≪輸入版≫
リージョン1ってディスクに印刷されるもなぜかリージョン2固定のハードで再生できちゃいました。大手ではリージョン1としていますがリージョンオールのようです。日本語字幕、山田康雄の吹き替えも入ってこの値段!

 

 

ダーティハリー小百科.
Dirty Harry トリビア ネットから集め特集 。多分誤字脱字のオンパレード.
あちこちで聞いた話を随時追加しているのであちこちで矛盾、繰り返しなど
ありますがまぁこんな話が出回っていますとのことでごりょうしょーを

目次  
ダーティハリー ハリートリヴィア大連発
  削除されたシーン
  映画の撮影場所
  ハリー副産物
  five or six?弾丸の数がおかしい?
  映画の微妙なミス
  ハリーの小説より
  インタビュー
  ジュリアンフィンクによるオリジナルストーリー
  テレンスマリックによるシナトラ版のほぼ撮影稿
 
ダーティハリー2 トリビア
ダーティハリー3 トリビア
ダーティハリー4 トリビア
ダーティハリー5 トリビア

 




上記写真は2008ダーティハリー アルティメット・コレクターズ・エディションDVD北米版です。一応輸入を扱う大手販売会社はリージョン1としていましたが実はリージョンオールとの噂があったので買いました。ディスクにはリージョン1と印刷されてましたが、普通に東芝のプレイヤーで再生可能でした。イヤン〜♪。 ディスク情報ソフトで見てみたらリージョン1.2.3.4となっていました。日本語字幕も入ってる。わたしは山田康雄の吹き替えはいらないんだけど、北米版にも吹き替え版入ってたよ。
日本版には警察バッジないそうです。一番上左が入っていたもの全部。シリーズ5作品に特典ディスク@。上右が付録のポストカード。真ん中一番左が特典が入っているが小ケース、あけると真ん中左1と2枚目のミニ写真。白い書類の郡は、撮影過程にスタジオに送られたファックスのコピーら。シナトラをキャスティングする際俳優エージェントがスタジオく送った手紙が二通。シナトラがハリー役を気に入っていたことがわかります。またワーナーがシナトラ降板を伝えるプレスリリース。ハリーのワールドプレミア招待の手紙、イーストウッドの衣装代の領収書か請求書のようなもの。サンフランシスコ市警殺人課チーフによる脚本を了承したとの手紙。そしてハリー4の大ヒット後、イーストウッドが、自らが尊敬していた当時のワーナーの社長スティーブロスへ感謝の気持ちを書いた手紙。
真ん中右端は特典ディスク2。三段目写真はハリーの警察バッチ型財布。ハリーの身分証明書のところはラミネート加工されて痛まないようになっています。そしてさそりの殺人マップ。

ハリートリヴィア大連発
・08年発売のハリーコレクターズボックスのおまけでついていたイーストウッドからのメッセージはハリーの内幕を聞かせてくれる。
それによるとイーストウッドはハリー役を断ざるをえない状況にあったという。西部劇から抜け出したいと感じていたイーストウッドはハリーの脚本をすばらしいものと感じていたという。脚本は当初60年代後半、ユニバーサルにもちこまれたもの。しかし当時仕事が忙しく無理だったという。ゆえフランクシナトラに持ち込まれたが腕の怪我で無理となった。その後ロバートミッチャム、スティーブマックイーンら大物がハリー役に考慮された。しかし何らかの理由で彼らの案は却下された。このころになると脚本はワーナーへ渡っていた。そしてワーナーが撮影のGOを出したときイーストウッドがあいている状態だったという。
・ ハリー役候補にあがったというロバートミッチャム。弟が出演している。ディジョルジオ役のジョンミッチャム。シリーズ三作目で過激派に刺殺されている。
・上記イーストウッドのメッセージの内容をハリー本編の音声解説で映画ライターのリチャードシッケルも話をしている。シッケルによるとハリーの権利がユニバーサルにあるときイーストウッドは忙しくて無理。ポールニューマンは断り、その後権利がワーナーへ。マックイーンが興味を持ったがシナトラに決まる。しかし手の怪我でキャンセル。このときワーナーをステーブロスが買収してボスにおさまりロスがイーストウッドへオファー。一時は恐怖のメロディがあるため断ったが結局出演を決めたという。このとき脚本はシナトラ版、マックイーン版とさまざまなバージョンがあったがイーストウッドは最初のジュリアンフィンクのオリジナル脚本を一番気に入り、ディーンリズナーが二ヶ月かけイーストウッド版ハリーに改稿したという。
イーストウッドとロスはロスの死去まで友人という関係にありロスが亡くなる直前にはイーストウッドはスピルバーグらと協力してロスのためにプライベート作品を作っている。イーストウッドはその作品でスタントマンをやり劇中で殺されているという。イーストウッドはハリー四作目が大ヒットになったときロスにこれまでのキャリアの感謝の手紙を送っている。イーストウッドはワーナースタジオがロス体制に不満をもちロスを追い出しにかかったときにスピルバーグとともにロスを排除するなら二度とワーナーの仕事はしないとスタジオ側に伝えたことがある。ロスは結局死ぬまでワーナーにいた。
・DVDのコメンタリーや資料では一切名前が出てこないがJohn Wayneも役を断ったと本人が生前話していた。Wyaneは映画の大ヒットに嫉妬して刑事物映画マックQを製作したといわれている。ただしドンシーゲル監督はジョンウェインはハリー役を断ったと話ていることに対して否定をしており、インタビューではウェインは年をとりすぎていると話していた。ハリーの公開が1971年。ウェインは1907年うまれ。当時64歳のウェインだった。ちなみにハリーが定年間近設定のキャラクターだった時のハリーを演じる予定だったフランクシナトラは1915年なので56歳だった。シーゲル監督はハリーにかかわったのはイーストウッドに決まりかなり遅い段階であるため、まだ脚本の権利がユニバーサルにあった60年代にウェインが候補になったことも考えられる。
・第二次世界大戦に参加していたリアルヒーロー俳優Audie Murphyに一番最初にスコルピオ役のオファーが出された。が本人が役を受けるか返事をする前に飛行機事故で死去(1971年5月28日) 。
・スコルピオのオープニングの狙撃シーン。使われたビルはカリフォルニアストリートのBank of America Building。プールで泳ぐ女の子のビルはカーニーストリートの北数ブロック先にあるチャイナタウンそばのメジャーのチェーンホテル、ホリディイン。現在はヒルトンホテル。
・ハリーが銀行強盗をマグナムで退治するシーン、そばの映画館で上映している映画はClint Eastwoodの初監督作品の恐怖のメロディ。
・ラストのHarryがバッジを河に投げ捨てるのは真昼の決闘のオマージュ
・スコルピオ役のアンディロビンソンは映画出演後脅迫電話をうけるようになり電話帳未登録の番号をもたざるをえなかった。
・監督のDon Siegelはハリーと相棒のチコが警察に戻ってくるシーンで通行人で出ている。
・舞台俳優だったアンディロビンソンは映画の脚本を見るもの初めてだった。平和守備なロビンソンはシーゲル監督に殺人者にはなれないと話したところ”当然だ、俳優をやとったのだから”と答えられたという。聖歌隊に出るような青少年のイメージをシーゲルは探しておりイーストウッドもやさしそうな顔が不安定な要素となると推薦していたという。覚悟を決めたロビンソンは精神が病んだベトナム帰還兵を演じる決心をしたという。
・脚本の最初の版ではハリーはNYの警官で定年近い年齢の設定だった。
・監督候補の最初はアービンカシュナーとシドニーポラックの二人。2008年に発売されたハリーコレクターズボックスについていたおまけによると、1970年6月20日の時点では監督はシドニーポラック、フランスシナトラが脚本に興味を持っている段階。この時点でシナトラの代理人はスタジオ側と主人公ハリーの性格設定についての脚本の直しをスタジオと話している。同年11月12日にワーナーはシナトラが腕の怪我のためハリー役を降りたと発表している。その発表によると数ヶ月前に腕に怪我、この時点でいまだに強い痛みがあり、腕を使う激しいアクションもあるため降りたとしている。スタジオ側はシナトラの腕の怪我は前からわかっており、治るものと期待してシナトラで話を進めていたという。リリースでは代役が見つかり次第撮影、アービンカシュナーが監督としていた。
・ 公開一年前に発売された1970年11月発売のBox Office MagazineはSinatoraHarryで撮影準備中と伝えている。写真はその時の雑誌の掲載されていたもの。監督もアービンカシュナーになっている。手の怪我で銃を大きな銃をもてないとのことだが、マグナム44の登場はEastwoodがハリー役になってから決まったとの説もあることから、本当の降板理由はわからない。そのあとJohnWayne。WayneはSinatoraの後は嫌だとのちに話している。他暴力的な映画がいやなどさまざまな説あり。そのあと脚本がSteve McQueenやPaul Newmanへわたる。Newmanは断る際Clint Eastwoodがびったりと話したという。マーロンブランドーも興味をもっていると当時伝えられた。またスタジオ側は一時シリアス路線から外れるがウォルターマッソーも考えていたという。またバートランカスターとロバートミッチャムはハリー役を断ったと話している。写真のSinatraはブリットでのスティーブマックイーンを意識しているのか長いコートを着ている。カバンをもっているのはサソリへの身代金を渡すところをモチーフにしているのだろうか。
イーストウッドがハリーとなり脚本もかなりかわり、イーストウッドは三つのライターによるリライトをドンシーゲルに見せ演出を依頼している。なおスタジオ側にシーゲル監督を推薦したのはイーストウッドでその日の午後にはシーゲル監督で決まったという。
・08年発売のコレクターズボックスによるおまけによると、スタジオ側は作品製作のためSF市警の殺人課に脚本を送り撮影の認可を求めたようだ。殺人課のチーフはスタジオに1971年3月20日付けで
"確かに脚本を読みました。殺人課のチームが架空の人物であり、脚本に書かれている殺人課のチームに関する記述に問題ない”と返答している。
・二作目のDVDのオーデイォコメンタリーをしている脚本家のジョンミリアス。一作目ではクレジットこそないが脚本にかかわっているとされている。ミリアスが二作目のコメンタリーでは ハリーのModel 29 .44 Magは当初4インチの予定だったが見つからず大型の6.5インチになった。イーストウッドが大きいからなんとかなったがそれでも懐には入れると大きすぎるため、背広が膨れてしまうためほとんどのシーンでふところのホルスターには銃を入れないで撮影している。銃を取り出すシーンでは手を懐にいれてカットを一度かけて、銃をいれてフィルムをまわし抜くシーンを撮影したと話している。またミリアスはハリーの愛用銃を決めた理由は射撃の名手ジェフクーパーが記事にてModel 29 .44 Magを絶賛していたこと、評論家などから銃として高い評価をうけていたことで決めたという。銃マニアを自称するミリアスは一作目ではクレジットこそされなかったが、やった仕事は大変な成果をあげたことになった。
・ミリアスは二作目の脚本を書き一作目では脚本にかかわっているがクレジットはされていない。ミリアスによるとイーストウッドとは一作目の前から知っている間柄だったが一作目で親しくなったという。
・44マグナムとは銃ではなく弾丸。
・ハリー使う銃。Model 29 .44 Magがハリーの愛用銃とされているが実際の映画で使われているものはModel 57 41 Magnumも含ま れている。S&W社に29のモデルがなかったためだが微妙なサイズが違うだけで外観上で判断できるほどの違いはない。
・スコルピオの本名は映画では述べられておらずクレジットでも単にKillerとなっていた。にちの Phillip Rockにより小説化されたがその中ではCharles Davisという名前になっている。小説の中での記述ではさそりは14歳のときに家族を殺したことで逮捕、マサチューセッツ州のスプリングフィールドの精神病院を脱走、ということになっている。ただしそんな彼でも、本の中でも映画同様ベトナム戦争に参加したとされている。
以下Wiki にのっていたさそりのデータ
"Scorpio"
Real Name: Charles Davis
Date of Birth: November 14, 1938
Springfield, Massachusetts
Date of Death 1971
Marin County, California
Gender: Male
Family Father, Mother, Sister (all deceased)
Occupation/Title: Caretaker/Serial killer
Status: Deceased
Portrayed by: Andrew Robinson

