許されざる者トリビア
ネットで拾ったトリビア  真偽のほどはわかりません


・台本は20年間もハリウッドをさまよっていた。すでにジーンハックマンは役を断っていた。フランシスコッポラがもっていた権利を、権利切れを待ちイーストウッドが購入。自分が主人公を演じられる年まで待って映画化した。
・ハックマンはイーストウッドから保安官の役での出演を受けたが暴力はもう嫌だと断ったが説得され出演した。
・イーストウッド演じる主人公の子供の名前、WillとPennyだがこれは1968年のチャールトンヘストンの西部劇ウィルペニーからとった可能性がある。カウボーイが未亡人とその子供達を守るためガンマンになる話。またハックマン演じるLittle Bill Daggettのラストネームはジョンウェイ主演の勇気ある追跡の中で会話の中で出てくる名前。またリチャードハリス演じるイングリッシュボブも勇気ある追跡のメキシカンボブからとっていると思われる。
・作家がイーストウッド扮するマニーに、六人いて誰を最初に撃つかどう決めたのかと聞いている。答えは一言"Got lucky"と答えている。 映画アウトローではチーフダンジョージ扮するインディアンが数人のガンマンを早撃ちで倒したイーストウッド扮する主人公ジョージーにどうやって撃つ相手の順番を決めたんだと質問している。この時は長々と理にかなった答えをきちんと答えていた。
・映画の仮タイトルは"THe William Munny Killings"。
・イングリッシュボブは汽車からのシューティングを見せたがアメリカではこの映画の舞台の一年後になって汽車からの射撃が伝わったとされている。
・西部劇でアカデミー作品賞は三本。本作とケビンコスナーのDances with Wolves、そして1931年までさかのぼりCimaron。
・イギリスのガンマンを演じたリチャードハリス。イーストウッドから出演依頼の電話が来たとき、偶然にもイーストウッドの荒野のストレンジャーをテレビ鑑賞していた。
・イーストウッドのお母さんが大きなドレスを着て汽車にのりこむというエキストラで出演していた。大変つらい撮影だったそうだがそのシーンはカット。息子イーストウッドは母親に”作品が長くなってなんとかしなくてはいけなくなって”と謝ったという。母親はアカデミー賞会場で本作品がアカデミー受賞したことで息子を許したに違いない。母親はミリオンダラーベイビーでも再度会場で息子がアカデミーを受け取るシーンを見ることになる。イーストウッドファンにはおなじみのお母さんだが残念ながら亡くなってしまった。
・早撮りで有名なイーストウッドはまたも予定を四日も早い、39日で撮影を終えた。セットの街も二ヶ月という比較的早いペースでつくられた。その間スタント達は出演者に馬の乗り方を教え、スタントの振り付けなどを行っていた。
・汽車のシーンはカリフォルニアのSonoraで撮影。古い19世紀の小さい汽車がまだ運行されていた。
・あまり脚本をいじらないことで有名なイーストウッド。本作ではナレーションをテロップに変えている。
・撮影はカナダ、カルガリーは雨が振らない時期が続いており、劇中の雨は当然撮影用の雨。また予期せぬ雪にも見舞われた。撮影は9月から10月にかけて行われた。
・実はイーストウッドは馬のアレルギー。
・街のセットの素晴らしい雰囲気をそこなわないようセットには車などの乗り入れは禁止された。
・硫黄島二部作が遺作になった美術のヘンリーバムステッド。長いことイーストウッドと組んで来た。本作では街の野外セットをわずか32日でつくりあげた。
・ハックマン演じる保安官のキャラクターはLA警察でスワットの創設者であるDaryl Gatesが元になっている。イーストウッドがハックマンにそのように伝えている。
・脚本のDavid Webb Peoplesはブレードランナーで有名だがジョンウェインの遺作ラストシューティストの原作小説を書いた人。
・イーストウッドが劇中はいているブーツはローハイド時代に使っていたもの。それらはイーストウッドの個人所有のもので2005年にはLAのGene Autry Museum of Western Heritageのセルイオレオーネ展に貸し出された。もし本作品が最後のイーストウッドの西部劇になるとブーツは西部劇キャリアのブックエンド的な意味合いとなる。
・使われた銃は
主人公マニー。1859 Starr revolver double action, Smith and Wesson Schofield revolver,12-gauge double barreled coach shotgun, Spencer rifle.
ネッドはSpnecer rifle。
キッドは S&W Schofield, Winchester 1873 rifle
イングリッシュボブはColt 1873 "Peacemaker" Single action Army、Bulldog .32 caliber pocket pistol。
ビルはColt 1873 "Peacemaker" Single action Army。
売春婦のオーナーはColt 1851 single action revolver。
アンディ保安官はWinchester 1866 "Yellow Boy"をHenry rifleに似せて使っている。他Remington 1875を使う保安官も。
・ジョジョの奇妙な冒険の荒木飛呂彦氏は許されざる者の大ファンだという。氏は許されざる者が作られる前の1989年に「許されざる者」のテーマンを登場人物に語らせている。第三部の登場人物 花京院は悪に対して怒り狂う主人公に
「”悪”とは敗者のこと。”正義”とは勝者のこと、生き残ったもののことだ。過程は問題じゃない。負けたやつが”悪”なんだ」としゃべらせている。映画許されざる者ではジーンハックマン扮する保安官が勝つことにより自ら信じる正義を町の正義にしていた。しかしマニーが保安官に勝った時、星条旗の下でマニーが町の人間に宣言した時、正義はマニーにあった。アメリカは建国したときから勝つことで正義を押し通している国だ。湾岸戦争からイラク戦争へと時代が変わった今でもアメリカは変わっておらず、この映画のテーマが今を表現している。荒木氏がこの映画を好きな理由は、自分の考えが表現されているからではないだろうか。

以下の写真はイーストウッド映画のポスターを長く製作していたBill Goldの本作のポスター初期ドラフト。

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