。

・9月14日
ディカプリオ演じるフーバーの相棒トルソンを演じたアーニーハマーの奥さんがセットでディカプリをに詰め寄ったと言う。
奥さんはモデル出身。ディカプリオと東京で会ったことがあるという。この奥さんのルームメイトとディカプリをがエッチした過去の話を奥さんがディカプリオに問いだ出したと言う。
「”あなだがくそったれでないと言ってちょうだい。残りの撮影で私をあななたを嫌いにさせないで。彼女はスペイン人よ。一緒のお風呂に入ったのよ。名前は?”って聞いたの。彼は"マルタ”って答えたわ」だって。
なんの話やねん!
その旦那ハマーは台詞でトルソンの胸がつるっつるっという台詞があるため胸毛をそるよう要求されたが”やめて~”とお願いして25年間はやした胸毛を剃る難を回避したという。

イーストウッドとディカプリオがGQ(日本語版でなく本国版)10月号に出ている。ディカプリオとイーストウッドは政治について話している。イーストウッドは長いこと共和党支持者として有名だったが今はリバタリアン(自由主義)と話している。ゲイの結婚を禁止することにも二人して反論。
イーストウッド「もっと人をそっとしておいてやろうということだ。ゲイの結婚に文句?誰と結婚しようがクソッタレ的に関係ない話だ。大きな問題にすべきでないことを大きな問題にしている。神聖だ神聖だとうるさい。下らんことは言うな。送りたい人生をおくらせろ」

ディカプリオ「そんな人見ているといらつくよ。他に世界的な大きな問題があるのに。経済不況やアメリカ以外の国との問題。なのな状況になぜゲイを問題にする?」 と話している。もっと読みたい人はQB10月号をゲットしよう!
左は隠し子を入れると20人くらいのパパでは?ともいわれているかつての性豪イーストウッド。
右はなぜか精気ないように見える遊び大好きアラフォーのとっつぁん坊やのディカプリオ



・9月16日 J.Edgarにジェフブリッジスの甥っ子が出演していた!
イーストウッドとジェフブリッジスとえいば、マイケルチミノ監督の出世作となった「サンダーボルト(Thunderbolt & Lithtfoot)」の主演の二人。マシンガンをぶっ放す稲妻銀行強盗イーストウッドと足軽ドライバーブリッジスのロードムービー的なアクション映画。ブリッジスはこの映画でアカデミー助演賞にノミネートされ出世作となった。そのジェフブリッジスの兄貴のボーブリッジスの息子、ジェフの甥っ子のジョーダンブリッジスが映画J.Edgarに出演。アメリカ合衆国商務労働省の弁護士役だ。
オーディション選考で多くの役の台詞を話、出演決定までに長い時間がかかったという。

どうやらJ,Edgarの予告編が完成している模様。カナダのアルバータ地区の映画館で上映されるCMや予告編の検閲でJ.Edgarの予告編の検閲が9月15日に終わっていることがhttp://www.albertafilmratings.caにより明らかに。


・9月17日
クリントイーストウッドの現地ファンサイトの掲示板にオーストラリアに住んでいる人が情報を。ロバートレッドフォードの「華麗なるギャツビー」以来二度目の映画化となるフィッツジェラルドのグレートギャツビーの撮影をオーストラリアで行っているディカプリオ。11月にJ.Edgarのプロモーションのためにアメリカに一度戻るとオーストラリアの新聞に書かれていたと言う。


・9月19日
三大ネットワークの一つNBC制作「Access Hollywood」のアメリカ現地18日月曜の放送でJ.Edgarの予告編がテレビ放送デビューを飾る。



・9月20日
予告編解禁!
J.Edgarの予告編が米テレビで初公開。すでにテレビCM枠でもオンエアが始まっているという。
予告編から不安視される点として多くのサイトが1.ディカプリのフーバーアクセント 2.老人メイクのレベルが低い の2点。
フーバーは独特の喋り方で有名。それをディカプリオが真似ているのだがかなりおかしく聞こえる人が多い模様。ただ英語の国の違いのなまり、アメリカ国内英語の地域的なアクセント、に関してはおおかれ少なかれ否定的な意見が出るのでよほどひどくないかぎり問題ないのでは。ディカプリオはブラッドダイヤモンドでも南アフリカ訛がおかしいと多くの人に指摘されたがアカデミーの主演候補に選ばれていると指摘している人もいた。なおイギリス人のジュディ・デンチもアメリカ英語発音でがんばっているそう。
老メイクに関してはかなり評判が悪い。まぁ短い予告編ての判断だし、メイクがおかしくてもディカプリオのことだから爆演でメイクのことなんて忘れさせるやろ。
ところで前にイーストウッドのCGパートナーを長く務めているマイケルオウエンズが、この映画ではデジタルメイクアップで役者を老人化するとインタビューで話していた。しかし大掛かりなデジタルメイクはしている様子はなく、スタッフリストにオウエンズの名前もない。撮影後CGで作りこむと完成に時間がかかる→撮影所は年内公開でアカデミーを狙いたい→役者に我慢してもらって現場でメイク、ということにでもなったのだろうか。本作でのディカプリオの特殊メイクの担当はSian Griggという人でディカプリオの通常メイクも担当している。インセプション、シャッターアイランドなどディカプリオのメイクをずっと担当している人のようだ。


・9月21日
だからゲイ映画じゃないってば! by監督&主演
GQマガジンで二人して登場しているJ,Edgarの監督と主演。紙面でディカプリオは
「もし賭けるなら、どっちに(フーバーがゲイか否か)賭けていいかわからない」と話し
イーストウッドは
「これは観客の解釈になる。これは二人のゲイの物語ではない。いかに彼が周囲をだまくらかして、ながいこと地位を保ち続けたかを描いた映画。彼がゲイかそうでないのかなんて馬鹿な話ではないということだ」と話している。
現在オーストラリアで次回作のギャッツビーの撮影中のディカプリオだが”ドラマ上の目的”で3D映画として撮影されているが、それに関してはいまいち納得していないという。
ほかイーストウッドファンサイトの掲示板によせられたGQマガジンの二人の情報は以下があるそう。
・イーストウッドとディカプリオは以前一緒に仕事をする寸前までいっていたという。計画が飛んだそう。
・イーストウッドにたくさんの人が”アウトロー”と”許されざる者”の再映画化をやりたいと言うという。イーストウッドはいつも”なんで?”と応えていると言う。
・イーストウッドの作品で一番人に見てもらいたい映画は"硫黄島からの手紙”だという。

本作の予告編で使用されている曲はMax Richterという人の曲、もしくはMax Richterの作曲ではないかとの書き込みが複数お映画サイトの投稿欄で書き込まれている。質問サイトではこの映画のサントラ担当をMax Richterしているのではないか?知っている人はいないか?という書き込みもあった。Richterは最近ではユアンマクレガーのPerfect Senseの音楽を担当している。
予告編の音楽は本編音楽を使わず、存在している曲をあてることが多いが本作はどうなのだろう。

・9月21日

予告編で使われている曲のうちの一つはMax RichterのNovemnberと言う曲。youtubeでも聞くことができる。

・9月26日
 以下のニュースがシネマトゥデイに
 [シネマトゥデイ映画ニュース] クリント・イーストウッド監督とレオナルド・ディカプリオのタッグで話題の映画『J・エドガー(原題)』の日本公開が、2012年1月28日に決定した。アメリカ連邦捜査局(FBI)が発足した1924年から1972年にわたる48年間、半世紀にもわたりFBI長官を務めたジョン・エドガー・フーバーの半生を描く本作。映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞監督賞受賞経験を誇るイーストウッド監督のメガホン、映画『ミルク』でアカデミー賞脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが脚本を務めた本作には、映画『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したジュディ・デンチも出演。全米では今年11月9日に公開予定で、アカデミー賞最有力候補との呼び声も高い。