・事件のモデルになったのはSFでおきた連続殺人事件・デビットフィンチャーもZodiacのタイトルで映画化。当初撮影でシアトルが候補でEastwoodやSiegelもシアトルにロケハンに出たがSFでの撮影を決めた。EastwoodはSFを当初避けたかったのは当時SFが舞台の映画が多く逆にSeattleはあまり露出が少ない州だったからとしている。他ワシントンDCも候補だった。一番最初の脚本の段階ではNYが舞台になっていた。
・ドンシーゲル監督は1958年にテレビシリーズ「サンフランシスコ・ビート(原題はLine Up)」のスピンオフ映画化の「殺人捜査線」という作品をサンフランシスコで撮っている。本来警察を舞台にしたテレビシリーズだが映画化ではなぜか悪党のイーライウォラックの殺し屋が主人公となっている。50年代のは思えないカーチェイス満載。サンフランシスコ中を警察とウォラック扮する悪党が往来する秀作。映画の最後のサンフランシスコ警察へ感謝のメッセージが現れる。シーゲル監督にすればサンフランシスコは手馴れた町。
・ゾデッアック事件を元にしているとよく伝えられている。ただし最初の脚本の段階ではタイトルは「Dead Right」死者の権利というもので、逮捕した犯人にはミランダ宣言をしなければいけないなど、事件の被害者ではなく加害者の人権を守る傾向が強くなってきたアメリカで、それなら被害者にはどんな人権があるのだというのが脚本のテーマ。舞台もニューヨークだった。その後シアトルが候補となり実際にロケハンも行われている。作品製作が進む上でゾデッアック事件をモデルに製作過程が変化していったものと見られる。 またハリーのモデルとわれているのはソディアック事件を担当としていたDave Toschi。1931年生まれでイーストウッドと変わらない年齢。脚本当初ハリーの年齢は50代の老刑事という設定だった。しかし撮影当時40歳のイーストウッドに役が決まり脚本がジョンミリアスにわたり大幅に書き換えられた。マグナムをもたせ、ハリーの決め台詞"Do I Feel Lucky"もミリアスのもの。ミリアスはインタビューでハリーにはモデルの警官がいると語っていることからも、ミリアスの起用が大きくハリーをゾディアック物に近づけたともいえる。(注・ただしシナトラが役を降りた理由は腕を怪我をしてマグナムをもてないからという説もありそれだと相当前からミリアスが脚本を書いていたことになる。ミリアス起用のタイミングはイーストウッド決定前なのか後なのかも情報はネット上では発見できず。)(注2Dead Rightを書いたのはジュリアンフィンク。ミリアスともどもノンクレジット扱い)。
なおモデルになったToschiは銃を肩に掛けるスタイル。映画ブリットのマックイーンも彼からこのスタイルをとっている。映画ゾディアックで新聞社に勤める二人が
「肩掛けは映画ブリットのまねか?」
「いやマックイーンがトースキーのを真似ているんだ」というシーンがある。
・殺人鬼を演じたAndyRobinsonは平和主義者。銃が怖く撮影では苦労した。Siegel監督はRobinsonが銃の扱いがうまくなるため武器の専門家を雇った。その間一週間にわたり撮影を中止した。
・Siegelが撮影中に体を壊したため2シーンEastwoodが監督した。飛び降り自殺者と止めるシーンはそれにあたる。ただしシーゲルも現場にいたのかその時技術クルーの準備に時間がかかりイーストウッドがかんしゃくをおこしたエピソードを話している。このシーンは撮影に六日もかかり当時撮影を取材した記者は同じ場面ばかり撮影していると撮影の遅さを批判していた。イーストウッドは六日もかかったことに関して映画会社のお偉方を困らせるのは楽しいと反していたという。
・当時かんしゃくを起こすほどかなりの乱暴ものだったイーストウッドはさそりが夜中に神父を射殺しようとするシーンでかんしゃくが爆発。シーゲル監督が”がまんしろ”と説得。イーストウッドは謝りシーゲルの頭にキスをしたという。
・ラストの舞台の石切り場はハイウェイ101の出口のそばだが1980年代には取り壊されている。
・本作でハリーの相棒だったチコ。スコルピオにうたれ怪我をし辞職を決心。パート2でハリーは新しい相棒にチコは学校の先生をしていると話している。
・DVD特典のシッケル氏による話。さそりのすみかは1920年代につくられたケーザースタジアム。Oakland RaidersやSF49ersの本拠地だったがイーストウッドとシーゲルは取り壊し前最後の試合を観戦、そこでこのスタジアムをさそりの住処にして、取り壊す前に使おうと二人して思ったそうだ。取り壊しを延期してもらい撮影を行ったとシッケル氏。ちなみにこのスタジアムで最後の試合とは1971年1月3日のDallasCowboys対SF49ersのFNCチャンピオンシップ。取り壊しについてはその後もスタジアムではレッドゼッペリンが1973年にライブを行うなど存続し1989年に壊され1万人収容の小さいスタジアムになった。
・Harryがのっとられたバスに飛び降りた橋は2003年8月に壊された。その二ヶ月前にトラック事故により破損していた。
・SFでの屋外シーンはすべてがロケ撮影。ただし冒頭のホットドックスタンドから銀行強盗のシーンのみセット。観光でもおなじみのユニバーサルスタジオで行われた。イーストウッド初監督作品の恐怖のメロディを上映している映画館が見えるが恐怖のメロディはユニバーサル映画。ダーティハリーはワーナー映画。
・この映画の元になったゾディアック事件。映画の舞台も実際の事件と同じ、犯人もつかまっていない。ということで公開当時警察はゾディアックがモデルとなっている映画なら映画館に作品を見に来るだろうと推測、多くの捜査員を映画館に配置した。
・オリジナルのタイトルは"Dead Right"
・さそりが酒屋を襲うがその際手に入れた銃はルパン三世の愛銃ワルサーP38
・オリジナル脚本ではスコルピオを射殺するのは警察のスナイパー。
・Harryがスコルピオにお金をもって街中を走らされるシーンでHarryはKyleと落書きされている壁を通る。KyleはEastwoodの息子。
・ フィリピンの警察はこの映画を警察のトレーニングフィルムに使いたいと許可を求めてきた。
・お金をもって走りまわされたHarryは公園でスコルピオに金を奪われる。このシーンで監督がアンディロビンソンにアドリブをいれていいと話した。ここでロビンソンはHarryの銃を見て”My,Thats big one"とまるでコマーシャルのようなトーンでセリフを話したためスタッフは笑い出してしまったため撮り直し。だがセリフはそのまま削られることは無かった。
・Andy Robinsonがさそり役をもらったのにはEastwoodの推薦があった。NYのブロードゥエイ"The Idiots"に出演していたRobinsonをEastwoodがみておりSiegelに推薦した。
・本作で冒頭の銀行強盗役以降シリーズ四作に出演しているアルバートポップウェル。二作目では売春婦の元締め、三作目では黒人組織のボス。四作目ではハリーの相棒にまでのぼりつめていた。イーストウッド映画ではマンハッタン無宿にも出演していた。最後の映画出演は1991年のシャロンストーン主演のシザーズ/氷の誘惑。1999年に72歳で死去。
・脚本を書いた一人ディーンレズナーは2002年8月18日老衰で亡くなった。83才だった。
・2008年のUSA Weekendのインタビューによるとイーストウッドはハリーで使用したマグナム44を今でも所有しているという。
・チャックノリス主演の映画”野獣走査線”はダーティハリー用に書かれたものの転用だそう。脚本を書いたのはガントレットを書いたマイケル・バトラー。アメリカ公開が1985年5月。ダーティハリー4が1983年12月なので、4用として書いたもので没になっりチャックノリスの映画として採用されたのだろうか。
イーストウッドの脚本が渡ったが無念の却下を食らったたという。その後ノリスに脚本が渡り、アンドリューデービス監督で製作された。そういえば最近デービスの名前を聞いていない気がする。
・ラストの採掘場での戦い。ロケ地はイーストウッドの提案。昔遠足でこの場所に来たことがあったという。
・NYの新聞で映画ライターをしていたポーリンケイルは生涯アンチイーストウッドで常々イーストウッドを攻撃したたが、彼女はサンフランシスコ出身。一作目のDVDのコメンタリーで映画ライターシッケルはケイルは生まれ故郷が綺麗に写されていないことに憤慨していたと語っている。
・さそりに生き埋めにされた少女Ann Mary Deaconを演じたのはDebralee Scott。演じたといっても遺体で引き上げられただけでセリフもないためクレジット無し。その後ポリスアカデミーシリーズで活躍。 この時はあまりの寒さのため体の振るえがとまらず、寄りのショットを何回か撮影したあと震えすぎていて駄目となって、わからないよう遠目のショットで終わった。
・二作目では本格的にクレジットされたジョンミリアス。一作目でもノンクレジットながら貢献、有名な"五発なのか六発なのか”のくだりもミリアス。ミリアスは最近は客本業が多い。しかしプロレスラートリプルH主演の映画を09年公開予定で監督予定。。
・イーストウッドが演出したとされる自殺者をとめるシーン。自殺男を演じているのはイーストウッド作品では監督や本業のアクションコーディネーターでおなじみのバディバンホーン。
・Harryの決め台詞だが当初はこうなっていた。
”撃ったのは五発だか六発だったのかな?警察の教えでは撃鉄の下には(暴発防止のため)弾を入れるなっていうんだ。でも俺たち全員が教科書通りにやってるわけじゃないからな。よく考えたほうがいい。これは44マグナム、頭を綺麗にふっとばしちまうぞ。さて、おれが五発うったか六発うったか考えているな。もし五発撃ったたとして、俺は撃鉄の下の弾を抜いていたのかな?さぁどうする、お前次第だよ、チンピラ!”といっている。
また脚本では犯人にむかって空撃ちするのではなくHarryは自分の頭に銃をつきつけている。

以下1971年4月1日の日付が入ったH.J. Fink and Dean Riesnerによる脚本(finalと入っているので最終稿と思われる)では
Scene 63A. シーン63A
FIRST ROBBER: (最初に撃たれた黒人)
Hey? おい

Harry turns back. ハリー振り向く

FIRST ROBBER :(最初に撃たれた黒人)
I got to know. どうなんだ(玉は残っていのか?)


Scene 64.

CLOSE - HARRY ハリークローズアップ
as he smiles at the robber, then deliberately lifts his own gun to his head, the muzzle touching his temple. He pulls the trigger. There is a clicking sound. Nothing else. As Harry starts to laugh:
ハリー強盗に笑いかけ自分の銃を自分の頭に、銃口をこめかみに当てる。そしてトリガーを引く。そしてカチと音がする。何も起こらない。ハリーは笑い出す。

となっている。本編と違うが、撮影中に話し合いなどして変わっていたと思われる。

・本作のスタンドコーディネーターはバディバンホーン(アンクレジット)。バンホーンは五作目では監督を務めている。
・本作でアシスタントプロディユーサー、またアンクレジットだが殺人課の刑事でチョイ役出演しているジョージファーゴ。三作目の監督ジェームズファーゴの父親。
・Josef Sommerのデビュー作。
・Harryは自分の銃を世界最強もハンドガンと犯人に話しているが嘘。Walker Coltはもっとパワフルだし.454 Casullというマグナム弾の二倍の破壊力をもつ弾もある。この弾丸は1959年に出ている。S&W社も以降もっと強力の銃を出しておりもし再映画化するならセリフが変わる?使用銃がかわる?
・Harryのバッジ番号は2211。一度沼に投げ込んでいるがその後再発行された番号も2211.
・1972年の映画が公開された翌年オーストラリアのヴィクトリア州でダーティハリーを真似たのではという事件が起きた。二人の男が六人の子供と先生を赤いバンに乗せ誘拐。州に1ミリオンオーストラリアドルを要求した。州は身代金の支払いを同意した。しかし子供達は先生と犯人の目を盗み逃げ出した。犯人は捕まり刑務所へ。そして偶然にも誘拐犯の一人の男はEastwoodという名前だった。オーストラリアのEastwoodはその後なんと刑務所を脱獄、この刑務所がアルカトラズ刑務所より厳しい刑務所だった・・・という話は伝わっていない。のちに再び子供を誘拐しようとしてつかまっている。
・ファンといいながらなぜかダーティの後にーが入っててダーティーハリーといっている人が日本にたくさんいる。
・ラストでバッジを沼に投げるのをイーストウッドは反対していた。しかし現場で考えをかえ沼になげることに。しかし撮影前には投げないことになっていたため小道具としてバッジはひとつだけ。しかしイーストウッドがうまく投げ成功。一応失敗した時のため沼の下に黒い布を沈めていたという。そうすれば発見しやすいと考えたという。
・イタリアで公開されるときにハリーキャラハンの名前がハリーキャラガン(Callaghan)と変えられた。イタリアではキャラガンの名前のほうがよく聞こえるという判断だった。そういえば日本に来るプロレスラーや格闘家もよく日本になじみがでるよう名前を勝手にアレンジされている。
・1980年代初頭にDane Hatmanというライターが12作のハリーシリーズの小説を書いている。


削除されたシーン
ハリーとチコが聞き込みでハリーの育った地区、Potrero Hillへ行くシーン。ハリーはチコになぜここの地区の人が警官を信用していないかを話す。ハリー自身もこの地区で育ち子供時代に警官は信用してはいけないと学んだと話す。またハリーはスコルピオを逮捕するには通常の警察の捜査ではつかまらないとも話している。このシークエンスはハリー役がイーストウッド前のものでもっと年をいっており警察に幻滅した設定になっている。
映画の当初ではスコルピオは子供達と飛行機にのりこむいという設定だったがスタジオ側が飛行機となるとお金が莫大にかかるため却下。イーストウッドらの意見もありエンディングが決められた。エアポートでのハイジャックは二作目で使われているが一作目のヒットで制作費があがった?

映画の撮影場所 (上で書いてあるものあり)
・映画の導入部。殉職した警官にささげる碑(プレート)が写される。これはサンフランシスコに実在するHall of Justiceで実際にある碑を撮影した。
・さそりが狙うビルはカリフォルニアストリートのバンクオブアメリカ。女の子のプールはカーニー通りのホリディイン。ただし今は住所ではヒルトンホテルになっている。中央が今のヒルトン。右がヒルトンからみたバンクオブアメリカ。

・市長の部屋のシーンは実際のサンフランススコ市長のオフィスを週末三日を使って撮影した。
・ハリーのホッドドックをほおばっての銀行強盗一掃シーン。カリフォルニアストリートとマーケットストリートの交差点の店という設定だが撮影はユニバーサルのスタジオでセットを組んで行った。なおマーケットストリートにケーブルカーが見られるがマーケットストリートには1906年に廃線となって以来ケーブルカーは走っていない。
・ サンフランシスコ市警の屋内シーンはPG&E buildingで行われた。
・昼間から聖職者を殺そうとするさそり。ハリーらも犯行を予想、ヘリコプターでビルにいるさそりをおいかける。さそりがひそんでいたビルはDante Buildingでストックトンストリート。狙われた教会はSaints Peter and Paul Church。ワシントンスクエアーに面している。
・黒人の少年が狙撃により射殺された現場はテキサスストリートとシエラストリートぶつかるあたりの空き地だった場所。今は建物が並んでいる。
・ハリーが釈放されたさそりを尾行でいくストリップはRoaring 20's。ブロードウェイストリート。左が現在。右が映画登場時のRoaring 20's。


・バスのっとりルート
の前に全然関係ない話から。下の写真の青い転々。おおきな島がエンジェル島。下の小さい緑の島がアルカトラズ島。青い点々はフランクモリス達が泳いだコースだっ!Aがさそりとの最終決戦の場。なんとすぐそばにハリー映画常連刑務所サンクエンティン刑務所がある!
イーストウッド2008年監督策チェンジリングでは1930年のサンクェンティン刑務所が登場だ!


・英語サイトの情報を集めるとさそりはサンセットハイツのどこかでスクールバスを乗っ取り ゴールデンゲートパークのバイソンランチを通ってゴールデンゲートブリッジを北上、ブリッジを渡るシーンではバスからの眺めで三作目の最終決戦となるアルカトラズ刑務所が見える。
漕げ漕げ漕げよ〜は U.S. Route 101のWaldo Tunnel手前から。 上の地図の写真のトンネルに入るスクールバスを見るとWaldo Tunneは当時のままの状態。


トンネルを抜けてさらに北上するとサーフランシスドレイクブルバードへの折口の看板が見えます。左が現在の。右は映画。車線が違うので微妙だが雰囲気はまったく同じような景色だ。そんでハイゥエイ降りたらこれまたあんまりかわりばえしない景色。順番上の写真とは反対にしてしまい左が映画、右が現在。

そんでハイゥエイ降りたらこれまたあんまりかわりばえしない景色。順番上の写真とは反対にしてしまい左が映画、右が現在。

ハリーがSir Francis Drake Boulevardを走るスクールバスに飛び乗る汽車の陸橋は2003年8月初旬に取り壊し。1923年に作られ2001年に取り壊しの決定がなされ、03年の取り壊しの二ヶ月前にクレーンを積んだトラックにより破損を受けていた。おそらく積んでいたクレーンが引っかかったのではないかと思われる。この線路は映画が作られたころにはすでに使われていないものだった。自転車のサイクリングどおりで使う人がいるくらいで、この線路の一番最後の大仕事がダーティハリーに使われたこととサンフランシスコクロニクルは書いている。実際には1973年に貨物列車の移動で使用されている。1923年の建築物ゆえ歴史的価値があるとの声も出ていたが市の結論は無用の遺物とされたようだ。
写真は現在の上空写真。赤丸が今はもうないハリーが飛び乗るために待っていた橋があった場所。黄色いスクールバスがハイゥエイを降りてきて緑丸のワーゲンと交錯する。


なんかぶっちぎれてますよ。ハリーさんがたってたとこrが。


ところでこの線路、川を横切っており写真ではなんと川を船が通れる可動線路橋になっている。
かつてはこんなかっこいい時代もあったんだけど、今は・・なんか木製の凄い安っぽいんですけど・・・。さすがにトラックがひっかかって破壊されるだけのことはある・・・。

またSir Francis Drake Boulevardは実際にはサンタロサ空港へは通じていない。
ラストの採掘場はHutchinson's Rock Quarryと当時呼ばれていた採掘場。映画でもでかでかとハッチンソンンってでてまんがな。1980年代中頃に取り壊された。今はLarkspur Landingというフェリーターミナル、ショッピングセンターなどになっている。


今のその界隈。丸が最終決戦の場。



左が映画。右が現在。奥がベイエリア周辺の交通網になっているフェリー乗り場。映画じゃ採掘場にある泥沼みたいなことかと思ったら・・・・。




こちらはご臨終現場の陸地側。ショッピングセンターになっている。




ハリー副産物
・Dirty Harryという名のアルコール飲み物が生まれた。
Dirty Harryという女の子の歌手が生まれた。
・ジョンミリアスによるとHarryの性格は実際にロングビーチ署にいた警官をモデルにしたという。ミリアスは一作目ではノンクレジットながら脚本を一部書いている。また07年に公開された映画ゾディアック。スコルピオの起こす犯罪のモデルとなった事件だが実在する主人公刑事Dave Toschiはハリーのモデルとなった刑事といわれている。
・カメラ業界ではパパラッチ目的でSLRのカメラを持つ人をDirtyHarry、もしくくはClint Eastwoodと呼ばれる。SLRのカメラは44 magnumと呼ばれる。
・シークレットサービスに出演のイーストウッド。この映画でイーストウッド演じる主人公はケネディ大統領を守れなかったシークレッドサービスのエージェントを演じている。ジョージブッシュやビルクリントンの遊説の模様も役者の首をデジタルエフェクトで変えて使われている。イーストウッドの若い日の顔はダーティハリーシリーズフィルムも使用されている。
・Dirty Harry という曲をGorillazが作った。
・PretendersのBad Boys Get Spankedという曲にHarryがお金をもってさそりに走らされる音声が使われている。
・イギリスのパンクバンドFour LEtter Wordは1998年に"Do you Feel Lucky,Punk?"という7インチシングルを出している。
・デスメタルバンドNailedはさそりのキャラクターを基にした曲をデビューアルバムA Nasty Piece Of Workの中にいれている。
・ドラムやベース奏者のAdam FはKAOSというアルバムの中に”Dirty Harry's Revenge”という曲をいれている。
・Blessid Union of Soulsというバンドの"Hey Leonardo"という曲で”彼女は僕が好きなんだ、でも僕がダーティハリーみたいにタフだからじゃない”という歌詞がある。
・パロディ歌手Weird Al YankovicのTrigger Happyという曲に映画から多くの引用がある。
・TavaresのWhodunitという曲にDirtyHarry含む刑事物映画の引用がある。
・Sielwolfというバンドが1977年にMagnum Forceというハリーシリーズ二作目と同じタイトルのアルバムを出している。アルバムのオープニングは"Do you feel luck"のドイツ語のセリフで始まっている。
以下ゲームからの話題 基本英語サイトの情報なので日本のゲームではとうか知りまへん。
・Redidental Evil4というゲームでマグナムが出てくる。このゲーム内での銃の説明で"This Will make anyone's day”とハリーシリーズ四作目で有名なセリフのもじりが出てくる。
・ダーティハリーのビデオゲームが制作中と伝えられていたが正式にキャンセルされた。開発元がつぶれたためで発売元は違う会社があれば制作を続ける意思があるとしている。
・日本ではコンカーと呼ばれている任天堂のゲームConker's Bad Fur Dayで敵を倒すと"Do you feel lucky?"とつぶやくキャラがいる。
・The Getaway: Black Mondayという日本ではカプコンから出たゲーム。 "This is 44 magnum,Make my day.You feel luck"とシリーズ一作目と四作目のセリフをまぜたセリフを話すキャラがいる。

・Dirty Harry:The War Against Drugsというゲームが90年代初めにあった。横スクロールのゲームで特にストーリはない。アクションゲームでマグナムをもったHarryが主人公。写真がそのゲームだ。
・ピンボールでもHarryは登場している。1995年に発売された。日本ではいまいちのピンボール人気だがアメリカではいまでも人気でゲームセンターでは必ずおいてある。

・漫画「ジョジョの奇妙な冒険」は連載開始から20年以上。いまだ連載は続いている。作者は荒木飛呂彦。作品の構図をなにやらからトレースしている、アイデアを何から引用しているなど指摘されていることも多い。しかしこの作品は登場する人物や、超能力などに音楽バンドの名前を使う、映画のシーンを再現するなど、ネタ探しの宝庫となっており、作品の大きな魅力にもなっている。第三部の主人公承太郎はキャラクターをイーストウッドからとったという。荒木氏いわくイーストウッドがドンシーゲル監督に”あまり普段は動かないこと、肝心な時に銃を撃つ”とアドバイスされた話を主人公に当てはめ、どっかりとして肝心な時だけ動き、その動くときが抜群に早いという主人公のキャラクターを作ったという。ダーティハリーからセリフも拝借している。第三部序盤ではまず主人公承太郎が足を怪我して医務室へ。ズボンを切ろうとする女医に「切るのはもったいないからズボンを脱ぐよ」と話している。また海上で魚類の超能力を持つ相手と対決する主人公。この際、敵の超能力者は、海に落ちている主人公に対して「泳げや泳げ」といっている。そして作り出した渦潮の中に主人公を追い込み優勢になった悪役は「次に何を考えているかあててやろう。"渦には一点だけ動かない部分がある、それは中心だ。奴のいる中心に飛び込めば攻撃できる”そう考えているな。・・・中略・・・この水中カッターより鋭い攻撃を繰り出されるつーならよぉ。おにいちゃん!」と言っている。
・2003年に以下のような記事があった。シュワちゃんはダーティハリーの特典映像で今の自分(俳優としての)があるのはダーティハリーを見た体と話している。
【ロサンゼルス=松尾理也】カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事はこのほど、州立公園に関する小委員会の理事に任命されていた映画監督のクリント・イーストウッド氏の再任を認めず、事実上解任した。知事側は「後進に場を譲るため」としているが、実際は知事が積極的に関与する有料道路建設計画に反対したため、という見方がもっぱらだ。

 当のイーストウッド氏は米紙ロサンゼルス・タイムズのインタビューで「邪魔者だと思ったのかもしれないね」と知事の意図を指摘した上で、「私は子供じゃない」と述べ、この件を遺恨としない態度を強調した。

 同小委員会はイーストウッド氏と、マリア・シュライバー知事夫人の兄であるボビー・シュライバー氏がトップを務めていたが、両氏とも道路計画に反対した末に再任を拒否された。

 知事は政界進出する以前からハリウッドスター同士として、イーストウッド氏と親しい関係にあった。両氏とも共和党員で、政治ともかかわりが深く、イーストウッド氏は1980年代にカリフォルニア州中部のカーメル市長を務めたこともある。





five or six?弾丸の数がおかしい?
・冒頭の銀行強盗シーン。有名なセリフ”五発撃ったか六発うったか”の後に黒人の強盗に向けてうってみせる。当然弾は出てこない。しかしここでミス3つ。まず劇中ではHarryは五発しか発砲していない。弾を六発装着していたとすると一発残っているのにまるで弱いもの虐めをしているかのように銀行強盗を扱っていたことになりとても男の中の男Harry様の行動とは思えない。そう思っていると黒人に向って銃を向け引き金を引くと空撃ち、弾は五発しか入っていなかったとなる。しかし最後のスコルピオとの対決では六発撃っている。途中から弾の入れる数を変えたのだろうか?(のちに発売されたDVDでは弾の発砲する音を一発加えて六発装着全弾撃ったことになりました)。
またHarryが黒人強盗に空撃ちするのだが,、Harryは近づきながら撃鉄をおこしている。それなのにカットが変った後、引き金を引いた時シリンダーがくるっと回っている。すでに撃鉄を起こしている時にシリンダーは回っているはずなのに・・・。撮影中にカメラ位置をかえるときに前のカットで撃鉄をあげたのに次のカットで(もしくは逆でも)撃鉄をおこさずダブルアクションで撃ってしまったのだ。さすがスクリプターが細かいことにこだわらないといわれるアメリカ映画。
他黒人強盗がHarryにうたれたときにもっていたショットガンがかなり遠いところにとんでいるのにHarryが近づいたときにはショットガンが倒れているところから手を伸ばせば届く位置においている。

注・・・上記ハリーの弾の件ですが、ハリーは六発装着で弾を五発しか撃っていないとおかしいと書いている日本のサイトをいくつか読みました。それによると、ハリーが近づきながら撃鉄をあげる、弾が入っているシリンダーが回る、ハリーが黒人に空うちをみせるが前のカットで一度シリンダーを回しているのでハリーがうったところは弾が入っていないところ、というのです。映画で映っていないところでハリーは故意にシリンダーを進めている、残った一発はシリンダーを一度回しているので先に送られているのだということだそうで、弾を6発全部撃ってしまうのではハリーが単なる後先考えない刑事という描写なのでおかしい、また最後のシーンでスコルピオを撃つシーンへのつながりからもハリーは五発しかうっていない、ゆえDVDで銃声が一発たされて全弾撃ったようにしたのは本末転倒でDVD製作者のミスとしています。海外でこのような弾の数で一発残していたという文は読んだことがありません。また最後のシーンとのつながりを考えると、最初のシーンで6発全弾撃っている→最後のシーンで観客は「最初のシーンでは弾を全部撃ってしまった、今度はどうなんだろう、ハラハラ」→バーン「一発残ってた〜」 のほうが普通だと思うのですが・・・。後からわざわざ修正されたものが間違えって、そんなのあるのでしょうか。英語で書かれているサイトでそのような疑問を書いているサイトは皆無でした。6月にブルーレイでダーティハリーが発売されますが今回コメンタリーがつきます。担当はイーストウッドの伝記を書いたりドル三部作でもコメンタリーを担当していたリチャードシッケルさん。なんらかのコメントが聞けるのでしょうか・・・・・・。
発売後コメンタリー確認しましたが何もその件についてはなしていませんでした。

映画の中身と同じと判断は出来るものではないが、映画の当時の予告編ではハリーは弾を六発撃ってる。
1985年発売のシネマストーリー クリントイーストウッド3(芳賀書店発行)の初版85ページでは
”男の声にキャラハンは改めて男に銃口を向け引き金を引いた。カチッ。弾丸は撃ちつくされていた”となってる。
ダーティハリーのノベライズ小説がある。Phillip Rock著で映画公開にあわせて出版されており、映画完成品からではなく、脚本からのノベライズ。それによると
Harry: "You been counting?"
"Well"
"Was it five or was it six?"
"Regulations say five....hammer down on the empty...only not all of us go by the book."
"What you have to do is think about it.I mean this is a forty four magnum and it'll turn your head into hash.Now,do you think I fired five or six?And if five,do I keep a live one under the hammer?"
"It's all up to you.Are you feeling lucky,Punk?"

Robber:"I...I got to know...Mister."

Harry slowly raises the big black revolver and pressed the cold barrel to his right temple.He pulled the trigger and the hammer fell with a dull metallic click.
Harry:"Six.And you lose."

ハリー 「数えていたか?五発六発か。普通は五発の装填なんだ。ハンマーの下は空にしておくからな。でも俺たち全員がそういうわけじゃないんだ。いいか、これは44マグナム、お前の頭を木っ端微塵にしちまうぞ。五発か?六発か?五発として玉が一発残っているのかな?運を試してみな」

銀行強盗 「知りたいな 刑事さん」

ハリーはゆっくり大きな黒いリボルバーを上げ黒い銃口を自分の左のこめかみにあててトリガーを引いた。そしてハンマーがおりると鈍い金属の音がした。
ハリー 「六発。お前の負けだ」

となっている。六発撃っていることになっている。
なお映画ではハリーが強盗に銃を向けていますが最終脚本では小説同様ハリーは自分の頭に銃を向けています。
またアメリカ最大のプロレス興行のレッスルマニア。21回大会のプロモーションでプロレスラーのアンダーテイカーがハリーのこのシーンを演じています。シーンはハリーが車逃げようとした犯人を倒した後から始まります。内容は映画とまったく同じですが、ハリーが犯人にマグナムを空で撃った後に銀行強盗が最後に”くそったれ”と言ったことに、アンダーテイカーハリーが怒り、犯人のもっていたショットガンで犯人を撃ち殺してしまうという内容。ハリーのもっているマグナムが全弾撃って空であるという解釈があるから、犯人のショットガンを使ったのだと思います。