 主人公のジョンをレオナルド、ジョンの過保護な母親をジュディが演じたほか、ジョンの秘書ヘレン・ガンディーをナオミ・ワッツ、ジョンの右腕クライド・トルソンを映画『ソーシャル・ネットワーク』で1人2役で双子の兄弟を演じたアーミー・ハマーが演じた本作。レオナルド演じるジョンとアーミー演じるクライドは、同性愛関係にあったともいわれており、アメリカ本国では、二人のキスシーンが大きな話題になっていた。

 『J・エドガー(原題)』では、飛行家チャールズ・リンドバーグの当時1歳8か月の長男が誘拐、殺害されたリンドバーグ愛児誘拐事件など歴史的事実を描きながら、カルビン・クーリッジからリチャード・ニクソンまで8代の米国大統領たちに仕え、FBIを今のような影響力を持つ巨大な組織へと発展させたジョン・エドガー・フーバーの秘密を描いていく。数々の名作を生み出してきたイーストウッド監督は、レオナルドとのタッグで、この実話にどのように挑んだのか? 高い評価を誇るイーストウッド監督とレオナルドがタッグを組んでいるだけに、期待は高まるばかりだ。(編集部・島村幸恵)

映画『J・エドガー(原題)』は2012年1月28日より全国公開

・9月27日 J.Edgarを245ドル払って見よう!
10月12日-16にイーストウッドが住んでいるカーメルで行われるカーメルアート&映画祭が開催。公式には発表されていないが14日には.Edgarの上映があると伝えられている。映画祭のサイトでは14日のイベントとして”クリントイーストウッドとの特別な夜”が予定されている。J.Edgarの上映がその日にあるとして、鑑賞するには最低で245ドルかかる。公式サイトによると映画祭期間、一番安い映画用チケットは50ドル。これは午後5時以前の上映の映画は見放題というもの。次に安いのが245ドル。これは映画人のイベント、食べ物&ワイン、映画のプレミア上映、写真撮影会、イーストウッドとの特別な夜やイーストウッドフィルムアワードの参加ができるもの。ということでJ.Edgarを見るにはこの245ドルのチケットが必要となる。アメリカのイーストウッドのファンサイトの掲示板に、映画祭と連絡を取り、J,Edgarの上映を情報を受けたサンディエゴのファンがチケット買って飛行機でいくどーと書き込みをしていた。この書き込みをした人が話した映画祭関係者の方は女性の方だったそう。とても親切で公式に上映発表していない映画に関して情報を教えてくれるだけでなく、イーストウッド情報も教えてくれたという。この映画祭はイーストウッドがかかわっている映画祭ゆえこの女性もイーストウッドと個人的に面識があるようで、女性によるとイーストウッドは昨年の映画Hereafterの時はそれほど情熱的にとりくんでいるようには見えなかったが今回のJ.Edgarはとても情熱的に取り組んでいたという。またイーストウッドの次回作”スター誕生”の主演女優ビヨンセの妊娠をイーストウッドが知ったのは、多くの一般ファンと同じで、イーストウッドと妻がテレビでMTV VMAアワードを見ているときビヨンセが妊娠を発表した時だったという。彼女はこの事実を知ったとき、ビヨンセサイテーと思ったそうで自分がビヨンセだったらイーストウッドに撮影できないと事前に連絡してるわよと話していたという。この映画祭の女性、何者だろう。

・9月29日 映画のスコアはイーストウッドが担当
J.Edgarの公式サイトにより本作のスコアはまたしてもクリントイーストウッド自身が担当していることが明らかに。

また以下の紹介がワーナージャパンの公式サイトに

作品名:

J・エドガー

J. Edgar
監督: クリント・イーストウッド
キャスト: レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、ジュディ・デンチ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、デイモン・ヘリマン、ケン・ハワード
ストーリー:

50年近くもの間、アメリカの法執行機関の顔として、J・エドガー・フーバーは恐れられ、称賛され、罵られ、そして崇拝された。だが閉ざされた扉の裏側で、彼は自分のイメージ、キャリア、さらには人生そのものを壊しかねない秘密を抱えていた。

2012年1月28日(土) 丸の内ピカデリー 他 全国ロードショー


・9月30日 辻井伸行さんがコンサートを行う場所でJ・エドガー上映だっ!
カーメルアート&フィルム祭の公式サイトでJ・エドガーの上映予定がアップされた。10月14日、サンセットセンターオーデトリアムにて夜7時から。公式サイトではほかの上映作品には上映時間が記されているものもあるがJ・エドガーに関しては上映時間の記述はない。
上映が行われるサンセットセンターオーデトリアムでは10月9日にピアニスト辻井伸行さんがコンサートを行う予定となっている。
この会場は700席以上の席を持つ大型会場として1931年オープン。長い間カーメルの音楽家などパフォーマンス芸術の中心舞台となっていたが、
ステージが狭いなどの問題もあり、2003年に大改装オープンした。

・10月4日
現地イーストウッドファンサイトの掲示板によると情報筋は不明だが、J・エドガーの新しいポスターがまもなくリリースされるという。
死んだような目のデカプーのポスターのことじゃないからね、とも書かれている。
ポスターアーティストは映画ポスターの巨匠Bill Goldが引退撤回して製作だという。検索したところWikipediaにGoldがJ・エドガーのポスター製作を引き受けたと書かれていた。Golsは昔はイーストウッド映画の御用達ポスターアーティストだった。1921年生まれの90歳。
以下Gold製作のポスター群。左からバード、ミスティックリバー、ハートブレイクリッジ、許されざる者、パーフェクトワールド(ここまでイーストウッド作品)、時計仕掛けのオレンジ(キューブリック監督)、カサブランカ(ボギー主演)。





・10月16日 J・エドガー カーメル映画祭の試写会、無念の結果に・・・・・・
J.エドガー初の上映があるカーメル映画際。
可愛そうに・・・・カーメル地元局のKSBWのニュースによると、試写会は最後まで上映できなかったという。理由は停電。カーメル半島すべてが停電に見舞われ復旧は翌日の朝になるという。カーメル映画祭の様子を伝える女性のリポーターは「チケットは捨てないでください。もしかするとのちの上映会で使えるかもしれませんので・・・」と伝えてはいるがカーメルの人は停電でそのニュースは見れないのである・・・・・・。

・10月16日その2
金曜夜のJ.エドガー試写会は上映終了あと2分で停電のため上映中止となったがよく土曜日に再び仕切りなおしで上映が決まった。

・10月17日 無念
なんと試写会再設定日の上映も機器トラブルで中止。結局最初の上映は完全版として上映されることはなかった・・・。

現地イーストウッドファンサイトの掲示板でカーメル映画祭での上映を見に行った方が書き込みを。
”残り2分どころか、上映1時間36分までで中止となった。映画の上映時間は2時間17分と言われた”と書き込んでくれた。
さらにその1時間36分までの上映もスムーズではなく、映写機が止まったり始まったりの状態だったという。
映画については”ディカプリオはオスカー候補になり受賞するチャンスがあると思う。彼は素晴らしいパフォーマンスだった。作品については、個人的な意見では構造中の混乱があると思う。映画は時代を行ったり来たりするフラッシュバックで描かれているが、フーバーを知らない人には混乱すると思う。また映画で描かれるイベントは物語に適したイベントを描いていないと思う。アカデミー作品賞クラスとは僕は思わない」とのこと。
このイーストウッドファンサイトの掲示板は会員登録制。この方は2002年から登録しているサイトでも古巣の方。ねっからのイーストウッドファンで、映画祭でイーストウッドに会うことも目的としていたが合えなかったという。おそらくこの方のチケットはイーストウッドとの食事会が含まれていないもののようだ。Twitterではイーストウッドとの食事会に参加した方の書き込みもあった。
また上映中止の理由の停電がさらなる不幸を生んだ様子。ホテルに深夜戻るとホテルのキーが使えなかったという。理由は書いていないが、もしかして停電のため電子カードキーが読み取りしてくれなかったのではと想像する。この方は悲劇にも車の中で寝たという。身長186センチだったので大変だったと書いている。朝になりホテルの係りが来たので(カーメルという田舎なので24時間フロントに人がいないのだろうか?)、ロビーに入り、部屋に入れてもらい、数時間睡眠、お金も返金してくれたけどなんて夜だったんだと嘆いている。ホテルではクレジットカードの読み取りも出来ない状態だったそうで、ホテル側も停電のためかなりの痛手をこうむったのでは。
なお上映停電中止だが、今回FBI長官をホモ扱いしているのではと起こったFBIが停電を起こして上映を阻止したに違いないという受け狙いの投稿があちこちで。