映画の微妙なミス
・フットボールでHarryがスコルピオの足をぐりぐりするシーン。スコルピオはフットボールの白線の上に倒れていたがいつのまにか白線が消えている(凄い微妙な指摘ですけど・・・)。
・Harryのせいにして黒人の殴りやに殴られ顔に怪我のスコルピオ、凄い細かくぱつとみわからないのだけど、鼻のバンドエイドが最初とバスジャックのシーンでは大きさが違うという・・・・。さらにおでこの傷も少し違うという。
・橋の上からハイジャックされたバスに飛び乗るハリー。橋に仁王立ちからバスが近づいてきた時橋のバスの進行方向の向こう側の一段下の部分に下りて準備するのだがその後スコルピオの顔がバスの窓越しのカットになる。しかしバスのガラスに映りこんでいるHarryはまだ橋の上でバスに向って立ったまま。
・オープニングタイトルバックに射殺現場を調べるHarry。アンテナにさしてある犯人からの脅迫状を発見。次のシーンでその脅迫状を投影機にかけて脅迫状を見るHarry達。投影機にかけられた脅迫状にアンテナにさされていた穴が見当たらない。
・最初の被害者の女の子。プールの真ん中あたりを泳いでいるときに射殺されているが、警察によりプールから引き上げられ警察により運ばれていくのだが血が引き上げられたとみられるプールの端にしか浮いていない。
・最初の被害者の女の子は右肩後ろあたりを撃たれているがスコルピオが狙っていた場所からだとそこには当たらない。
・最初の被害者の女の子が泳ぐシーン。プールの右端のイスに黄色いタオルがひろげておいてある。次に射殺後警察が集まっている時にはタオルは丸まっている。そしてHarryが狙撃されたビルからプールのあるビルを見下ろすとタオルがまたひろがっている。
・銀行強盗をHarryが退治するシーン。Harryが銃をぶっぱらして車が横転するシーン。消火栓から水が出てきて反転する車。次のカットで車の後ろ側からのカットになるが車のトランクから何かしらのケーブルが延びている。撮影のための何かのケーブル?
・せっかく逮捕したさそりだが、ジョセフ・ソマー扮する地方検事に、手続き無しにさそりに家に突撃こいたとして、証拠も認められないといわれてしまう。このソマー扮する検事には子供が二人いるようで部屋の中に子供の写真がおいてある。ところがこの写真・・・・・ハリーガーディノ扮する上司のデスクにおいてある子供の写真と同じだ・・・・。お二方。きっと撮影で小道具でなんか適当なのおいとけ・・・で同じものがおかれてしまったのでしょう。
・さそりが酒屋で鉄砲を盗んだ時。ビンで店主の頭を殴りつける。ビンはわれるのだが・・・・・撮影用のビンなのだが中身が入ってない。
・さそりがバスをのっとる。バスの女性運転手は自分のことをマルセラと名乗っている。しかしそのあとに彼女の名前を調べて本当かどうか確かめるのだがそのときに市長はプリシラで確認している。
・最初のシーンでチコと会うハリー。撮影ではよくあることだがここではばればれ。もっているコーヒーカップ、空でっせ。
・すごいどうでもいいことだが、ハリーは最初の銀行強盗で足を打たれた後医者にズボンを切られようとする。その時にハリーは脱いでズボンを駄目にしたくない・・・と話しているがすでにショットガンで撃たれて駄目になっている。
撮影中は何気なく進むものだが後から見直したときによく考えてみればおかしいセリフというのはよくある話。
・この映画、照明とカメラの位置がしばしおかしくなっている。ゆえ影の位置がカットがわりで変ったりカメラの影さえ映るところがいくつかある。B級映画出身で早くとることが多いドンシーゲル監督ゆえ、そんな細かいことはどうてもよかったのかもしれない。そして実際これを見ている観客にもどうでもいい話で、優れた作品は細かい間違えなど凌駕する力があるのだ。

ハリー小説より
1971年に映画公開にあわせて発売されたハリーの小説。Hary Julian Fink&R.M.Fink夫妻、Dean Riesnerによる脚本を元に書かれたと書いてある。
以下小説より。
・Harry Fransis Callahanというフルネームになっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インタビュー
ラロシフリンインタビュー

・以下ラロシフリンが2008年に自伝本 Mission Impossible:My Life in Musicを発売する際に受けたインタビュー。
Qイーストウッドはジャズ好きで有名だが、映画ジャズテイストのダーティハリーの作曲の際、何かあった?
「いや、偶然なんだ。彼と監督のドンシーゲルとははマンハッタン無宿で初めて会ったんだ。でも俺たちジャズの話はしなかったよ。それでダーティハリーでもまた仕事をすることになって曲について話をした。でも彼がジャズを好きなんて知ったのは僕がカンヌの審査員で彼が審査委員長をやったときなんだ。彼はピアノがうまくて俺たち四本の腕で毎晩一緒にひいてたんだ。カンヌの仕事が終わるまでね。そのとき彼がいいジャズピアノプレイヤーだってしったんだ。
Qパート4で彼が監督でしたが
「いいコラボだったよ。彼は僕のスコアを信頼してくれていたからね。得にハリーシリーズでは。それに彼は僕の曲を気に入ってくれていたからね。一番素晴らしかったのは彼は僕にどんな曲を書くかまったく指示しなかったんだよ」
Q今ハリーの曲を聞くと時代遅れって思いますか?
「そんな昔のことじゃないんだけど組合で映画を見たんだよ。長いことこの映画を見てなかったんだけど素晴らしかったよ。僕は僕自身の最悪の批評家なんだ。もし僕がやった仕事で気に入らないと思うと僕はすぐに認めるんだ。でもこの作品に関しては時代遅れなんてまったく思わない。音楽はいいこの映画でいい仕事をしてるよ。素晴らしい作品になるべく作品に貢献しているよ。

2008年のMTVのイーストウッドインタビュー。
最近ハリーを見たました?
イーストウッド「大きなスクリーンでは37年前に見てから見てないよ。10年前に妻のためのレーザーディスクで見た。見たことなかったから。”そういうことか、わかったわ”って言っていた。」
役のいきさつは?
「映画会社やたくさんの人にあたったみたいだ。フランクシナトラ、ロバートミッチャム、マックイーン。それでシナトラになったんだけど恐怖ののメロディの仕上げの最中に”まだ興味はあるか?”って連絡をもらったんだ。なので”シナトラはどうしたんだ”って聞いたら”手を怪我していて銃をもてないんだ”って言ってきた。なんともなさけない理由だと思ったけど僕には関係ないからね。やるよって答えたんだ。そしたらシナリオが書き直されていたんで”オリジナルの脚本に興味があったんだけどな”って答えたんだ。
どれくらい直されていた?
「ほとんど書き直されていた。海兵隊の狙撃者が犯人を撃ち殺す設定になっていた。”これじゃ駄目だ。すべてを壊している。これじゃあ主人公のキャラクターも殺している”といったんだ。」
ポイントはシステムに反抗する男の話ですからね
「そのとおり。映画会社は”わかった、君のやりたいようでやろう”っ言った。」

ジュリアンフィンクによるオリジナルストーリー
オリジナル脚本を書いたフィンクの脚本のストーリーの簡単なまとめ 非常に映画に近い。しかしこのオリジナルがのちに・・・・
シーン1-15
舞台はニューヨーク 殺し屋のスコープが行きかう人を次々に往来している。殺し屋がいる屋上の扉に驚く殺し屋。扉が風で音がしただけだった。再びスコープ画面に写る人。スコープが子供を連れた女性でとまる。女性が撃たれる。
16-20
犠牲者を見るハリー。その後犠牲者のお墓のシーンへ。雨の中、墓にただずむハリー。雨か涙が頬をぬらしている。
21-49
仕事に行く途中、ホッドドッグを食べに。銀行強盗に遭遇、軽く怪我を負うが事件を解決。向かいのバーでいっぱいやってから病院へ。足を怪我したるためズボンを切ると医者に言われるが、高いからと断る。(脚本のストーリーなのでこれが全文。銀行強盗のくだりも詳しく書かれていない)
50-52
ブレスラーオフィス 事件解決をほめられ、相棒のチコを紹介される。次の狙撃事件がおきたことを伝えられる。
53-64
次の被害者は10歳の子供で、公園かなにかの階段で撃たれる。ハリーはチコがベトナム帰還兵ということを知る。
二人は狙撃場所を発見。薬莢と25万ドル払うまで殺し続けるというメモをみつける。
65-69
市長のオフィス 市長は払う金はないと話す
70-88
殺し屋が次のターゲットを探す。子供を狙い、玉を発射。外す。警戒態勢で張り込んでいた警察と撃ちあいになる。勝ったのは殺し屋だった。逃げる殺し屋。
89-109
ハリーとチコが現場へ急行。撃たれた二人の警官のうち一人は死んでいた。ハリーとチコは近辺にいると見られる狙撃手を追う。
荷物を持った男が部屋に入るのを見たハリー。車をとめ、覗きをはじめる。セックス現場を覗くことになってしまったハリー。見つかり、周囲は”のぞきだ、変態だ”で騒動に。チコが助けに入る。
110-140
さらに今度は自殺しようと男がビルの上っている現場に出くわしハリーは止めに入る。成功するももみ合いでふた現場連続で顔にあざをつくることになったハリー。ここで無線が入り14才の女の子が誘拐されたことが伝えられる。
141-146
警察の会議室 殺し屋からの手紙は、酸素が翌日の午前三時でなくなるとなっている。25万ドルが払われることになりハリーが受け渡しを行うことになる。
147 小型マイクを調達するハリーとチコ
148-149
黄色いかばんに金を入れてマグナムとナイフを持つハリー(単にマグナムと書かれているだけで44.マグナムかは不明。)
150-233
公衆電話間を走り回るハリー。小型マイクから情報を聞いて追跡するチコ。セントラルパークの動物園でついにハリーと殺し屋が遭遇。ハリーが殺し屋にぼこ殴りに会う。現場に急ぐチコ。殺し屋はハリーを殺す気はなくハリーに”市長にお前が少女を殺すことを選んだんだと伝えろ”と凄む。チコ登場、銃を撃つ。ハリーはナイフを足に刺す。チコ怪我をする。他の警察の到着する。殺し屋逃げる。
234-239
チコの病院。ハリーは妊娠しているチコの奥さんに会う。ハリーは奥さんに祈りのために教会にいってはどうかと話す。
240-245
ハリーに足を刺された殺し屋は病院へ。警察も病院関係を探す。
246
ブレスラーオフィス ハリーはチコはタフだし大丈夫だと医者は話していたと伝える。そこに電話で名前を名乗らないが足を怪我した人間が病院に現れたとの情報。怒りまくりのハリーにブレスラーは証拠はなにもないし逮捕できるわけじゃないぞというも、ハリーはとっとと聞く耳持たずで病院へ。
247-258
ハリーは違う刑事を一人連れて殺し屋の住むアパートへ(なんで場所を知ったか書いておらず)。ハリーはもう一人の刑事に外すよう話す。アパートの殺し屋を拷問し女の子の居場所を吐かせる。女の子が発見されるが死んでいた。
259-263
裁判所 セリフがかぶり殺し屋が死刑になったことが伝えられる
259-263
しかし殺し屋側が上告して証拠がハリーに違法によるもとのして大反論。銃を所持などの微罪で六ヶ月の服役か、裁判所での悪態についての謝罪という判決で終わってしまう。
265-275
自由になった殺し屋Davis。チコはすでに退院。病院に電話をすると奥さんが子供を出産。ハリーに子供の名付け親になることを頼みハリーは了承。
276-289
デービスはまじめに生きようとするもやっぱり殺し屋。。デービスはテレビに出演。警察の無実の人間をぼこぼこにしたと、怪我した格好で登場。
290-290
ブレッサーがハリーにお前がやったんなら停職と伝える。ハリーは否定。
292-294
殺し屋デービス 酒屋で拳銃奪う
295-299
殺し屋デービス 学校へいき教室へ乗り込む
300-308
警察の狙撃手が学校の外に配置につく。市長も学校へ。ハリーも。犯人は25万ドルと警察により警護の中空港へ向かいたいと要求する。飛行機ボーイング747の用意。もし要求が飲まれない場合最低六人の子供を殺すという。犯人はハリーに金をもってこさせろという。
309-387
スクールバスが空港へ。飛行場でも配置につく警察。バスを降りたとたん警察と殺し屋の銃撃戦が始まる。デービスは強くなんと飛んでいたヘリコプターまで打ち落とす。ハリーはお金をもってバスに近づく。犯人とハリーは見合ったまま飛行機に近づいていく。犯人がハリーに向けて突然射撃、ハリーも応戦、チコも応戦。ハリーは被弾するも大丈夫。殺し屋デービスはついに射殺された。

病院のハリー。医者が治療するからズボンを切るとハリーに言う。  終わり


テレンスマリックによるシナトラ主演のほぼ撮影稿(多分?)

イーストウッドはシナトラがハリー役を降板したときに連絡を受けてハリー役を受けた。元々映画権がユニバーサルにあるときイーストウッドはハリー役をやりたがっていたのだが、ユニバーサルの資金難などで製作に向かうことなく、権利はワーナーへ。イーストウッドが恐怖のメロディの仕上げの最中に撮影所から”まだ興味があるか”と連絡を受けたという。ここでイーストウッドが初期に見た脚本と大きく中身が変わっていることで、オリジナルの脚本でならOKと撮影所に返事。イーストウッドはオリジナルの脚本とそのほか三本の出来上がっていた脚本をドンシーゲルの元に送ったと伝えられている。
その三つの出来上がっていた脚本の中に巨匠テレンスマリックが下積み時代に書いたものも含まれていると伝えられていた。そのマリック版ハリー(監督はスターウォーズ帝国の逆襲などのアーヴィンカーシュナー)の脚本を購入してみた。
上記にあげたフィンクのオリジナル脚本のストーリーや完成映画とはかなり違ったものになっていた。John Miliusの名前も入っている。この脚本を含めた三本の台本とフィンクのオリジナル脚本をシーゲルと検討。オリジナルを元にディーンレズナーにより改稿を作り撮影台本になったと伝えられている。ミリアスの名前は完成作品ではクレジットされていない。ミリアスは有名な銀行強盗と対峙したときのセリフを書いたと伝えられておりミリアス本人ものちに”クレジットされるだけの仕事はしたと思うんだがなぁ”と話していた。
左の写真がマリック版ハリーの脚本。購入したのはアメリカの古本屋さん。脚本だけではなく、撮影前のプレプロダクションの予定表や、簡単なシーンごとの必要なメモ、たとえばスタントが必要、シューティングありなどの情報、この脚本を使っていたと思われるスタッフの手書きで、”このシーンカット””このシーンのセリフのちに再考”などが書かれている。実際に撮影前にスタッフにより使用されていたものと思われる(ただし当時使用されていたものではなく、コピーされた物。ちょっと残念)。脚本のバージョンは1970年11月17日と入っており、挟まっていた予定表には11月9日、シナトラ、ワーナー撮影所入り、11月22日プロダクションスタート(撮影開始)となっている。となるとこの脚本はかなり撮影台本に近いものであったのではないだろうか。またいつシナトラが役をおりたのかわからないが、かなりのドタキャンだったのではないだろうか。
またイーストウッドはインタビューで”シーゲル監督と、あまり映画当時舞台にされることがなかったシアトルも撮影候補としてロケハンしたが、やはりサンフランシスコはシーゲル監督も撮影したこともあり、イーストウッドも故郷に近いし知っている町、ということでサンフランシスコを舞台に決めた”と話していた。このシナトラ版もサンフランシスコが舞台になっている。

キャスト
キャストについては残念ながらプリントされたものがなく、スタッフによる手書きのものしかなかった。薄くなっていて、よく読めないのが残念。
左の写真。ハリー役がフランクシナトラ。そしてTravisとは本脚本での殺し屋。スコルピオとは呼ばれていない。そして演じるのがJames Caan ジェームズカーンになっている。ハリーの相棒はこの脚本ではチコではなくブレッサー(映画で登場したハリーの上司ブレスラーではなくブレッサーになっている)で演じるのはヘクターエリゾンド(シカゴホープのフィリップ・ウォッターズ役などテレビでの活躍が多い)。そのほか確認できた役者はコーヒースタンドのおっさんがLarry Hankin。この人はアルカトラズからの脱出、ソンドラロックが監督したラットボーイにも出演。警察の鑑識がRobert Ito。日系です。自殺者しようとした人Hal England。完成品ではイーストウッド映画のスタント担当、また監督経験もあるヴァディバンホーンが演じていた。 たくさんいる刑事達がCarl Gottlieb、Vic Tayback(この人はサンダーボルトにも出演。他マックイーンのブリットやパピヨンにも出演)、なんとかSimon'(手書きなのでよく読めなかった)、Emilio Delgado。犯人に車を貸す男がGarry Goodrow。この人はアルカトラズからの脱出に出演。他何人か出てたが読めなかったりネットで調べても分らない人いました。この脚本ではチコもデジョルジョも出てきません。本部長はなども出てきますが役者が決まっていなかったのか書いてありません。