物凄いどうでもいい話。オーストラリア西部にイーストウッドという地名にエドガーストリートという道路が走る場所があった。

 

・11月4日 
1日6時間のメイクと35ミリオンの予算。主役はギャラがいつもの10分の1。
複雑な製作だったFBI創始者の暴露映画の内幕、長いんで箇条書き。

Hollywood Repoterより
映画の作中、ディカプリオ対アーニーハマーの殴り合いのシーンがある。
81歳のイーストウッドが自ら手本を見せた。
「クリントと友達のスタントマンのバディヴァンホーンが即興で僕たちに演技付けしてくれたんだ。バディが部屋の中央に立って、クリントが
”こんな感じだな”って。二人は互いにやりあいを見せて、部屋に転がって。クリントは立ち上がると「OK、こんな感じだよ」って」とハマーは爺さんふたりのスタント指導に驚き。

ディカプリオの通常の映画一本のギャラは20ミリオン。この作品では2ミリオン。
「彼はCGIたっぷりの映画でもっと金を稼ぐことも出来たんだかが、キャリアを変えたかったんだ。僕自身が監督とし違ったものをやるように」とイーストウッド。

プロデューサーBrian Grazerによると、最初はユニバーサル映画とHooverというタイトルで製作スタート。その後自身がゲイと公言しているランスブラックが脚本の執筆に強い意志を見せたという。2008年春のこと。ブラックの代表作「ミルク」の公開から半年も前の話だった。ブラックは多くの関係者や書物、記事を読み、1日16時間もかけ初稿が12月出来た(この記事ではその年の12月となっていたが他の記事では1年半を費やしたとなっている記事もあった)。Grazerの元に脚本が手渡された。しかしユニバーサルは人事の変化などもあり、Hoover製作をとりやめた。Grazerはチェンジリングで仕事をしたイーストウッドへ話を持ちけた。イーストウッドは脚本を気に入り、脚本に書かれたものが事実か確認を行った。友達の当時CIA長官だったLeon Panetta(現米国防長官)にFBI長官であるロバートミュラーとの面談を実現してもらうためお願いもしたという。
イーストウッドはタイトルをフーバー大統領と、もしくは掃除機メーカーと混同することを避けるため変更することを望んだ。
ディカプリも役作りのためにワシントンに飛び、フーバーの子供の頃の家、ベッドルーム、仕事場を見て回りフーバーの日常の再現の勤めた。
しかしイーストウッドとディカプリオと二人の大物が作品に乗ったにもかかわらず、制作費の目処はたっていなかった。ワーナー映画が乗ってくるまでは。ワーナーのJeff Rovinovは
「伝記ものは興行に限界がある。でもクリントとレオに賭けてみようと思ったんだ」と話す。ワシントンの物語だが多くをLAで撮影することも予算に優位になった。
予算はこの種の映画では信じられないような低価格、35ミリオンだった。
2011年2月7日映画のプリプロダクションが始まった。まず俳優集め。キャスティングディレクターのFiona Weirによるとアーニーハマーは出演の乗り気でなかったという。
低予算で39日の撮影期間はスタッフには重荷だった。イーストウッドは技術面に集中していた。撮影監督のTom Sternは在住している南フランスから飛んできた。美術デザイナーのJames Murakamiは爆発シーンのスケジュールで悩んでいた。家のシーンを撮影して1時間後には爆破された家の状態にしないといけなかった(爆発自体はCGなど別素材?)。またワーナーの第6スタジオにつくらなくてはいけないFBIのセットも難題だった。Murakamiのセットのリアリズムへの主張は撮影監督Sternへの挑戦となった。照明はセットに吊るせないし、長いシーンではどこから照明を当てるのが難題だ。
「フーバーのオフィスからフーバーとクライドが出てきてあとから廊下でナオミワッツと合流してクライムラボに続く。これが200フィートのワンショットなんだ。これは大変だったけど全部あわせても2-3テイクくらいでやり遂げたよ」とStern。
ディカプリオは
「クリントは準備の鬼だ。撮影前に物凄い時間をかける。撮影前にはもう準備万端。撮影はつま先を置く時間もないほど物凄い速さで終わるんだ。これだと役者は常にアドレナリンが出まくりの状態で撮影出来る」と話した。
ディカプリオはメイクをCGでなく一日6時間かけて行った。俳優にやさしいCG後処理メイクが検討されたが、ディカプリオがメイクでいきたいとし、撮影開始に備え、ディカプリオは入れ歯を入れ、鼻に矯正具をつけ、年寄りメイク状態で毎日歩き、台詞を話し、準備を続けた。
タイタニック以来ディカプリオの専属メイクとなっているSian Greggによるとディカプリオとフーバーは
「同じあごのラインを持っていて顔の構造は似ている」という。
フーバー長官の老けメイクのためディカプリオは口に詰め物をして口周りをふっくらさせている。Fangs FX社が上下の歯の詰め物を担当した。若い時代のフーバーのシーンでも
「レオが若い時代でも下の歯に詰め物をしたいとリクエストしてきた。それは彼の話し方をかえることに役に立ったと思う」とGrigg。
歯も入れ歯を使用している。フーバーは30代に歯を綺麗にしたがそれ以前は歯並びは悪かったという。フーバーはそれゆえ修整するまでは人に歯を見られるのを嫌がっていたという。
フーバーのハゲ頭はもちろんかつら。シリコンはげキャップをディカプリオが装着。目は二種類の色のコンタクトを用意。ブラウンのものが若い頃で、年をとってからのフーバーでは白が入ったものが使われた。皮膚はウルトラソフトシリコンが顔中に貼られた。Griggによるとこれらは自分の皮膚のように、動くものだという。
変化を加えるのは顔だけでなくボディにも。ディカプリオは若い時代のフーバーを演じる際も体を太って見せるためにパッドを服の中に入れたという。
ゆえコスチュームデザイナーのDeborah Hopperは役者ディカプリオ一人に、たくさんのサイズを用意しなければいけなかった。
もちろん主演だけですむはずはなかった。130人もの台詞がある役者、3000人をこえるエキストラ。おまけに年代が1920-1970年代とさまざまな年代のものを用意しなくてはいけなかった。

.icgmagazineより
プロデューサーの一人RonLorenzは
「挑戦だった。ワーナーは歴史もの、伝記もので興行に不安を持っていたため予算をさいてくれないので本当に厳しい予算とスケジュール。撮影現場もあちこち移動しないといけない羽目になった」と話している

AカメラオペレーターのStephen Campanelliは
「クリントの映画は17年間くらいやってる。クリントが映画をとると聞けば、他の予定なんて全部断るよ。スケジュールをあけとなかいといけないからね。マルパソ(イーストウッドの会社)一家は愛のある仕事だからね。」
撮影監督Tom SternによるとAカメにはPanavision Platinumを使用。フィルムはFuji Vivid stock。このフィルムはつぶれた黒ではなく情報をもった黒の再現性が高いという。
Sternは
「これはクリントのDNAだと思うんだけど、彼はいつも技術に一歩下がってろって言うんだ。役者のパフォーマンスを出すために技術テクノロジーを前に出すなって。撮影最後の日にレオが”この脚本の映画で、こんなに静かな現場なんて想像出来なかったよ”って言われたよミスティックリバーの時にもショーンペンに同じことを言われたけど。」と話している。

色調調整を行ったJill Bogdanowiczは
「年代にあわせて色味を変えている。1920年代は彩度を抑えているかわりに明度が少し高くなっている。1960年代までは彩度をあげエレガントな色合いだ。色調補正にはおなじみのDaVinci Rosolveが使用されたという。

35ミリオンという驚きの低予算映画に撮影監督のSternは

「最近はコミックブックの映画化に150ミリオンもスタジオが簡単に使うけど、クリントは150ミリオンの予算をくれなんてけしていわないよ。150ミリオンももらうと、たくさんの人がここをこうしろとか色々言ってくるからね。安いお金でやっていれば誰も文句をいってこないから」と話している。

・11月7日の記事より
[映画.com ニュース] クリント・イーストウッド監督の最新作「J・エドガー」を抱えるワーナー・ブラザースが、アカデミー賞獲得に向け積極的な活動を展開していると、Deadlineが報じた。

同作は50年近くにわたり米連邦捜査局(FBI)の長官を務めたJ・エドガー・フーバーの伝記映画で、レオナルド・ディカプリオが20代から70代までを熱演。アメリカ映画協会(AFI)が主催の映画祭AFI Festで盛大なプレミアを行ったのち、ロサンゼルス群美術館(LACMA)で行われた特別試写会にも、イーストウッド監督、ディカプリオ、アーミー・ハマー、脚本家のダスティン・ランス・ブラックが登場した。

米監督協会(DGA)の試写ではイーストウッド監督、米俳優組合(SAG)の試写にはディカプリオ、ハマー、ナオミ・ワッツらが質疑応答に参加。アカデミー会員が多くを占めるそれぞれの組合で「J・エドガー」の魅力をアピールしている。

・11月9日の記事より
[映画.com ニュース] 来年2月26日に開催される第84回アカデミー賞授賞式の司会者に決定していたエディ・マーフィが、突如降板したと全米各紙が一斉に報じた。

授賞式のプロデューサーで、マーフィの最新作「ペントハウス」の監督でもあるブレット・ラトナーが問題発言で降板に追い込まれたことを受け、降板を表明。ラトナー監督への忠誠心の表れだと評価する声があがる一方で、自己中心的な行動であるとの批判が大勢を占めており、ハリウッド・レポーター紙はキャリア最大のミスであると報じている。

マーフィは、「ドリームガールズ」の助演男優賞にノミネートされた2007年のアカデミー賞授賞式で、ライバルのアラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)が受賞した直後に、途中退席したことで知られている。アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、映画産業における芸術と科学の発展を目的としており、同団体の大義よりも自身のプライドや都合を優先させるマーフィの姿勢は、業界の有力者の多くが所属するアカデミーの心証を悪化させたことは確実だ。

なお、同アカデミーは、ラトナー監督の後任としてブライアン・グレイザーが新プロデューサーに決定したことを発表。グレイザーは、ロン・ハワード監督のパートナーとして数多くの作品を手がけているベテランプロデューサーで、「ペントハウス」や、クリント・イーストウッド監督の最新作「J・エドガー」も手がけている。

その後、ビリークリスタルがホスト決定。

・11月11日 altfg.comなど配信
J.Edgarが限定公開初日、52.645ドルの興行成績。7館の興行で1館平均、7.571ドルとなかなかの成績ではあるが、とりたて素晴らしい売り上げではない。
2008年の同じ脚本家のDustin Lance Blackの”ミルク”はゲイの主人公jの伝記物。このときは34館の限定公開で初日7.789ドルを売り上げた。少ない館ならば1館平均はあがるもの。それを考慮するとミルクに見劣りしている。
ミルクはこの後北米では31ミリオンの売り上げだった。興行的には成功とはいえずJ.Edgarの制作費35ミリオンにも達していなかった。ただしJ.Edgarを擁護すると、ミルクは感謝祭前日の初日だったためその分、興行日の有利さはあったかかもしれない。ミルクは作品力の高さで賞レースには興行成績はひびかなかったが、J.Edgarは問題になる。金曜日から1910館(大ヒット狙い映画の2/3程度の規模の館数)で公開されるJ.Edgarへの評価は割れている。 Rotten Tomatoesのトップ批評家からは66%(原文まま、数字はサイトアップ時のもので、その後下がっている)の肯定的な意見ではあるが評価的には微妙なところ。二年前のGary MarshallのNineやPeter Jacksonのラブリーボーンのように、微妙な評価→興行的な失敗→賞レースさようならのケースが過去にある。ましてイーストウッド監督作品ではもっと評価が高かったインヴィクタスも興行的失敗により賞レースから脱落している。


今週末のJ.Edgarの金曜から日曜までの週末興行成績の予想をネットで探してみた。
ネットで色々探したところ、下は9.4ミリオンから上は15ミリオン。15ミリオン到達には1館平均8000ドル近く必要なので15ミリオンの予想はあまり良い批評でない映画と考えるとかなり好意的な予想だ。
政治的映画は若者に受けない、評価ば微妙ということで、ロングランは厳しく、最初の4週間の興行予想は35-38.5ミリオン程度と予想されている。ロングランヒットがない場合はどうやら制作費程度の興行成績となることが大方の見方だ。
同じ規模のイーストウッド映画では08年のインビクタスが2125館公開で最初の週末8.6ミリオン、最終37ミリオンだった。
昨年の評価が悪かったヒアアフターは2180館で拡大公開された最初の週末は12ミリオン、最終32ミリオンだった。
下記の予想はネットで探した中で今週末三日間のJ.Edgarへの売り上げが一番低かったもののベスト5予想。
1 Puss in Boots: $21.9M
2 Jack and Jill: $16.1M
3 Tower Heist: $12M
4 Immortals: $11.9
5 J. Edgar: $9.4M

・11月12日
拡大ロードショーの初日となった金曜日のJ.Edgarは速報値見積もりで3.5ミリオン。その数字から予想すると土日を入れた三日間では13.5ミリオン程度の興行成績になると見られるという。
IMDBの作品掲示板の鑑賞してきた人による書き込みでは、劇場は概ね良い入り、ただし老人ホーム並みにご老体ばかり。数人の人が”若い人自分だけだった・・・・、こんなの初めて”というような書き込みを投稿していた。作品の不評にかかわらず見に来てくれた歴史ファンに感謝しないとね!という記事を書いていたサイトもあった。
ディカプリオファンはおらんのか?

その後のリポートで金曜は見積もりで4.25ミリオンと伝えられた。


・11月25日 
早く来年にbyイーストウッドファン&デップ対ディカプリオだったのぉ?