以下マリック版ハリー シナリオストーリー
購入した脚本は、セリフばかりの脚本に加え、シーンごとの粗筋がついていて、粗筋のほうは登場人物の心理状態を書いてくれているのでとても理解しやすいものです。ゆえ登場人物の心理描写や脚本のほうではなく粗筋パートから採りました。

オープニングシークエンス(このくだりはジョンミリアスが1970年6月にアメリカ公開されたパットン大戦車団を見て真似したと伝えられている)
16mmフィルムの荒い映像で、銀行強盗が警官に射殺されるシーン、アマチュアの民生キャメラでとられたような画像で、薬物使用者が警官に取り押さえられシーン・・などなどの犯罪シーンのモンタージュが続く。そして犯罪者に怪我を負わされた警官。殺された警官の映像、写真。そこにかぶるハリーの声
「暴力に対抗しなくてはいけない。彼らこそが警官だ。この警官は弾を食らった。彼の名前を誰が知っているか?彼の名はJames Romberg。この警官はライフルでドア越しに撃たれた。 」
明るいライトがつくとスクリーンの前にハリーがいる
「今日私は皆に武器を扱う注意点を教えに来た」  警察学校の射撃場でのハリー先生の授業風景 いろいろな銃を説明し、標的のスイカをうち銃の破壊力を見せる。ハリーの武器講釈が続く 
「45口径ガバメント。コンパクトでスーツの下でもフィットする。洋服のフォルムを壊すこともない。それにこれこそ暴力に対抗できるものだ。別に何を持つかルールでは決められていない。38口径でもいいが、もし使うなら確実に相手をしとめないといけない。狂った奴は心臓がふっとばされても弾がなくなっていても自分が死んでいることに気づくまで撃ち続けようとする。私は心臓を手に握りながら撃ってきた奴を見たことがある。今警察の武器で最強なのはショットガンだ。ただ刑事が携帯できる代物じゃあない。殺人者が警察のルールをしらないようだと、彼はどんな武器と対決することになるのだろうか。私はこれで対決する」
ハリーは44マグナムを抜くと射撃の的としておいてあるスイカを撃ちぬいた。あたりにはすいかの汁がとびちりまくっていた。笑みを浮かべるハリー。
「44マグナムが私の選択だ。君たちは何を選んでもいい。しかし私のアドバイスは仕事にあったものを選んで欲しい。正しく選べば問題にはならない。狩猟をしたいなら武器を選べ。44マグナムは警察と狩猟のためのものだ。狩猟したいだろ。君たちは警察バッジをもっているんだ」

50口径のライフルをもった男。サンフランシスコの高台にある三階建てのマンションの屋上にいる。スコープには道行く人を写している。そしてフードスタンドも。

ハリーがあわただしくアパートメントから出てくる。車にのり警察へ出勤。途中スタンドが見えたため車をとめ、ビールを小さいな冷蔵庫から取り出す。スタンドの店主(Larry Hankin)は
「大丈夫ですかい。朝の一番にすることがビールですかい」とあきれる。
スタンド脇にある建物にはおおくの人間が出入りをしている。
殺し屋の指が動き弾が発射される。ハリーの目前で老人、東洋人が続けざまに倒れる。周囲を見渡すハリー。店主は
「俺たちを撃ってるよ!」と身をかがめる。マグナムを抜くハリー。騒然となる周囲でハリーだけは弾の飛んできた方向を探している。
「おわ!こいつ銃を持ってる、銃だ」
ハリーのマグナムで騒動はさらに大きくなる。殺し屋はすでに三人も殺している。ハリーは近くのビルからの射撃と判断し、ビルの中に入っていく。そのハリーを殺し屋のスコープが見ている。警官も到着しハリーとともにビルのベランダを下から見て回る。息を切らすハリーの後ろに立つ警官にハリーは
「俺の後ろに立つんじゃない」と話す(ゴルゴ13状態です)。
「cordite(コルダイト、調べてみたら無煙爆薬と出てきました)だ。像狩の銃か軍の銃だ。このあたりいったいを封鎖しろ」とハリー。

騒ぎがおさまり現場には本部長が到着。ハリーは事件の担当を志願する。本部長は多くの人間がこの事件にあたる、一人でほえるなと説教。

警察に戻るとブレッサー(Bresser 映画完成版ではブレスラー)が武器を売り込みにきた製造会社のセールスマンと話している。セールスマンは自分の商品の殺傷能力のさを話している。ハリーが近づきブレッサーに話しかける。
「どうも、ハリーだが本部長があんたと組めって」
ブレッサー
「あぁ聞いてる」
ハリー
「早速動きたいんですがね」
ブレスラーはハリーが暴れないようにお目付け役として相棒に選ばれたことをハリーに伝える。

犯人が使ったと見られるマンションの屋上のハリーら警官。鑑識が硝煙反応を見つけるが、あまりの距離に驚くブレッサー。ハリーがいた惨状の現場から1630y離れていた。
そんなときハリーに連絡が。飛び降り自殺者がいるので向かってくれとのことだった。

高いビル。自殺をしようとする男が上にいる。消防署の人間もきている。映画とは違い窓の外にある細いへりから説得するハリー。最後は映画同様、あばれる自殺志願者をハリーがとりおさえる。他の警官もハリーの命綱をひっぱり二人を窓からビル内に引き入れる。ハリーは助けた自殺志願者に
「もう少しで俺も死ぬところだったじゃねぇか」とパンチを食らわせる。

プールで泳いでいる黒人が突然血を出しプールに沈む。

ジョギング中の男が突然背中からどーんと倒れる。

テニスコートでも殺される。

テニスコート。ハリー、ブレッサーが最後に起きた殺人の現場。目撃者はいないだろうな・・・とうなだれる二人。ハリーが弾丸の着弾点を発見。銃の弾がコートの壁にめりこんでいる。ブレッサーは
「1600y先からだろ。レオナルドダビンチでも探そうってことだな」

寝ずの捜査のハリーとブレッサー。移動中の車で、使っていると見られる50口径のライフルが改造をほどこした、一般では手に入らないものだと話すハリー。おそらく軍の関係者か盗んだものか。
距離が1600yでも殺していることで、二人は銃声を聞いた場所から狙撃場所を探そうと、すでに郊外にまで出てきている。海岸沿いの人間も銃声を聞いている。銃声を聞いたときになぜ通報しないと問い詰めると、花火かもしれないし車のバックファイアーかもしれないからと銃声にもおかまいなしの市民。
無線が入り、古い放置していあるバスに銃弾が撃ち込まれているという。そこから一マイル離れたところに薬莢がみつかった。
ブレッサーは
「俺が軍にいたころはこれだけの射撃が出来た奴はいなかったぞ」

つかれきった二人の刑事。ハリーはブレッサーをアパートに招く。アパートにはフラミンゴ、湖のポスター。いくつかのトロフィーがあった。ビールを飲みながら初めて二人はリラックスをして話をする。
ブレッサー
「結婚は?」
ハリー
「いや」
ブレッサー
「一度も?」
ハリー
「してた。子供が男の子と女の子。彼女は電話のオペレーターをしてたんだ。電話で知り合い、気がありそうだったから誘ったんだ。」
ブレッサー
「今でもあってるのか?」
ハリー
「いや彼女はイリノイ州のスプリングフィールドってとこに戻ったんだ。」  
そこのハリーの隣人の女の子も登場。名前はシルヴィア。
ハリーは
「ごめんな。仕事なんだ。あとで話そう」と女の子を部屋に返した。

ハリーとブレッサーは次の狙撃を阻止するため、街の建物の屋根での張り込みをすることに決めた。簡単なお泊りセットを持参。二人の屋根の張り込みが延々と続く。そしてついに殺し屋の姿が目前に現れる。ライフルを持っていることを確認したブレッサー。暗闇の中、ハリーがライフルを持ち、殺し屋を狙う。殺し屋と刑事の撃ち合いが始まる。ハリーが銃を乱射、ブレッサーはライトを殺し屋にあてている。突然の襲撃に準備できていなかったか、殺し屋は愛銃を回収せずに逃げる。


殺し屋がいた建物の屋根に出る扉を蹴破りハリー。目の前には殺し屋が回収できずにおいていったものが
「50 cal anti tank rifle 対戦車小銃擲弾 かよ・・・・こいつはヴィンテージだ」とハリー。
(このシーンの一部に”11月24日このくだりカット”という手書きの書き込み。この日まではこの台本はまだボツにはなっていないようです。ただし予定表の撮影開始日は過ぎているため、もしかするとシナトラ降板後に製作宙ぶらりんのなかでの脚本変更なのかもしれません。)

警察のラボ。鑑識(ロバート・イトー)が殺し屋がおいていった銃を調べている。ハリーとブレスラーは銃を見ながらは殺し屋がいかに手強いかを感じる。本部長がお呼びとハリーに連絡が。
(このあたりの脚本は銃器オタクのミリアスの本領発揮。ハリーが銃を見ながら、ブレスラーに銃の説明をするという形で、観客に銃の説明をしています)

本部長のオフィスには刑事達が集まっていた。殺し屋が電話を入れてきた。録音したテープを再生する本部長
「殺し屋だ。銃を返せ。でないとえらいことがおきるぞ。誰かに俺の銃を運ばせろ。そいつに自分の銃はもたせるな」
本部長の決定は銃を渡すことに同意して犯人をおびき出すということだった。
(ということで映画ではお金をもってサンフランシスコ中を走り回るハリーですがこの脚本では大きなライフルをもって駆け回ることになります)


とんでもない重い物を持たされ犯人に接触することになったハリー。朝10時。指定された通りのバス停そば。周囲には刑事達が張り込んでいる。ハリーには小型マイクがつけられている。屋根には警察の狙撃手も。ハリーが待っている場所のそばのポルノショップが爆発する。騒然とする周囲。公衆電話のベルが鳴る。電話口のハリーに、指示された公衆電話まで走り、電話のベルが四回でハリーが出ない場合、仕掛けてある爆弾が爆発すると脅す。ハリーははりついていた本部長に手で合図、おとなしく言う事を聞いて尾行は辞めようと伝えるる。走り、車を無理やり市民から奪い、ガキにからまれ、ハリーは指示された公衆電話の間を動きまくる。そして公衆電話で行われる二人の会話の中で、互いに相手が凄腕と理解し、ライバル関係のようなものが築かれていく。
そして港のピア7までくる。静かな港。何かがおきる気配がない。犯人の要求に従うため尾行を辞めた警察だが、本日非番で任務無しの相棒ブレッサーだけは車で静かに後をつけていた。到着したときは明るかったのに、夜になっても公衆電話はならない。寒い。腹も減った。キャンディーマシーンで食い物を調達しようとするハリー。壊れている自販機。腹が減ったハリーは自販機をぶん殴る。チョコレートバーを食うハリー。電話のベルがなりまた走り始めるハリー。
するとハロウィンのマスクをかぶった犯人がハリーを襲う。正気に戻るハリーはロープで身動きできない状況だった。銃を確認する殺し屋。殺し屋はハリーに自分のことを知ってくれて感謝していると話す。ブレスラーは静かに二人のそばに近づこうとするが缶を蹴飛ばしてしまいばれてしまう。拳銃を抜く殺し屋。銃を抜いていないブレッサー。そしてハリー共々死を覚悟する。しかしブレッサーに威嚇の一発を撃っただけで殺し屋は自分の巨大なライフルを置いたまま走り去ってしまう。ロープをほどき追いかけるハリーとブレッサー。赤いステーションワゴンに乗り逃げる殺し屋。ブレッサーの車で追いかける二人。赤いワゴンは逃走中に事故を起こす。直後追いついたハリーは事故のまき沿えを食った黒人が車のナンバーを控えていたことで、車の所有書の住所を割り出す。事故現場の処理をブレッサーにまかせ一人急ぐハリー。

すでに夜も明け始めている。車の登録者の家のドアを蹴り壊して突入するハリー。Garyy Goodrowという役者が扮する家の住人に
「車 くるま クルマ!」とわめきたてるハリー。住人によると、家の近所のTravisにバッテリーが切れたからので貸したという。何も確認もとらずに暴れまくるハリー。住人に
「警察は呼ぶな。何も問題はなかった。そんでそのTravisとかの家はどこだ」と家の住民に案内させる。

Travisの家に飛び込むハリー。朝食をパジャマでとっていたTravis。電話で何度も会話をしていたハリーはTravisと会話をして犯人か確認しようとするが電話の声とは確認できない。”お前は賢い奴だ”といいながら話を聞こうとするが、いらつくハリーはブレッサーの銃をとりTravisを脅しにかかる。ハリーの拷問が始まる。
「爆弾はどこだ」
ハリーがTravisをぼこぼこにしているときに警官がやってきてとめに入る。
(ハリーの銃の受け渡しからここまで脚本ではものすごい分量がさかれていました。)

場面は一転して裁判所の外。Travisの弁護士団に扮するにはHenry Lee(調べたところ同じ名前の役者が多くいる。どれもマイナーな俳優だった)、Scott Beaうんちゃらら、字が薄く読めず など。 集まるメディアにTravisと弁護士団が、ハリーが突然無実の男を犯人と決めつけ拷問、こんなものは裁判にならない。検事局は起訴を取り下げたと話す。また検事は警察はTravisにがなんらかの犯罪の関与している事実を否定。証拠は何もないとメディアに話す。ちょうど中から出てきたハリーはブレッサーに事件のけりをつけると怒鳴る。

警察署でハリーが待たされている。ブレッサーが階段から降りてきて書類をもってきた。
「ハリー、終わったよ。観察処分で済んだ」とブレッサー。
ハリーはそれでも怒って物をぶちまける。ブレッサーは握手を求めるもハリーはくだらんと言い放つ。ブレッサーは傷つくというよりハリーの行動に驚きを感じるのであった。

ハリーがトラヴィスを一日中つけまわすモンタージュシーン。映画でハリーがスコルピオをつけたシーンが繰り広げられる。映画と同じ子供たちが遊ぶ公園に殺し屋がいくシーンもある。

ボクシングホール。人はいない。トラヴィス以外は。そこにボクシングコーチが。映画と同じ、殺し屋が顔を殴らせるシーン。映画のような人種差別用語や殴り屋のこれは俺のおごりだ・・などのセリフはなし。

救急車が殺し屋を車に搬送している。トラヴィスは
「刑事がやりやがった」とわめく。

警察学校のハリー。生徒の前で講義をしているハリー。ブレッサーが停職処分が出たことを伝えに来た。

本部長オフィス。理由を尋ねるハリー。本部長から公聴会が行われることを伝えられるとハリーはバッジを取り出しテーブルに静かにおいた。
「こんなものは欲しくもない。警察を辞めてやる」とハリー。