ファンはエドガーをもう忘れている?
アメリカのクリントイーストウッドのファンサイトではエドガーがまったく盛り上がっていない。エドガースレッドにほとんど書き込みがない。当たり前だ。イーストウッドファンは監督イーストウッドは好きだけど、俳優イーストウッドは愛している。猿と散歩する映画だろうが、おじいちゃんの恋愛映画だろうと、女ギャングに逆レイプされようとイーストウッドがそこにいない映画より、そこにいる映画が好きなのだ。
イーストウッドのエドガー後の次回作はビヨンセ主演のスター誕生だったがビヨンセ妊娠で延期した。イーストウッドファンも懐妊ニュースが流れた当時は”ビヨンセプロ意識ないなー”との意見も、空いたスケジュールでイーストウッドが主演作を作るなると、一転、”ビヨンセご懐妊おめでとう!”の嵐。いい加減な連中だ。
イーストウッドが主演作を作ることになった理由はエドガーも影響しているかもしれない。9月あたりからエドガー失敗作ではとの噂がTwitterを通じて流れていた。製作サイドや映画会社も作品の出来に批評家の意見をまたずに、判断を下せる。
イーストウッドが”インヴィクタスもヒアアフターも国内じゃあヒットしなかったからなぁ。ワーナー映画には悪いことしちゃったなぁ・・・。エドガーもこの出来だとまた迷惑かけちゃうかなぁ・・・・。しょうがないから出ろ出ろいうからまた出るかなぁ・・・主演で”と考えても不思議はない。前回主演の大ヒット作「グラントリノ」も大金を使った硫黄島二部作の興行的な失敗の後に作ったものだった(その期間に製作されたチェンジリングはユニバーサル。今回のエドガーはそのチェンジリングが失敗したユニバーサルでスタートしたがスタジオが製作ストップしてワーナーで製作となっていた)。昔からイーストウッドは興行で成功が見込めない映画を作る代わりに、興行が期待できるスタジオがお願いする映画を多く作っていた。バードやホワイトハンターブラックハートもセンチメンタルアドベンチャーもその後の作品はヒットが見込める娯楽映画だった。
ワーナー映画とイーストウッドは時に確執も伝えらこともあるが、それでもビジネスではいつも持ちつ持たれるの関係だ。いくら名作をつくろうとも、特にアメリカの大衆はイーストウッドは監督ではなく、俳優と思っている。
今回のエドガーの作品的・興行的失敗はイーストウッドをスクリーンで見たい人には裏で貢献してくれていたのかもしれない。
イーストウッドの次回作は主演作「Trouble With the Curve」で(監督は弟子まかせ)来年早々クラインクインが噂されている。現在娘役でエイミーアダムスと交渉中である。


パプリックエネミーはデリンジャー対フーバーの2大キャラ対決映画だった?

以下ディカプリオの映画フーバーにかかわることになったきっかけの話をBackstage.comより。
デカプリ
「もともと”パブリックエネミー”のプロジェクトに何年も関わっていたんだ。僕はフーバーのこと詳しく調べていた。監督のマイケル・マンと一緒にずっとプロジェクトを成長させていったんだ。だけど、理由は忘れちゃったけどマイケルが一人でプロジェクトを進めちゃったんだ。たぶん二人のスケジュールが合わなくなってだったかな。そしたら二人の物語がデリンジャー(主演のギャング。ジョニーエップが演じた)一人の物語になっちゃったんだ。だからフーバーのことが潜在意識の下のほうにいつもあった。そんな時ミルクの脚本家のダスティンランスブラックが脚本を仕上げたって聞いたんだ。だから脚本を読ませて貰っただ。たくさんの疑問が出たよ。彼の生活、なにが彼を動機づけたのか。彼はいったい何者なのか。ダスティンは本当に彼のエッセンスをとらえていた。おまけにクリントイーストウッドと仕事をしたくないなんて人間いるのかな?役を得ていないのに自分でリサーチを始めたんだ。」

ディカプリオ以外はキャスティング作業で選んだ。キャスティングディレクターはFiona Weir。ロンドンを本拠にしている彼女はハリーポッターシリーズやラブアクチュアリーなどイギリスを舞台の映画が多い。最近は南アフリカが舞台のイーストウッドのインビクタス、同じくイギリス、フランス、アメリカが舞台のヒアアフターも担当している。Weirは本作のためロスに五ヶ月滞在した。アメリカの歴史の映画のためアメリカ人がキャストを占めたがイギリス人のジュディデンチがキャスティングされた。
「クリント(イーストウッド監督)は実際の人間の映画でもそれに似せた俳優にこだわらない人でした。実際の人間の基本となる質を持っている人を求めました」とWeir(管理人注・ネットでの批評を見ると特にニクソン大統領はまったく似ていないそうだ)。
「特に難しかったのはトルソンでした。多くのことは知られていましたがそれでも情報が少なかったんです。脚本では何十年も描かれるためたくさんのキャスティング方法がありました。当初は年配の人をキャスティングしてメイクなどで若く見せる方法を考えていました。でもクリントがアーニーハマーがふさわしい、どの年齢も出来ると感じていたんです。」とWeir。
アーニーハマーは若すぎる自分の役ではないと感じたがWeirの説得に応じて出演することを決めた。代理人には”私を信じて、やれるから”とハマーに伝言してもらった。
アーサーコーラーを演じるStephen Rootはコメディアンとして知られている。しかしWeirは
「彼は素晴らしいし、細かいことに没頭する素晴らしい人間に見える。」と配役。リンドバーグの子供を殺し死刑になったが実際には殺していないと見られている犯人役はデイモンヘリマンを配役。
「クリントがこの役に求めていたのは優しい普通の男が突然の不幸に陥ってしまうということ。デーモンは間違ったときに間違った場所にいる人間を演じられる。」とWeir。
「俳優は”不安”を持ち込む。特定の役を当てられた理由が理解出来ないために。キャスティングディレクターにとって大事な仕事は、俳優にそういった不安はドアの向こうにおいてきてもらって、ただその中に入って演技をしてもらうこと」とWeir。
終わり

もしかするとディカプリオがそのまま計画に参加し続けていたらパプリックエネミーは
デップ(デリンジャー)対フーバー(ディカプリオ)の映画では顔は合わせないけど豪華な競演映画になっていたかもしれないのか。
ディカプリオはケネディ大統領の暗殺に関する物語の映画化権を獲得したとちよっと前にニュースになっていたが、それはエドガーの準備中の勉強中に思いつた話なのだろうか(エドガー作品中ではケネディ大統領暗殺は多く扱っていない)。


・11月27日 
今日エドワード・D・ホックの書いたミステリー「サム・ホーソンの事件簿Ⅰ」を読んでいたら、映画J.エドガーにつながる文章が。
短編の長期連載シリーズとなったこの作品はニューイングランドの田舎に住む医師”サム先生”が出会った難事件を解決。その事件のあらましを何十年後の年老いた老人サム先生が昔を振り返りながら語るというスタイル(ライターに昔を振り返りながら話しが進むJ.エドガーと同じだ!)。
その一遍「赤い校舎の謎」という誘拐事件を描いた物語のサム先生の語り始めの部分が
「1925年の秋のことでね。リンドバーグ誘拐事件が新聞の一面を語り、誘拐事件は連邦当局が取り扱うという法律が可決する約7年前のことだな」だった。
映画J.エドガーでも取り上げられているリンドバーグ誘拐事件。こうやってミステリー小説にこのような形で紹介されるということは、この事件はアメリカの歴史では大きな一部なんだぁ。フーバーがらみの話しなら他にももっと取り上げることあるだろ!と思う人も多いだろうけど。
しかしリンドバーグさん、子供誘拐されたり、飛行機で大西洋渡ったり、従軍記者としてアメリカ軍人の虐待暴露本書いたり・・。凄い人生です。


・11月30日
クリントイーストウッドはジャズが好き。監督デビュー作恐怖のメロディでジャズを大きく使い、ジャズ映画最高傑作の一つバードを監督。そして演出方法もジャズテイストだ。American Cinematography Magazine12月でMicahel Goldmanの記事でイーストウッドのジャズのようなインプロヴァイス、アドリブ演出が紹介されている。
”イーストウッドは、50人ものFBI捜査官のエキストラが一列に並ぶ廊下をフーバー長官が歩きながらスピーチする予定だった場面を変更した。二列に並んだFBIのエキストラの真ん中をディカプリオ扮するフーバー長官が歩き、それをカメラオペレーターのCampanelliがステディカムを使いディカプリオの後方からフーバー目線の主観映像を撮影することにした。”
Capanelliはイーストウッドはステディカムが大好きだという。自由に動けるために、カメラも役者も自由に動くことが出来る。その代わりにフォーカスを合わせるのが大変だ。アシスタントカメラマンのBill Coeは
「それは本能でやるんだ。クリントは僕にこういうんだ”フォースを使え(スターウォーズの有名な台詞)”って。まぁ実際の僕はそうしてるんだけど。自由にやれるけど難しいんだよね」と話している。
イーストウッドは自身が俳優ゆえ、俳優の演技に制限を与えたくない。ディカプリオにも自由を与えた。かわりに特に照明マンは苦労することになる。Ross Cunkerleyによると
「クリントはレオのすることに制限を与えたくなかったのでポールの先に照明をつけ、動くレオの周りをぐるぐる踊るように照明をあててたよ」という。
またフーバーとクライドトルソンが殴りあいからキスへ発展するシーンではディカプリオとアーニハマーに演技づけはしなかったという。撮影監督のTom Sternは
「二人の役者を信頼したからなんだ」と話している。