辞めるついでにラボに立ち寄り、犯罪者から押収した45口径の銃を持って立ち去る。
(観察中ということでマグナムは取り上げられているのでしょうか)

トラヴィスの家に侵入してトラヴィスの帰りを待つハリー。帰りが遅いので眠りこけるハリー。すると闇の中で音が聞こえる。ハリーは音の方向にいきなり銃を発砲(記載はないですがラボからもっていった45口径だと思います)。単にカーテンが風で揺れて音がしただけだった。隣人が銃声を聞いて警察に電話をするとなると、もはや犯罪者となると、ハリーは大急ぎで逃げる・・・・、ほほパラノイド状況のハリー。

家に戻るハリーはもはや正気ではなく、潜むように、そして相手に狙われるのを避けるかのようにジグザグに歩いていく。ビルを見上げ、殺し屋が自分を狙っているのではと上にも注意を向けている。

家に帰ると裏窓からこっそり・・・というところに手書きで斜線が引かれて・・・・正面玄関から部屋に入るとビールを飲みだす。物音がするとおびえるハリー。聞き耳を立てるも何もないとわかると、自分の部屋で大暴れしだすハリー。狂っており、絶望的な顔。ぶちこわしたソファーに座り込むハリー。電話がなる。出ると誰も答えない。困惑し、慌てるハリー。

夜が明けてきた。ハリーはいまだ同じソファーに座り続けている。再び電話がなる。
ハリー
「Yeah」
トラヴィス
「おはようハリー。聞け。俺の言うことを聞くんだ。」
ハリー
「今どこにいる?」
トラヴィス
「しゃべるな。俺の言うことを聞け。停職だって聞いたよ。残念だ。おまえにとって警察のバッジがどれほどの意味があるのかわかっているよ。なぁ、一対一で話をしないか?俺の仕事場の家畜牧場にこないか。昼時に来てくれ。肉のパッキング作業中は出られないんだ。俺を殺さないって約束してくれよな。俺は普通の人間だよ。トラブルなんて嫌だ。あとで話そう」

ハリーが車でやってくる。牛の鳴き声が聞こえる。一角でトラヴィスが座ってハリーを待っていた。トラヴィスはハリーにとても優秀な警官で自分は最後までやりとげなかったよと話すとハリーはお前のせいで職をなくしたよと話す。トラヴィスはピストルを抜いて、ハリーのもつ45口径を取り上げ池に投げ込む。トラヴィスはランチボックスを広げだす。卵サラダが入っており、肉の加工もしているの職場では卵くらいしか食べられないと話す。トラヴィスは話を続ける。
「俺考えてたんだけど俺たちいい感じでやれるんじゃないかな。あんたはいい腕をしてるし俺も悪くない。なぁあんた今は刑事の仕事の気分じゃないだろ?」
ハリーは話を聞きながら、周囲には牛の角を折る道具や大きなナイフなどたくさんの武器になるものがあることに気づく。
「おれあんたのことずっと見てたんだ。俺の次のプランを知ってるか?次は誰だろう」とトラヴィス。
「あぁ知ってるよ」とハリー
「誰だい?」とトラヴィス。
「お前だよ」とハリー。驚くトラヴィス。
「何を言ってるんだよ。バディー。俺を殺さないって電話でいっただろ。」
八リーはそばにあったナイフをとると
「殺しはしない。お前の頭の皮を剥ぎに来たんだ」とハリー。銃をもっているトラヴィスはハリーを説得しようとするもハリーはノーと言い続ける。次第に声が荒くなるトラヴィス。
「俺がお前を殺しても自己防衛のためといえば、今までの過去からそれで通るんだぞ。それを忘れるな」とハリーを説得しようとする。
ナイフをもってトラヴィスに近づくハリー。トラヴィスは威嚇のため発砲する。ハリーはとまらず近づいてくる。地面に威嚇の発砲をするトラヴィス。ハリーはトラヴィスが自分を撃たないことを感じる。トラヴィスは突然向きをかえ逃げ出す。追いかけるハリー。大声を上げ助けを求めながら走るトラヴィス。しかし仕事場仲間はトラブルに巻き込まれるのが嫌で助けてくれない。
「おいおい銃とナイフで追いかけっこだぞ」などと見世物を見ている気分の仕事場の人間。誰も助けないことに恐怖を感じるトラヴィス。トラヴィスは一人の仕事仲間に抱きつき助けを乞うも相手にされない。トラヴィスは恐怖で声もでなくなってきている。
「キチガイだ。誰か助けてくれぇ〜」 トラヴィスは泣きながら逃げる。
二人は施設の上に掛けられたキャットウォーク(細い通路)の上に来ている。
トラヴィスはハリーに銃を向けても恐怖で狙いも定まらない。多くの肉の梱包作業員たちが二人を見ている。
「もう一人にしてくれよ。一人にしてくれ」とトラヴィスがハリーの肩を撃ち抜いた。しかしハリーはものともせずに近づいてくる。トラヴィスは震えて狙いが定まらない。トラヴィスは銃を投げ捨てる。
「もう終わりだよハリー。武器を持っていないんだ。俺を殺したら殺人だサンクェンティン(刑務所)送りになるぞ。」
かまわず近づくハリー。トラヴィスもそこらから武器をとり応戦しようとする。ハリーはついにトラヴィスにとびかかり、ナイフを振りかざす。トラヴィスは40フィート下の解体後の骨の固まりに落ちていった。
つかれきったハリーは羊のいる房で崩れ落ちた。傷は痛むがたいした傷ではない。ハリーは疲れ果てていた。羊がハリーの周りに集まっていた。終わり。

このつまらない驚愕のエンディングを書いたのはテレンスマリック。脚本の粗筋のパートの上にマリックエンディングと書かれていた。驚くことにハリーは44マグナムを持っていながら撃ったのはオープニングの警察学校のシーンのみ。それ以外でも、ラボから盗んだ5ベレッタをカーテンに向けて撃っただけ。
犯罪に対抗するには力のあるものでというオープニングで最後はナイフ。
追いかける刑事が最後に狂人になり犯人を追いかけるというエンディング。
これはシナトラが怪我をしてくれて映画界にとってラッキーだったとしかいいようがない話である。
ハリーと殺し屋の関係に多くのセリフがさかれ、銃をもって公衆電話から公衆電話を渡り歩く間も、電話での二人の会話も多い。
最初はハリーと殺し屋が互いに高飛車で相手に接している。だんだんハリーは精神的に追い詰められていく。ラストに恐怖と不安で半狂乱気味になり殺害を目指すハリー、逆にハリーの勇気や行動を認め、仲間意識を感じていた殺し屋がハリーに追い詰められると泣きわめく。二人の精神状態の変化、二人の間の優位性などが中心の脚本でした。
上のほうであげたフィンクのオリジナル脚本からとったストーリーがほぼハリー映画の原型といえますがこちらは完全に別のものになっています。

 



ダーティハリー2 トリビア
Magnum Force

・当時日本では映画の続編には続や新などがつけらるのが通常。ナンバーで続編表示したのは日本で初めてらしい。
・ジョンミリアスが六週間で脚本を書いた。
・脚本を書いたジョンミリアスのDVDコメンタリーによると二作目の時にはマグナム44の人気が爆発。撮影用に銃の調達が難しくなり、警察に銃器を下ろしている店でそろえてもらったという。
・ミリアスの助手がマグナムを所持していたところ警察に連れて行かれてしまったという。ところが警察署で持っている銃がマグナムとわかるや証拠の品としてあげられたマグナムを見るや通りかかった警官皆が"This is a 44magnum〜Do you feel lucky?"とハリーのセリフを丸ごと話していたという。7−8人の警官すべてがだという。
・二作目冒頭でハリーは殺人課ではない設定。事件が続き殺人課に戻されるのだが脚本を書いたミリアスによると、前作ハリーは上司の命令を無視し暴走。一度はバッジを捨てるが、のちに復職。前回の暴走は警察内々に処理されほかの部署へ飛ばされているという設定。二作目では黒人の相棒に一作目のチコ以来の相棒と話すシーンがある。一作目から二年たっていることからハリーはわりと長い間職を離れていた?
・ミリアスによると作品冒頭のハイジャック犯人を射殺するシーン。最初の原案では犯人は人質をとるがハリーは”おれの知り合いじゃないよ”といって人質をとる犯人を射殺する・・・一作目のラストのような展開だったという。
・ハリーは弾丸をライトスペシャルを使用しているのは有名な話。しかし脚本を書いたガンオタクのミリアスはコメンタリーで、”あの銃でライトスペシャルはありえない。まぁ間違えはあるさ”と自分の書いた脚本が間違えていることを認めている。ライトスペシャルで威力のありすぎるマグナムの負担を軽減しているという考えだった。
・雑貨店に入る強盗をハリーが射殺するシーン。マジックミラーの後ろから警官が張り込みをしていたが当時強盗が入る店には警官が最初から待ち構えていた、のこのこやってくる強盗を射殺するということが多かったという。ミリアスは警官は逮捕でなく最初から警官は射殺するつもりで、それゆえ新聞でたたかれこのような警察の監視は廃止されたとミリアスはコメンタリーで話してる。映画の中でハリーは犯人に警告を与えることもなくマジックミラーの裏からいきなりマグナムをぶっ放しているが、ミリアスのコメンタリーを聞く限り当時の警官は実際、お客など巻き込むこともなくはんば暗殺闇討ちに近い形で犯人を撃っていたようだ。ほんとかミリアス!
・イーストウッドが所持して自分の会社の駐車場おかれていたものを劇用車、俳優の送り迎え用の車として多用したという。ミリアスによると今でもこれらの車を所有しているのではと話している。経費削減のイーストウッドらしいエピソード。ラスト爆弾をもったハリーとブリッグスの乗る青いムスタングもイーストウッド所有のもので映画から20年間後までイーストウッドはおそらく乗っていたと脚本のミリアスは話している。ただし車はカーアクションでぼこぼこにさらに最後車は爆発する。爆発の車はアクション用の安い車を使ったのと思われる。カーアクションでかなりぼこぼこになっていたがあの車を治して本当に乗っていたのだろうか。
・殺戮集団となった白バイ警官達。Harryを仲間に誘うシーン。断られた白バイ警官達はバイクで走り去るのだが画面から出た後全員ひっくり返ってしまった。画面を右にバイクがフレームアウトしてカメラそのままイーストウッドにピンがあうのだが、バイク団の転倒にもかかわらずイーストウッドはそのまま演技を続けた。カットの後に”キーストンコップにおどされちまったよ”と冗談をいったという。キーストンコップとはサイレント時代の警察官が主役のドタバタコメディ。
・悪の大玉Briggs役を演じたHal Holbrock。ラストに続くシークエンス、車でHarryに銃をつきつけるが逆に気絶させられる。その後ろにせまる悪の白バイ。気絶したHalbrockをのせてEastwood自ら車の運転をして,007シリーズでも登場する、SF名物のくねくね坂道などを疾走する。カーレースに出たこともあるEastwoodの運転に気絶している演技のHalbrockはびびりまくり。あれほどスピードを出すとは思わなかったと話している。Eastwoodは自分が横で震えているのを楽しんでいたとHalbrock。
・二作目でEastwoodは監督を断っている。Ted Postが監督をした.。Easwoodのインタビューや複数の本での内容からEastwoodとセカンドユニットディレクタのDuddy Van Hornの二人はPostが演出した部分より多くの部分の演出を手がけていると思われる。
・ハリーと四人の白バイ警官が出会う室内射撃場はサンフランシスコ市警ではなくオークランド市警の射撃場で撮影された。現在では閉鎖されている。一部理由としてDirty Harryファンが無断に中に入り込むことともいわれている。 また警官の射撃大会の様子はミリアスによるとロス市警の訓練場で撮影されたという。
・一作目では映画史にのこる名セリフが二つも飛び出した。この作品では一策目ほど有名になってはいないが、ハリーはこの作品ではA man's got to know his limitations. 「自分の限界を知りやがれ」とうセリフを好んで使用している。日本のテレビ放送では吹き替えで「柄にも出ないことするからそうなる」「ツキってのはいつか落ちるもんだ」と二種類のバージョンがありました。
・テレビ版ではカットされているシーン。ハリーが友達の警官の妻の家に遊びに行き婦人に誘惑されるシーン。本来脚本になかったがイーストウッドが生き抜きにいれようと提案したという。女性ファンくファンレターには誘惑されるより誘惑したいというものが多いため女性に誘惑されるシーンをいれたという。ただしミリアスは孤独な一匹狼が女子供と遊ぶのはどうさ。孤独なアパートで付き合う女は娼婦だけがいいんだとあまりこのシーンに納得していない様子。ただし警察官の家庭が描かれているのはこの映画が初めてで、警官の家族の苦悩はこれ以後警官映画の定番になったと話している。
・二作目ではアジア系女性と関係をHarryがもつが、脚本を書いたジョンミリアスによるとEastwoodがアジアの女性から結婚してくれという内容を含むファンレターをたくさんもらっていたからだという。
その関係をもつSunny役のAdele YoshiokaはEaswoodとの身長が12インチもあり面と向うシーンでは当然足元に箱をおいた"早川セッシュ”で撮影された。イーストウッドは193センチ、女性は163センチということになる。
・友人Charie McCoyとの最初のシーンのセリフでHarryが海兵隊にいたことがわかった(ただしDVDの日本語字幕では海兵隊にいたというセリフは字幕にされていない)。
・プールパーティでマシンガンで大量射殺のシーンの場面でテレビなどでのちに有名になるスザンヌ・サマーズが出ている。指輪をみせびらかせている青い水着の女性。
・テレビ版ではカットされてないが、ハリーの相棒の黒人刑事と新人白バイ警官隊は警察学校の先輩後輩の関係。ハリーと相棒が仕事帰りの白バイ警官隊とあったときハリーの相棒は彼らに声をかけているシーンがある。白バイ警官たちは学生時代いつも一緒にいるからまわりからホモと思われていたとハリーの相棒。
・黒人の娼婦が元締めに洗剤を使って殺されるシーン。脚本を書いたミリアスによると実際におきた事件を元に書いたという。実際の事件はもっとむごたらしかったという。
・ギャングのアジトでの警官対ギャングの銃撃戦。ハリーは逃げようとするギャングのボスの車の屋根に飛び乗り、親分はクレーンに串刺しになる。脚本を書いたミリアスによると、このようなアクションシーンは細かく書いていないという。現場にあるもので監督がとるしかないと話していて、イーストウッドが車のボンネットに飛び乗るのも、ミリアスは誰だったのかは覚えていないが、誰かが現場でこうしようといったのだという。クレーンに車がつっこむのも現場を見てそのようになったのだろうと話している。本当にこんなに激しいシーンでも現場での準備だけで撮影するものなのだろうか?ミリアスは多分スタントコーディネーナーのアイデアじゃないかなとしている。ラストの空母でのシーンも脚本にはなかったとミリアス。脚本はあっさり終わっていたという。空母があるのでそこでラストの銃撃戦を皆とろうと誰かが言いだしたのだという。最後経験のなさで白バイ警官がやられるが経験のなさでやられるというのは脚本にあったという。なお空母の中で銃を撃てば弾丸が鉄製の壁で跳ね返され弾が飛び続けるのが本当なんだけどと話している。
・Harryの奥さんの話は前作にも出てきたが奥さんの姿がみられるのは二作目だけ。Harryの住むアパートに奥さんの写真が。
・Harryの友人役のMicthRyanが作品中で射殺される目にあうが、撮影当日病気になってしまった。医者から、撮影は無理との診断書をもっと撮影所にあらわれた。医者からのメモには”死ぬには病気が重すぎる”と書いてあった。
・Robyn Hitchcockは(A Man's Gotta Know His Limitations) Briggsとうタイトルの曲を作った。
・一作目が実在の事件を元にしているが実は二作目も下敷きにしている事件がある。ゼブラ事件といわれるもので人種差別目的の無差別攻撃が元となっている。ゼブラは白と黒で白人黒人をあらわしている。
・脚本を書いたタカ派としても有名なジョンミリアスは二作目の撮影で使ったS&Wの銃を一つもっている。どうしてもほしかったのでイーストウッドの映画の広報に口を利いてもらって手に入れたものだという。他脚本料は3万5千ドル。
・ミリアスはシリーズでハリーの引退後の後日談を考えたことがあるという。コメンタリーで”我々は考えたことがある”と我々と話していることからミリアス個人のアイデアではなく実際もっと大きな規模でそのような話があったということなのだろうか。ミリアスによるとワシントン州かメーン州の森林地帯にすみ地元短大で警官の卵を育てている設定だという。そのあとどうなるかは”何が起こるかは話さないよ”とミリアス。いじわるなのかそれとも他の映画に転用でもしたのだろうか。
・二作目のあとイーストウッドは”両面(一作目で法をやぶるハリーと二作目の法を守るハリー)を描いた。ハリーは完結だ”と話したという。しかしシリーズは続く・・・。
・二作目のあとミリアスは脚本料もあがっておりイーストウッドに”次はもう君はつかわない。いる必要がない。そんなにいい出来でなくていいんだ。ただ安く上げないといけない”といわれたという。イーストウッドの考えでは物語的には二作目で完結。三作目はスタジオのためのお金稼ぎの映画という認識だったのだろうか。
・アルパチーノとロバーデニーロ出演のRighteous Killにハリー2の台詞が引用されている。デニーロが銃をの所持に関して聞かれたとき
"Nothing wrong with shooting as long as the right people get shot." と答えている。