1202 
新しい映画版トワイライトゾーンの映画化が進行中。ワーナー映画とJ.エドガー主演のディカプリオの会社で制作準備中。
その脚本のリライトでTony Peckhamが雇われたという。Peckhamはクリントイーストウッドの”インヴィクタス”の脚本や、シャーロックホームズなどの脚本を書いている。

12月07日
公開から4週間を終えた「エドガー」。上映館数はまだ公開時の規模を保っているが、ワーナー映画は9日から「New Year's Eve」、16日から「シャーロックホームズ」の2作目と拡大公開作品が控えていることから、今週末から館数は大幅に減少する。今後は賞レースの話題で少ない館数でロングラン期待ということになるが、今回の作品評価ではあまり期待できない。
「エドガー」の四週目の週末を終えての興行収入は約33ミリオンドル。興行はチケット売り上げでここから映画館主にお金が払われたりして、実際映画会社に渡る配給収入はどんと少なくなる。通常映画会社に儲けが出るのは最低でも制作費の2倍の興行成績が必要といわれていることからすると、エドガーは制作費35ミリオンなので、最低目標70ミリオンが必要になる。アメリカ、カナダの北米ではどうやら制作費程度の興行成績に落ち着きそうゆえ残りは北米以外の海外興行のがんばりが必要。
果たして「エドガー」はワーナーに迷惑をかけることなく黒字を出すことが出来るのか?
過去のイーストウッド監督作品で今回の35ミリオン程度の北米成績の作品を見ると

ヒアアフター 
北米33ミリオン 北米以外72ミリオン 合計105ミリオン 制作費50ミリオン。

インビクタス
北米37ミリオン 北米以外85ミリオン 合計112ミリオン 制作費60ミリオン

チェンジリング
北米35ミリオン 北米以外77ミリオン 合計113ミリオン 制作費55ミリオン

な・・なんという帳尻あわせっぷり!地道に海外で稼いで制作費の2倍程度をキープ!
2倍より多く稼がないと黒字にはなっていないのだろうけど、それはDVDなどの儲けで埋めるとして、一応なんとか形はつけている。こんなていたらくでは映画会社の人が、頼むから監督じゃなくて主演作作ってくれよ、というのは当然の話だ!。
しかし今回は特筆すべきは制作費35ミリオンぽっち!海外で上記3作品程度の売り上げがあると制作費の3倍近く稼ぐことになる!儲けだ!儲けだ!
今回はエドガーというアメリカ人の伝記ゆえ海外でのアピール度は少ないが、豪華俳優陣ということで補ってもらうとして、なんとかお金的には格好はつけそうな感じ。
ちなみに日本ではヒアアフターとインビクタスは記憶ではたしか8-9億円程度、チェンジリングが12億円程度の興収だった。

12月08日
アーニーハマーのひいおじいさんは物凄い資産家だった。当時のソビエトとの関連でFBIから監視を受けていたらしい。
この映画でフーバーとの○○シーンでちょっとだけ復讐が出来たと話している。

そんで
エドガー試写情報 だけどこれはたったの10組だっ!!
http://cinema.you-may.jp/pickup.html


・12月09日

残念ながら、現地9日から「J.エドガー」の上映館数が430館減り、1555館。

・12月17日
J.エドガーの上映館数が12月16日より703館まで減った。制作費35ミリオンの興収はすでにクリア。来月からは海外での上映がスタート。世界興行が収入のメインに移行する。年明け1月4日からはイタリア、5日からはオランダ、シンガポール、6日からはフィンランド、以下毎週末とこかの国で公開され、日本では28日公開。

賞レースではすっかり沈黙のエドガーだがゴールデングローブの主演賞にエドガーを演じたレオナルド・ディカプリオがノミネート。アカデミー賞でもノミネートの期待がかかっている。


・12月29日
Space CowboysやHereafterなど多くのイーストウッド監督映画にCGスーパーアドバイザーとして参加しているMichael Owens。J.エドガーでも制作決定後、老けメイクをデジタルエフェクトで行うとインタビューで話していた。しかし映画の編集が始まってもOwensの名前は映画サイトなどでクレジットされていなかった。OwensのインタビューによるとJ.エドガー制作にも参加しているという。Flickering Myth.comのインタビューで答えていたもの。
チェンジリングとJ.エドガーを比べ
「二つの映画とも求められるものは同じだった」とOwensは話していることから、昔の街の風景を再現にもCGがかなり活躍している模様。Owensはチェンジリングで1930年代の町並み、通行人の人間の一部もCGで作っていた。
「J.エドガーはジャイアントCG映画ではない。だからCGが使われているなんてまったくわからないといいんだけどな。」とOwens。
Owensによると1932年のパレードシーンの様子は実際に残っているフィルムと写真とCGを組み合わせて再現したという。
あまり成功していないと悪評も聞こえる老けメイクでは一部CGデジタルメイクも行ったという。
「レオ(ディカプリオ)のメイクは手をつけていない。アーミー(ハマー)の現場の老人メイクは思ったほどうまく出来なかったんだ」とCGでメイクの修正をしなくてはいけなくなったOwensは話している。
しらなかったー。

更新ついでにもう一つ。
イギリス人のJudi Denchはフーバーの母親役を演じた。Denchはイーストウッド監督からの電話には雷を撃たれた思いだったという。
「彼が自宅に電話をしてくれた。最初は友達のBrendan O'Heaかと思ったら彼が”Judi、クリントイーストウッドですけど”って言ったの。冗談でしょBrendanって言ったの」とDench。セットで初めてイーストウッドに会ったときは
「セットに入るまで彼と会っていなかった。準備が出来て座っていたら肩に手が乗るのを感じた。心が躍ったわ。それが彼だった。息が止まったわ。声も出なくて。彼は背がとても高くスリムでファンタスティックな青い目をしていた」というなんというオノロケおばさん。

・1月5日 BLU- RAY+DVD発売決定! 2月21日 特典不明!
二枚組ブルレイ+DVDコンボパックはAmazonのUSAで24ドル99、特典ディスクなしの安いほうは20ドル99だって。




・1月7日 Flickering Myth.comでの特集記事からウルトラ低予算の中、根性いれて作った仮想空間の数々。

建物を爆発する予算なんてないから、CGだ。これもOwensらCGだけの貢献ではなく美術クルーの貢献も大きい。
「美術部はヴァーチャルな空間がどのように構築されるかで素晴らしい想像力で大きな助けをしてくれる。チェンジリングでもインヴィクタスでも大いに助けになった。我々は群集や環境を画像に合うよう作り上げる必要があったんだ」とOwens。
CGはただ群像を作ればいいものではない。1932年のルーズベルト大統領の就任パレード、1969年のニクソン大統領の就任パレードは時代が違う。特にイーストウッドはCG班に、二つの時代が違うパレードは見た目で時代の違いがわかるよう指示してきたという。CG担当の一人Ollie Rankinは
「そのシーンで1932年若き日のフーバーの立場、1969年の年老いたフーバーの立場を映像だけで知ることが出来るんだ」と話している。
下の写真は1932年と1969年と同じ場所で行われた二つのパレード。

フーバーが大好きな競馬場の引きのショット。撮影はスタジオで合成にはブルーバックを使用。ブルーバックが端までないように見えているが、合成するものが写真左下に固まっているため、合成するものは全部ブルーバックはカバーしている。