・以下2で削除されたシーンのスティール

上記のシーンは、チャーリーマッコの家族を空港で見送ったハリーと白バイ警官のデービスが、見送りの帰りに遭遇した事件。デービスがたばこを買いたいと車を止め、ついでに一杯ひっかけるかと店に入ろうとしたところ、若いグループが店から出てきて、後ろから二人の作業服の男が追っかけてきたという。男二人は若いアフリカ系アメリカンの男にリンチを始めた。騒動に気づいたデービスは助けに入り争いになり、遅れてハリーがビール瓶片手の登場。ナイフをもった男の頭を瓶で一撃。このときデービスはもう一人を殴りつけており、ハリーはデービスに”もう気絶してるぞ”とデービスに言うと、デービスは”知ってるさ”と答える。デービスの残虐性を見せるためのシーンだったと見られる。リンチされた若者は死んでいた。よりそう金髪の女友達によると彼は心臓に疾患をもっていたという。
デービスは酒場にあつまる人間になぜこんな出来事が耐えられるのだと演説を行う。狂ったように話し続けるデービスをハリーは後ろ首をつかんでやめさせ立ち去る。

・削除されたシーン 2
ハリーと相棒のアールが町を車で走っているところハリーが若者が新品の洋服を運んでいるところ目撃する。二人は盗難を疑い車からおり尋問をするが否定する。ハリーはふざけた態度の若者一人を脇に連れていき別に聞き込み。若者は容疑を認めるというシーン。
・3 
警察の射撃大会でデービスの使う銃を取り出した白バイ警官に疑いの目を持つハリーはアーリーの食事の誘いをことわり、白バイ警官につていファイルを見て調べる。彼らは警察学校の論文は一様に現在の法制度に不満をもった内容であることをみつける。
・4
チャリーリーマッコイの家族の家でのシーン。映画ではマッコイの妻からの誘いを断っているハリーだがスチール写真では妻とのキスシーンの写真が残っている。イギリス公開用のポスターやアメリカでは試写会の時の資料で使用されていた。映画では別バージョンとして事情のシーンも撮影していたかどうかはわかっていない。宣伝用スチール撮影(通常スチール写真は映画のフィルムの切り取りではなく、別にスチールカメラで撮影する)のために行われたものかもしれない。アジア系女性とも関係ももっている今回のハリー。しかも今回は同僚の妻。下半身のマグナムがうなりまくっている作品である。



ちょっと間違ってますです二作目編
・ハリーと悪の親玉ブリッグスがラスト、ハリーが運転する車で移動中、わずか30秒の間に76 service st 停留所を三度通過している。また爆弾を手に取り車に乗り込み車を出すハリー。よく見ないとわからないがブリッグスは車の中でめがねをポケットからだしてかけている。そして車の中からのカットにかわるとまためがねをつける演技をしている。
またこのシーンのくだりでブリッグスは二度めがねを外している。
・非常に細かい。ハリーは爆弾を郵便受けで発見。部屋にもどり銃をタンスにおいてドライバーをタンスから取り出す。その後銃をとり、撃鉄に手をかける。部屋の外に人の気配を感じ戸に近づく際、撃鉄を下げる音がはいる。実際には撃鉄を下げてはいない。その後戸を少しあけ廊下にいる人物に銃を向けるが、住民のおばさんと知り、撃鉄を下げている。おそらくイーストウッドがカメラの枠の外で撃鉄を下げる動作をしてしまったため、銃が映っているところで撃鉄を下げる音を入れたのだろう。誰にも気づかれないと思いつつ・・・。
・射撃場で保護めがねにスタッフの撮影機材が映っている。他多数で似たようなスタッフ登場あり。
・売春婦がタクシーを拾うシーン。タクシーは1963 Chevoletなのだがタクシーの中はイスはChevoletのものだが1972 Fordを使っている。
・ラスト、ハリーの運転する車に近づくバイクはGuzzi model 850 T3 California。が空母の中ではバイクがTriumph T120 Bonneviilkeになる。
・ラスト、白バイに追われるハリーは来るまでサンフランシスコ名物のクネクネ道を走る。このクネクネ道にたくさんの黒いブレーキ後が見られる。通常このクネクネ道をあれほどブレーキを踏むほどのスピードで走る車はない。ゆえ何度か同じテイクをとっているためについているものと思われる。 。
・われらがシリーズ男アルバートポップウェル演じる売春婦の元締め。弾を五発くらい絶命する。しかしのちに警察で撃たれた車をハリーが調べるシーン。弾の位置に記しがつけられているが六発分の印。
・エンドクレジットでCallahanの名前のエルが一つ抜けてcalahanに。
・白バイ処刑軍団のデービスがマフィアのボスと警官を射殺するシーンではサイレンサーを使用している。しかし使っている銃は357リボルバー。回転式の銃にサイレンサーをつけても消音されません。
・ハイジャックを倒すハリーのくだり。ハンバーガーを食べているのはサンフランシスコインターナショナル空港。しかし飛行機に乗り込むターミナルはオークランドインターナショナル空港。
・映画アウトサイダーの原作者コリンウィルソンの著書世界残酷物語は世界各国の残忍な事件を集めた著作。1974年にユタ州で二人組みの黒人が強盗に入り店の客などに苛性ソーダを 飲ませ殺そうとした。その後16歳の少年以外四人は射殺された。この事件を扱った本をウィルソンは紹介。「犠牲者 殺人のもう一つの側面」というゲイリーキンダーの著作(日本では出版されていない みたい)でそれによると犯人は強盗の際に洗浄液を使うアイデアをダーティハリー2で売春婦がポン引きに洗浄液を無理やり飲まされ死んだシーンを見て思い立ったという。
・ライターAlan Spencerによると本作は「Vigialance」というタイトルで公開する予定だったという。
・本作の監督テッドポストが2013年8月20日死去。95歳だった。

ハリー3トリヴィア
The Enforcer

・DVDの08年版でオーディオコメンタリーをつとめているのは監督のジェージズファーゴ。この作品の前まで助監督。マルパソの常連スタッフ。イーストウッドのオフィスで行われていた仲間の製作のフィリッツメーンズの誕生日パーティに出ていたところイーストウッドの呼ばれたという。イーストウッドは”助監督は誰がいい?”と聞いてくるので”助監督より監督を先にみつけないと”と答えたところ”君が監督をやるんだよ”といわれたという。
・ファーゴ監督の父親は一作目でアシスタントプロデューサー。
・本作品の悪役の親玉、テロリストグループのボスを演じたデベリン・ブックウォルター。シェイクスピアの舞台俳優だった。本作の後もテレビドラマなどで活躍していたが47歳で死去。
・映画冒頭にかならずある作品の中身とは関係ないハリーによるおおとりもの。本作も強盗を退治するがファーゴ監督のコメンタリーでシーンの裏話が。まず間違えから。イーストウッドは強盗の要求を聞くため銃を車の一番上の屋根において犯人の元にいくのだが次の車のカットバックの際、銃が車の屋根にない。ファーゴ監督はミスしてしまったとコメンタリーで。ただしDVDで見る限り、ハリー刑事は車の屋根の部分でなくボンネットの部分に銃おいている。そして車の一番高い屋根は映っているが車のボンネットはフレームの外で画面映っていない。ファーゴ監督は当時を思い出し、車の屋根の部分に銃を置いたと勘違いして、屋根に銃がないため現場でミスをしたと勘違いしているのだろうか?銃と同じく拡声器もボンネットにおいているがこれは画面の恥にちゃんと映っている。それより小さい銃は写っていないほうが正しい。二つ目はハリーふんするイーストウッドは犯人の要求を聞いて戻ってくるが戻り際犯人に後ろを蹴られている。これは犯人役のアドリブだという。アドリブでイーストウッドを蹴る無名俳優・・・・・。役者根性だ。
・プロジェクト進行当初は"Moving Target"もしくはDirty HarryVというタイトルだった。
・Moving Targetというタイトルの脚本はイーストウッドのレストランHogs Breath Innに持ち込まれたという。二人組みがレストランに脚本をもちこみ、イーストウッドに渡さず店においていったという。店員からイーストウッドは脚本を受け取り大筋は気に入り、リライトを当時活躍していたスターリングシリファントにリライトを依頼。三つの案の脚本を書いたがイーストウッドは気にらす。そして第一作目の脚本をリライトしたディーンリズナーに依頼し脚本が完成した。
・ファーゴ監督によると今回のハリーの名セリフは「Marvelous」。直訳だと素晴らしいとかいう意味。相棒の女刑事のあたふたぶりをみて「おやまぁ素晴らしい」とか「やれやれ」などの意味で何度も使われています。日本語の吹き替えでは「泣けるぜ」になっています。
・ファーゴ監督によると本作の予算は当時の額で350−400万ドル。今の価値だと1000万ドルだという。ミリオンダラーベイビーが3000万ドルほどだったのでさすがに1000万ドルは安すぎな気もするが・・・。
・遺体の検死シーンは実際の警察の検視する部屋で行われた。また検視する場所があった警察署もその後爆弾犯に狙われトイレが爆破されたがこれも実際にサンフランシスコの警察の使っていない部屋を借りて行ったという。他すべてロケで行ったそうだ。
・近作に出てくる過激派ふたつは実際にあるグループをモデルにしている。
・ 80年代の本作のタイトルが盗作にあたるとイーストウッドは訴えられた。とあるライターが書いていた作品の一つからとったと訴えられたのだ。イーストウッドはこの作品タイトルはハンフリーボガートの1951年の作品からヒントを得たと話している。裁判所は訴えを棄却。
・一作目ででていた上司ブレスラーは再度登場。デジョルジョは三作連続で今作で殉職。新しく登場した上司マッケイ(ブラッドフォードディルマン)は四作目でも同じような役柄で出ている。
・一作目ではDeGeorgio、二作目ではDiGorgio,三作目ではDiDeorjio、なぜか名前のスペルが作品ごとに違う。
・トラッシュメタルバンドLaaz Rockitはサンフランシスコ出身で名前の由来は本作の最後のシーンからつけたという。
相棒の女性刑事を演じたタインデイリーは本作が最初のメジャー作品。当初コメディ的な役割と思い三度も断り、プロデューサーにイーストウッドとあってくれといわれあって役を受けた。
・酒場にはいった強盗が車を要求、車で突撃のハリーだが脚本ではもっと交渉じみた地味な展開だった。
・売春宿に客を装いLarry Dickmanという偽名を使うハリー。これは俳優のDon Ricklesの名前をもじったいたずら。二人は戦略大作戦で共演している。イーストウッド本人がMr. Warmth: The Don Rickles ProjectというRickelsのドキュメンタリーで話している。