デジタルメイクも必要となりOwensはカリフォルニアにあるLola VFX社を使った。デカプリオの老メイクはCGなしだがアーミーハマーは現場メイクに加えデジタル加工のCGメイクの修整が行われた。
「我々はハマーのすべての老メイクに加工を加えた。クリント(イーストウッド)はナオミワッツのメイクももっと老けが必要と感じていたので彼女のショットにも加工を入れている。また(デカプリ演じるフーバーの若き時代の)母親のジュディデンチにも数カット、若く見えるよう加工した。すべてのショットをCGメイクにするととんでもない金額になる。だから普通の老メイクアップとデジタルでの両方でやるのが一番お金と時間的に適していると思う」とOwens。
Owensはこの映画で約400ものCGショットを完成させた。
以下はOwensの映画「インヴィクタス」の時の仕事っぷり。


後ろのスコアボードが違う

VFX後のおでこに傷が出来ている

白髪のおじさん消されました

看板も取り替えられました
地味ながら左のデイモンの手の甲にアザが足されてます


パラパラさせないでじっくり見てみると・・・

 

・1月7日ワーナーやる気なし・・・
アカデミーを開催している映画芸術科学アカデミーに、映画の選考資料としてこの映画の脚本が送られたがなんと・・・・ワーナー映画は間違えて撮影台本ではなく初期の草稿を送ってしまった。ちゃんと間違えましたと正しいものを送付しなおした。アカデミーに投票する会員が使うもので、今回の出来事に脚本を書いたダスティンランスブラックはショックを受けているという。

・1月8日
J.エドガーのアメリカ版ブルーレイが早速2月に発売される。新作アメリカ映画のブルーレイアメリカ版はイギリス版より日本語字幕が入る可能性が少ない。アメリカで映画が公開され、その後時間を置いて日本で公開。ブルーレイのリージョンコードがアメリカ大陸と日本は同じコードA。ゆえアメリカのブルーレイディスクは日本で鑑賞可能なので日本で映画が公開される時に日本語ありで鑑賞可能ブルーレイが日本に入るのは映画の興行に都合が悪いからかと想像する。
イギリス版は日本語が入るケースが多い。イギリスは日本とリージョンが違い日本では見られない仕様のせいか、と思っていたけど実際にはイギリス版はリージョンフリーでどこでも見られる仕様のもので発売されるケースが多い。多分アメリカ新作映画の場合はイギリス公開も日本同様遅くなるためブルーレイ発売をする頃には他国でもすでに公開済みの場合が多いためリージョンフリーなのかなと思う。ブルーレイはイギリスのテレビ方式PALも日本の方式NTSCも関係ないのでイギリス版はいたれりつくせりの場合が多い。もしくは香港版も可能性高いみたいやで。
でもAmazonなどでは日本語ついているのに日本語書いてなかったり、リージョンフリーなのにリージョンコード付きって書いてあったりして探しづらいんだけど。
去年のイーストウッド監督映画のヒアアフターはイギリス1月公開で日本語が入ってるイギリス版ブルーレイが出たのは5月だった(日本製の発売は10月とめちゃくちゃ遅かった)。
エドガーもイギリスでは公開が1月20日。なのでエドガーも5月あたりの発売なのだろうか。アメリカ版ブルーレイのヒアアフターは映画が10月公開で3月発売だった。おっ!エドガーは発売までの時間がヒアアフターより短いではないか!。エドガーはアメリカ11月に公開して2月にもう発売だ。アメリカ版エドガーの日本の輸入ショップでの価格を見たら、DVD一枚版は1832円(リージョン1のアメリカ仕様、DVDはアメリカとリージョンが違うので日本仕様DVDプレイヤーでは見られない、また日本語字幕なし)、ブルレイ版は1895円(日米共通リージョンAなので鑑賞可能、ただし字幕は英語とフランス語)、ブルレイとDVDのコンボバックは2275円だった。

・1月10日
J.エドガーが本国公開から二ヶ月たち、海外興行がスタート。イタリアをはじめ五カ国で公開され最初の週末で5.9ミリオンドルをかせいだ。主にイタリアからの収益で4.2ミリオンドル。第一週週末興行成績ではイタリアで2位だった。イタリアでの4.2ミリオンはかなりのヒットだという。

・1月22日

全世界で初の首位となったのは”イーストウッド大好きカントリー”フランス!
すでに情報は出ていたがついに正確な数字が出された。フランスの1月11日-18の興行成績で、11週間にわたりフランス興行を支配していたIntouchablesがついに首位陥落。蹴落としたのはJ.エドガーだった!。このフランス映画のIntouchablesは来週にもフランス映画興行歴代第三位になる大ヒット驀進中だった。なおフランスの歴代1位はタイタニック。

そのモンスターヒット映画から首位を奪ったJ.エドガーは海外興行が開始してこれが2週目。10国の公開国の中でフランスが初めてめての首位獲得。フランスはイーストウッドが好きなお国柄。世界的にずっこけ気味だった前作ヒアアフターもフランスでは興行1位となっていた(物語の3分の1がフランス舞台だったんだけどね) 。
J.エドガーはスクリーン数477ながら約4.4ミリオンドルを稼ぎ、865スクリーンのIntouchablesの約3.8ミリオンに1ミリオンの差をつけてのびっくり勝利だった。今週末はイギリスなどで公開される(された)。

130 世界興行3週目と4週目は大不発か!?・・・・・
世界興行三週目となった1月20-22日の週末。エドガー大沈没の週となった。
主要マーケットでは、ドイツが興行の価値薄しと判断したか、スクリーン数を通常のヒット映画のわずか3分の1程度の規模での公開。初登場9位。米ドルでわずか59万ドル程度の収益。
そして悲劇はイギリスでおきた・・・・。スクリーン数では超拡大とはいわないまでも通常なら余裕でトップ10に入る規模で公開しながら大沈没の12位スタート。わずか米ドルで64万ドル程度の収益に終わっている。この週のイギリスは1位がスピルバーグのWar Horseが2週目で5ミリオン、ソダバーグのアクションHaywireが初週で1.8ミリオン、ホラーのアンダーワールド最新作が初週1.7ミリオンを上げている。
イギリスメディアはエドガーとマドンナ監督作 W.E.(14位 28万ドル)を今週の失敗と伝えた。
この週はかろうじてマイナーマーケットのデンマークで1位スタートを切ったがここでは1位でもわずか40万ドルの売り上げ。なんということだ・・・・。
なお公開二週目に入ったフランスでは依然好調。今週はアメリカ版ドラゴン・タトゥーの女と興行争いを繰り広げおしくも2位で終わったが、大作ドラゴン・タトゥーの女の3.2ミリオン対我等がエドガー2.7ミリオンと大健闘だった。

世界興行4週目となる今週は世界主要マーケットの日本、スペイン、オーストラリアなど収益の大きな地域での公開となったエドガー。
日本では28日からの土日で138劇場、動員は5万9033人、興収7567万8600円で6位スタートだった。
なお過去のイーストウッド監督作品の比較では
ヒアアフター 291劇場で動員14万、興収1億6879万円
インビクタス 319劇場で金曜含む三日間で動員約12.7万、興収1億5800万円
グラントリノ 272劇場で動員10万5000人、興収1億29000万円
チェンジリング 301劇場で動員14万 興収約1.8ミリオン(1位スタート)、金曜含む三日では動員19万 興収2.3億円
(端数がないものは四捨五入した”約”)
劇場数が少ない分悪いんや!といいたいが、劇場数が少ないと1劇場あたりの売り上がるためせめて大台1億はいきたかったが・・・・。
またオーストラリアではアメリカでの興行失敗が考慮されわずか90スクリーンでの上映と
劇場がしぼられ、週末三日間は平均でわずか8500オーストラリアドル。少ないスクリーン数ゆえ、1スクリーン平均1万ドル超が期待されたが無念の数字。興収約75万オーストラリアドルでランクでは初登場11位だった。1位は今週初登場のアンダーワールドシリーズ最新作で214スクリーンで平均1万2000ドル、全体で2.7ミリオンだった。
スペインでは今週公開の国としては一番良い成績。341館という規模で平均4307米ドルの売り上げで1.47ミリオンで初登場3位スタート。1位は二週連続1位でジョージ・クルーニー主演「The Descendants」。316館で平均6999ドル、2.2ミリオンの売り上げだった。
スペインでも他の国よりましだがやや
期待はずれの初週ではあったがもっと衝撃の期待はずれはアンダーワールド最新作。怒号の1048館公開スタートにもかかわらず売り上げは2ミリオン。1位スタート間違えなしと期待むなしく二週目のクルーニーに敗戦。