ハリー4トリヴィア
Sudden Impact

・レーガン大統領が使うなどハリーシリーズで二番目の名セリフとなったGo Ahead Make My dayであるがディーンレズナーによると実は三作目のためのこのセリフは書かれていたものだという。レズナーは一作目と三作目の脚本にかかわっている。2002年に死去。
DVDでの日本語訳は”撃てよ、望むところだ”とかなり状況にあわせた日本語訳で普通に直訳すると、撃てよ、俺の日にしてくれ、撃つなら撃って俺に撃たせてくれ、そして俺にとっていい日にしてくれという感じか。
・Make My DayはAmerica Film Instituteの選ぶ史上六番目の映画の名セリフに選出されている。
・1985年コロラド州は州法でMake My Day法を施行。家の中では家や家族を守るため強盗犯などに対してどんな手段を使っても罪に問われないという法。強盗に入られたら殺しても過剰防衛などの罪などには一切問われないというもの。正式にはこのような法はThe Castle Doctrineと呼ばれるものだがダーティハリーの名セリフがコロラド州ではつけられた。
・本作の一年前の1982年にVice Squadという映画でGary Swansonが"Go ahead scumbag,make my day"という セリフを話している。
・三作目にハリーはMarvelousという言葉を連発。日本の吹き替えで”泣けるぜ”となり、日本ハリーファンにとっておなじみの名セリフなっている。本作でも日本語版では三作目同様”泣けるぜ”というセリフを使っているが英語のセリフはMarvelousではなくSwellと言っている。直訳すると素晴らしいとなるが、むろんハリーは”素晴らしく迷惑な話だな”という感じの逆の意味で使用している。
・Make My Dayのセリフのレストランのおおとり物シーンはサンフランシスコのBurger Islandで撮影。今はマクドナルドになっている。
・ハリーシリーズでゆいつメイン撮影がサンフランシスコではなかった。
・主な舞台は郊外の町という設定で、老人バスのっとりのシーンはサンタクルーズで撮影。1989年のベイエリアを襲った大地震でシーンでみられるビルなどは大半は崩壊してしまった。
・ハリーは今回オートマグ44を使うがこれが入手が困難なもので撮影に使うガンは引退したガンデザイナーの手元にあったパーツから二台分組み立ててもらった。一体は銃を発射シーン用でもう一つはそうでない時に使う外観だけのもの。ゆえこの映画のオートマグは広くAMT製オートマグと伝えられているが、ぶっちゃけ映画用のありあわせの部品で作った小道具銃にすぎない。
・ただしガンはしょっちゅう故障で引いてもハンマーがおりず爆発音がならないという事態に。ラストは海のほとりでイーストウッドが海までかなりあるのにしばし怒って銃を投げ込んでしまうので撮影中には海に銃を拾いに行くダイバーを用意していた。
・ショーンコネリーが007に久しぶりに復帰、ネバーセイネバーアゲインを制作。スタジオは市場調査でシリーズ物で何がもう一度見たいかとしらべたところダーティハリーが一番だった。ゆえイーストウッドに続編をもちかけた。イーストウッドは当時ブロンコビリーにセンチメンタルアドベンチャーが赤字。ファイヤーフォックスも大金をかけたわりにはそこそこの興行でややネームバリューが落ちていた時期だった。DVDのコメンタリーで映画評論家のリチャードシッケルは”イーストウッドはワーナーに大変感謝をしていたため、赤字の埋め合わせで本作を作った”と話している。またDVDの特典に近作のヒットの後ワーナー社長のロスに長年の感謝の意を書いた手紙を送っている。
・相棒で登場のブルドッグ。足を上げてションベンするなどオスの行動だがひっくりかえったシーンをみてみると・・・メス。
・脚本は元々ハリー物としてかかれたものではない。イーストウッドももっと小さい作品と考えていたところ脚色していたJoseph Stinsonがハリー物にしたらどうかとイーストウッドに進言、ハリー復活となった。
・イーストウッドの防弾サングラス「ガーゴイル」はのちにターミネーターの使うサングラスでさらに有名に。
・ブラッドフォードティルマンは三作目に続き出演。三作目ではマッケイという名前、四作目ではブリッグス。同じ役者なんだったら同じ役名でいいと思うのだが。ちなみに二作目の悪徳警官のボスの名前もなぜかブリッグス。一作目から出ていいて三作目で過激派に殺されたイタリア系刑事のディジョルジョのスペルがクレジットで毎作違うなどわりかしシリーズ物なのに名前はズサンな使い方はハリーシリーズである。
・ハリーがのっている車1974年Plymouth Satellite sedanは三作目で強盗が車を要求した際、店に突撃させた車と同じ車種。ハリーのお気に入りなのだろうか。
・映画冒頭のコーヒーショップの強盗のシーン。おばあさんのウェイトレスを演じているMara Cordayは50年代のB級映画女優。イーストウッドがパイロット役で脇役出演したタランチュラの襲撃にも出ている。70年代以降の出演作はガントレット、本作、ピンクキャデラック。ルーキー。
・DVDのコメンタリーをしているシッケル氏だがイーストウッドは撮影が早いほうではないと話している。早撮り監督で有名なはずですが・・・。
・作家の故ノーマンメイラーはイーストウッドをもっともアメリカ的なアメリカ人と評していたが本作品撮影中にイーストウッドにインタビューをしている。メイラーはコラムなどでしばしイーストウッドについて書いている。
・削除されたシーン
ハリーとブルドックのミートヘッドが散歩中、レストランで一人食事をするジェニファーを見るける。このとき後ろでピエロが見える。
この後がカットされたシーン。レストランから出るハリーとジェニファー。ピエロが人を楽しませているところを通りかかる二人。ピエロは二人にダンスを促す。ジェニファーはダンスをしようとするがハリーは嫌がる。ピエロは結局二人のダンスをあきらめるが、踊ろうとしたジェニファーの腕はハリーの腕に。二人はしばし体を近づけた状態で微妙な時間が流れる。ジェニファーが思いたったようにハリーから離れるまで。二人の今後を暗示しているシーンだ。

 

ハリー5トリヴィア
Dead Pool

・DVDのコメンタリーによるとパトリシアクラークソンの映画初出演。リーアムニーソンのアメリカ映画初出演。ジムキャリーの映画初出演。ただしクラークソンはネットで探したところ前年のアンタッチャブルに出演している。またキャリーも84年に映画デビューしている。ゆえかなりあてにならないヴァルデスのコメントだ。クラークソンをみつけたのは長い間イーストウッド映画でキャスティングディレクターを務めたフィリス・ハフマン女史。女史は毎年東部の大学を新人発掘のため回っておりクラークソンも卒業公演で見つけキャスティングしたという。NY州の私立大学Fordham University卒業。エール大学でもFin Artの学位をとっている。ゆえどちらかの公演かと思われる。女史はハリウッドでキャスティングの仕事をしていたがNYにすんでいた。コメンタリーでクラークソンが映画初出演とヴァルデスが話しているのは、ハフマンが発見したときにまだデビューしていなかったため、勘違いしているのかもしれない。なおハフマンは硫黄島からの手紙が遺作。ヒラリースワンクはイーストウッド監督のミリオンダラーベイビーでオスカー受賞した際、ハフマンの名前を出し感謝していた。イーストウッドが06年アカデミー賞にプレゼンターとして出る予定だったのがキャンセルしたのはフマンの葬儀に出るためだった。
・イーストウッドが上司に広報で働くことを進められハリーは”Opinions are like ass holls.Everyone has one”と返している。”そういう案はケツのアナみたいな案ですよ。まぁ誰でもケツにアナは一個あいてるもんですがね”だがヴァルデスはこのケツのアナネタはMake My Dayに並びハリーの名セリフと話している。なおDVDの日本語訳では”思うのは勝手ですがね”とお行儀いい返答になっていた。
・本作の08年版DVDでオーディオコメンタリーを担当したのは撮影監督のジャックグリーンとプロデューサーのデビッドヴァルデス。ヴァルデスによると本作はチャーリーパーカーを描いたバードが興行的には儲けることは難しいのでスタジオのために作った。ただし公開は本作のほうが早かった。
・本作でも日本語版では”泣ける”のセリフをハリーは使う。言語では四作目のSwellのほうを使っている。
・1971年のダーティハリー公開当時、めちゃくちゃたたいたのはポーリンケイル女史。ファシズムと映画を罵倒し、NYの著名な映画評論家の意見だけにそれに続く声が多かった。映画は公開当時娯楽でもなくアクション映画でみなく、社会的な物議となる映画だった。五作目では女性映画評論家が殺害されるが、その評論家はポーリンケイルそのものでイーストウッドの復讐かといわれている。なおイーストウッドはちょっと遊んでみただけだと話している。
・Guns N' Rosesがエキストラレベルで登場。他ロックスター役でイーストウッドファンを広言するジムキャリーも真面目なアクション映画の中で爆演をみせる。
・ジムキャリーはJames Carreyの名でクレジット。 その後ピンクキャデラックにも出演。
・Guns N' Rosesのメンバーは場面によりメンバーが少ない。当然理由は明らかな理由のものではなく、めんどうだったため自主欠席だった。
・ジムキャリーが歌っている設定の曲はもちろんGunsの"Welcome to the jungle"
・本作の老体キャラハンはシリーズ一作目で一番最初の脚本でかかれたいたハリーの年齢に近いもの。
・デッドプールのリストにある名前はJack Greenらはじめスタッフの名前を使っている。
・映画監督スワンの作品として使われている作品は"Time After Time""Cujo""Its AliveV:Island of the Alive"
・ラジコンカーとハリーののる車のチェイスシーン。マックイーン主演のブリットのオマージュではと指摘されている。なおヴァルデスのコメンタリーによると監督のホーンはこのチェイスシーンをブリット以上のものにしようと張り切っていたという。
・ラジコンカーはAssociated RC10に1963 シボレーコルベットのボディをつけたもの。運転していたのはラジコン運転世界チャンピオンのJay Hasley。ラジコンは電気パワーのものでエンジン音はあとから足されている。
・アルバートポップウェルが唯一出演していないハリーシリーズ。一作目では強盗、二作目では売春婦の元締め、三作目では黒人過激派のリーダー、四作目ではハリーの相棒で登場していた。
・ヴァルデスによるとイーストウッドはオーデションは役者の負担になるという理由で嫌っていたという。ゆえこの作品は俳優とキャスティングのハフマン女史の読みあわせをテープにとりそれをみて役者を決めるという手順だったとヴァルデス。しかしジムキャリーはイーストウッドに直接会いにきたという。そこで ”核爆弾とエルヴィス”という題のショーを始めた。馬鹿笑いしたイーストウッドは採用を決めたという。かつて日本でも放送された”クリント・イーストウッドのすべて”というイーストウッドの業績をたたえるパーティを収録した番組でキャリーは司会を担当。当時の撮影のことを振り返ったエピソードを話している。あのGunsの曲にあわせた爆演はかなオーバーだがイーストウッドから思いっきりやれといわていたという。
・本作ではGuns n' RosesのWelcome to the Jungleが使われているがこれは製作側がワーナーにいかれた破天荒はロックバンドでいいのがいないかとたずねたところGunsの名前が帰ってきたという。コメンタリーのヴァルデスはGunsのデビューアルバムAPPETITE FOR DESTRUCTIONはこの映画にあわせて同じ年の8月に(映画は88年7月公開だった)発売されたと話しているが間違え。映画が公開されたとき、というか映画が製作されているときにはすでにGunsはアルバムをリリースしている。このアルバムは87年夏の発売。またジムキャリーが前もって練習できるよう曲を用意する必要があったがこの曲がシングルカットする予定だったため事前に曲を入手できたとヴァルデスは話している。映画の撮影が88年の年明けから二ヶ月。すでに曲は世に出ている。
・ガンズのメンバーは出演しているがヴァルデスによるとバンド側が出演をしたいと申し込んできたという。ただしガンズの伝記本などによるとガンズ側がこの映画に出演したことにたいし、イーストウッドを身近に見れたこと意外肯定的なコメントをいっているものはなくほとんどが無駄な体験と話している。またボーカルのアクセルは撮影に現れずバンド出演二度目のシーンには不在(イーストウッドもいないシーン)。
・ヴァルデスによるとアクセルローズはイーストウッドのファンでロケの時にダーティハリーの有名なセリフすべての物まねをしてくれたと話している。
・ヴァルデスもうろくシリーズ。コメンタリーで音楽を担当しているラロシフリンがハリーシリーズの間に仕事はしていなくてもハリーが作られると戻ってくれると話している。シフリン・・ばっちり働いています。
・ヴァルデスによると本作のロケーションマネージャーをつとめたのはJohn Lehane。元サンフランシスコ警察の警官で一作目の撮影でイーストウッドやヴァルデスと知り合っていらい、サンフランシスコで撮影するイーストウッド映画では毎回元警察という顔でロケのアレンジなどの協力をしてもらっているという。
・ほとんどオールロケが基本のハリー物。今回も音楽ビデオ撮影の冷凍庫の中はセットだがほかはロケ。ヴァルデスによるとレストランのエレベーターで銃撃されるシーンも、ガラスを入れ替えて実際のエレベーターで撮影。さらにハリーが刑務所に脅しをかけるがこれも外観も実際の刑務所で撮影。ただし牢獄の中はさすがに撮影はできないのでロスで別の場所で撮影。ハリーをエスコートしている背広の人はイーストウッドの友人のロス警察の人間。サンフランシスコ警察の正面玄関は実際の警察で撮影。
・サンフランシスコでは警官もハリーファン。ゆえヴァルデスによると警察のパトカーは通常普通の車に塗装してライトをのせるのだが実際のサンフランシスコ警察のパトカーで撮影をしているという。
・記憶違いかコメンタリーで間違えだらけのヴァルデス。コメンタリーを聞いている限りハリー2の脚本を書いたのは一作目でも貢献したミリアスだったことも忘れているようだ。3の脚本の経緯を2の経緯としてコメンタリーで話している。
・安上がりイーストウッドを示すエピソード。コメンタリーのヴァルデスが語ったところによるとワーナー撮影所には昔俳優が運動をする体育館があり今はそこを衣装倉庫にしている。イーストウッドはそこにおいてある使い回しの衣装をいつも使うのだという。ヴァルデスはイーストウッドの衣装は買ったことがないと話している。この作品で着ている背広もハリー以外のイーストウッド作品でイーストウッドが着ていたものだという。
・コミックブック作家のFrank Millerはダーティハリーの大ファンであることを公言しているが本作には失望したと話している。自作のSin CityのThe Yellow Bastardという作品はハリー刑事の老後の話とイメージしてかかれたもの。映画版のシンシティではブルースウィルスの刑事がそれ。 ウィルス演じる刑事はキャラハンのイメージだったのだ。なおウィルスのダイハードは当初イーストウッドにオファーが出されたがイーストウッドは断った。
・サンクエンティン刑務所 
ハリーはサンクエンティン刑務所に収容されているギャングの親玉を脅すためこの刑務所に訪れている。外観は本物を使い内部は他の場所でロケをしたとのことハリー2ではギャングの運転する車に車で近づきアホをよそおい、クエンティン刑務所の場所を聞いている。
2008年のイーストウッド監督作Changelingでは1930年のサンクェンティン刑務所が登場。
下の写真。上がチェンジリングで出てきた1930年のサンクェンティン刑務所。下がダーティハリー5(1988年)で出てきたサンクェンティン刑務所。昔の車を置いただけでほとんど変わらない概観。ハリーの場合現代が舞台でそのまんまの外観での撮影のため、広いサイズで撮影していますがチェンジリングは1930年が舞台ゆえなのか狭い絵になっています。

・ MarvelコミックのDeadpoolはダーティハリー5のThe Dead Poolから名付けたと作者のRob Liefeldが2013年にラスベガスで行われたComic Conの場で語った。
DeadpoolはDCコミックのヴィランDeathstrokeにインスパイアされて作られたと言われているがLiefeldは
「それはない。元々はTodd McFarlaneへの100%の嫉妬から生まれたんだ。彼は当時スパイダーマンを書いていたんだ。
いつもマスクを被ったヒーローをね。僕は当時チームで顔を描いていたんだけど、顔を描くのって一番面倒なんだよ。
それでスパイダーマンをもっと格好良くナイフの刀を持たせて、はい出来上がり!。名前もDeathstrokeから影響は何も受けていない。
1988年のクリント・イーストウッドのThe Dead Poolからとったんだ」と話している。

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