・1月31日
クリントイーストウッドに”お前監督やれよぉ”と言われていたらしいディカプリオが”監督したい”と話した。Hoff Post EnertainmentがGQオーストラリア版2-3月号で書かれていることとして伝えたもので
「やりたいね。もしやるならクリントとそのクルーみたいに、きちんとしたアプローチでやりたい。本当だ。彼のセットの中にはふらふらした余分なフリルはない。タイトニットなクルーなんだ」とディカプリオは話しているという。その時はイーストウッドに出演依頼よろしくだ!。

そして2012年度にイーストウッドはディカプリオのお友達の興行戦争が控えている。
Hollywood Repoterが伝えたところによると、イーストウッド&エイミーアダムス主演のTROUBLE WITH THE CURVEは9月28日公開とワーナーは発表したという。
この週にはディカプリオのお友達で映画「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルースウィルス共演のSF「Looper」、オリバーストーン監督の「Savages」の公開が予定。


・2月5日
J.エドガーの監督イーストウッドはやっぱり画面にうつってナンボ?
現地5日アメリカインディアナポリスで開催されたアメリカ最大のイベント、NFLの優勝決定戦のスーパーボウルの放送で今年も数多くの超大作CMがオンエア。視聴率で10%いけば怪物的大ヒット視聴率といわれるアメリカで40%以上の視聴率を稼ぐスーパーボウル。スポンサーがこの日のために特別なCMを製作するため毎年話題になっている。そのCM郡の中でこの日一度のみの放送と宣言されたイーストウッド出演のデトロイトの車メーカーのクライスラーのCMがアメリカ人の心をとらえネットの人気調査では支持率25%近い数字を得てぶっちぎりのトップとなっている。
映画グラントリノで見せたアメリカの誇り、デトロイトの誇り(イーストウッドはクライスラーでなくフォードの元社員という設定だったけど)を2分間ノンストップのナレーションで見せている。


・2月7日 スーパーボウルでのイーストウッドのCMが物議に CNN Japanより
「ワシントン(CNN) 5日に開催された米プロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル1 件」でハーフタイム時に放送されたテレビコマーシャル(CM)が、政治的だとして物議を醸している。

5日に開催された米プロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル1 件」でハーフタイム時に放送されたテレビコマーシャル(CM)が、政治的だとして物議を醸している。スーパーボウルは米国で最も視聴者数が多いスポーツイベントの一つとして知られており、前半と後半の間のハーフタイム中に流されるCMも人々の注目を集める。

今回、物議を醸しているCMは、自動車メーカー、クライスラーが人気俳優のクリント・イーストウッド(81)を起用したもの。CMは、「モーターシティー(自動車の街)」として知られるデトロイトの労働者やその家族の真剣な表情、老朽化した工場、自動車産業の落ち込みで疲弊した町が復活しようとする様子を映し出すなか、イーストウッドが「ハーフタイムだ。両チームはロッカールームに戻り、試合に勝つために後半で何が出来るか話し合っている」とナレーションをかぶせる。

ナレーションはさらに続き、「米国もハーフタイムだ。人々は休職中で、傷ついている。彼らは皆、カムバックするために何をしようか考えている。私たちは皆、恐れている。なぜなら、これは試合ではないからだ。デトロイトの人々は、そのことについて少しは理解している。彼らはほとんど全てを失った。しかし、私たちは皆、一つになった。今、モーターシティーは再び戦っている」。

このCMが、共和党が批判していたオバマ政権による自動車業界救済を支持しているかのようだとして、一部の政治アナリストから非難の声が上がっている。今秋にはオバマ大統領が2期目を狙う大統領選が控える。 おわり」
なおイーストウッドは放送翌日に
「この広告は政治的メッセージを含む意図はない。これはアメリカの誇りと雇用増加のメッセージ」と話した。

・2月8日 イーストウッド クライスラーCM騒動続報 cinema cafeより
”クリント・イーストウッドが、5日(現地時間)に開催されたアメリカのプロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル」のハーフタイム時 に放送されたTVCMの出演料を全額寄付したと公表、内容に政治的意図はないことを強調した。同CMは、内容が政治的だとして放送直後から物議を醸してい た。

イーストウッドが出演したのは自動車メーカー「クライスラー」の2分間のイメージCMで、自動車産業の中心であるデトロイトの街と、産業の不振に苦しみながらも復活を目指す人々の様子を映す映像にイーストウッド本人の映像とナレーションが被せられる。

「ハー フタイムだ。両チームはロッカールームに戻って、後半戦に勝つために何ができるか話し合っている」。続けてイーストウッドは「彼らはほとんど全てを失っ た。だが、私たちは一つになった。いま、モーターシティ(デトロイト)は再び戦っている。そう、アメリカもハーフタイムだ。我々の後半戦はいま、始まろう としている」と語りかける。

アメリカではこのCMが、今秋の大統領選挙で二期目の当選を目指すオバマ大統領を支持する内容だと指摘する声 が一部から上がった。イーストウッドはこれに対して、「私はオバマ氏と政治的なつながりは全くない。CMは、雇用の増加とアメリカの精神についてのメッ セージで、どんな政治家でも賛成する内容だと思う」とFox Newsに反論。「私は現時点で支持する政治家はいない。クライスラーはこのCMに自動車を登場させていない。このCM出演で彼らからもらったものは全て チャリティに寄付した。オバマでも誰でも、政治家がこのCMのスピリットに賛同したいならば、そうすればいい」と語った。

高視聴率を誇るスーパーボウルのTV中継では、ハーフタイム中に放映されるCMの注目度も高く、ベールに包まれた新作映画のCMなどが登場することもある。” 記事終わり


・2月20
本国アメリカで21日から販売が開始されるJ.エドガーのブルレイ。商品評価はこれまた芳しくない評価。
DVD Movie.comのブルレイ評価は
「ブルレイの映像はすばらしく、暗い映像が多い作品もクリア。色を取り除いた画像でもノイズがのらず素晴らしい。また音声も全体を通して素晴らしい。
しかし特典映像はわずか。"J.Edgar The Most Powerful Man in the World"という10分10秒の映像。脚本家のジャスティン・ランスブラック、FBIアドバイザースコット・ネルソン、プロデューサーのロバートロレンツ(次のイーストウッド主演作で初監督)、ブライアングレイザー、クリントイーストウッド、デカプリオ、ハマー、ワッツらのコメント。
作品の内容も公開時評価が低く、特典映像もおまけ程度。ゆえ作品によほど入れ込みがない限りレンタルレベルの商品。」となっている。

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Deadline.comによるとフーバー役のデカプリオのためにワーナー映画がデニスルヘインの秋に出る新作小説Live By Nightの映画化権を買ったと言う。この作品はルへインの「運命の日」の続編的な作品。同じ登場人物が出ており、「運命の日」は第一次大戦直後の物語、Live By Nightは禁酒法時代の物語だという。
で・・「運命にの日」には長官就任前の若きフーバーさんが出てる。禁酒法時代の話にもフーバーさん登場?
なお運命の日はサムライミ監督で映画化と伝えられていましたがルへインがインタビューで”あれはぽしゃったみたいだよ”と話している。

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