・5月27日
IMDBによると各国の公開予定日は
USA 28 September 2012
Australia 11 October 2012
New Zealand 11 October 2012
Denmark 1 November 2012
Netherlands 8 November 2012
Germany 29 November 2012
Italy 30 November 2012
Spain 30 November 2012
France 16 January 2013
・5月28日
イーストウッドが住むカーメル市で発行されているCarmel Magazineにイーストウッド近況情報。すでに俳優としての新作Trouble With the Curveの撮影は終了。
イーストウッドは
「素晴らしかったよ。監督業の骨休みになった。監督業は時間を使う仕事だしね。僕には弟子のRob Lorenzがいるんだ。ちょっと仕事をしてくれて休ませてくれた。彼は長いことマルパソカンパニーのために素晴らしい仕事をしてくれた。彼には演出をするにふさわしい人間と感じたんだ。彼の監督の下でとても感じがよくやれたよ」とイーストウッド。
Rorenzは
「18年以上映画のマスタークラスを受講しているようなものだからね。彼は俳優の考え、スタジオの重役との駆け引き、ストレスの多い製作過程での健康管理、みんな教えてくれた。クリントのような偉大な映画作家を演出するなんて考えると恐れ多いけどね。でも彼のイージーゴーイングのスタイルはとてもいいものを生み出す」と話している。
イーストウッドは年内に次回作「スター誕生」の製作を開始する。そのかたわら多くの脚本を定期的に読み次のチャレンジを探し続けている。
・6月5日 メジャーキャスト以外の撮影まだ終わっていなかった
撮影終了と伝えられている本作。6月1日付けミルウォーキーの地元ラジオ局のネットニュースで
「ミルウォーキーで、三度目のメジャースタジオ製作の野球映画の撮影が行われる」と伝えた。撮影シーンは多くないとも伝えている。ミルウォーキーの撮影では現大リーグコミッショナーであるBud Seligの出演シーンも撮影されるという。Seligはすでにオフィス内のシーンの撮影を行っているという。撮影シーンにはメジャーキャストは参加しないという。
なおミルウォーキーで撮影されたほかの二本の野球映画とは、一作眼の”メジャーリーグ”と”Mr.3000 ”だという。
・7月19日
Marco Beltramiが先週の早い時期にTrouble With the Curveのサウンドレコーディングに参加した。Beltramiはアクション系の映画で多くの作曲を手がけている。以下はInternet Movie DatabesのBeltramiのページ。
http://www.imdb.com/name/nm0001937/
・7月26日
スカウト役で出演しているマシュー・リラードがインタビューで最近の撮影は?と聞かれ
「秋に公開されるクリントイーストウッドのコメディの撮影をした」と返答。
まさかダーティファイターシリーズやピンクキャデラックみたいなぬる~いコメディなのか??
・7月27日 Entartainment Weekley配信
監督Robert Lorenzは
「彼(イーストウッド演じる野球のスカウト)はまだスカウトの能力があることを証明するチャンスを得る。同時に父親としてのチャンスを(娘役はエイミーアダムス)。彼らは常に問題を抱えている。そしてその関係を修復しなければいけないところまできてしまった。彼は助けを必要としていて、娘はその手助けをする価値があると手助けを決めるんだ」と話している。
視力が落ちた老スカウトにかわって娘が眼の替わりとなり話は進む。
巨漢俳優ジョングットマンはイーストウッド演じるスカウトの上司の役でアトランタブレーブスのスカウト部のボスだ。
「ボスはガス(イーストウッド)がもうスカウトとして無理なのではと感じている。若い人間が増えて、新しい世代に任せる時期と感じている。ガスは古典的なスカウトだし周囲もガスを追い払いたいと思っている。」とLorenz監督。
ジャスティンテインバーレイクは若手スカウトだが老スカウトの敵対役ではなく、その反対。イーストウッド演じる老スカウトを尊敬し友人のような関係を築く。
「彼らは友人だ。ジョニー(ティンバーレイクが演じるスカウト)は元野球選手でガスがスカウトした選手だったんだ」とLorenzo。
ジョニーは父親イーストウッドと娘アダムスの微妙な関係の潤滑的な役割もになっている。
まだこの映画の詳細は1イニング分しか出ていない。それでもこの映画には感傷的なハードボール映画であると期待させられる。
・8月6日
http://www.albertafilmratings.ca/recentclasstrailers.aspx
によるとカナダでTrouble With the Curveの予告編の検閲が終了。予告編の時間は2分22秒。間もなく予告編が見られることになりそう。
・8月14日 Totalfilm.com配信の記事
今週全米公開のエクスペンダブル3。シルベスタースターローンを筆頭にアクション映画で長い間観客を楽しませてきたアクションスター総出演のシリーズ第2弾。プロデューサーがAvi Lernerと同サイト記者のインタビューで、第3弾に向けクリントイーストウッドの連絡をとった、ことを明らかにした。
「クリントイーストウッドに連絡をとった。彼の演じるキャラクターがもう頭にあるんだ。ハリソンフォードとも話をしている。ウェズリースナイプスも刑務所から出たら欲しいと思っている。あと一人決まっているのがいる。ニコラスケイジが出るよ」とLerner。
・8月23日 Script Shadwod.com配信
映画の脚本レビュー。Carson Reevesという人が書いたもの。・
「このレビューのため読んだ脚本は2011年版になっているがリファレンスを読むとオリジナルは15年前に書かれたもののようだ。通常15年間無視され続けた脚本には期待出来ない。正直この脚本もひどいものと予想していた。その私の意見は間違っていた。この脚本は良い脚本を書くための教科書に近い。この脚本でとてもすてきな所はキャラクターの関係にある。とても単純だがとても賢く書かれている。とても素晴らしい。もしスポーツが娘より大事と感じている男が、そのスポーツの世界で生きるために娘の力を借りなくてはいけなくなったら。しかもその娘はその男が理由でスポーツ嫌い。この作品より美しく衝突のトライアングル構造を書くことはとても難しい。主人公のガスが娘を頼り始めていき皮肉にも二人の関係が近づいていく。これは完璧だ。オスカー受賞にふさわしいものかどうかはわからない。それは演出家の手腕によることになる。しかし基礎はもうすでにある。本当にこの脚本は私を驚かせた。」
となんだか絶賛状態。
なおこの脚本はかなり出回っているようで、野球の会話が少し今の時代と違うと感じた人もおり、それも上記の”15年前にかかれた”ことが理由なのかもしれないと同サイトの掲示板に書き込みがあった。
・8月29日 日本のエンタメサイト ハリッドチャンネルで日本タイトル、公開日などが以下のように伝えられた。
映画界になくてはならない名宝=クリント・イーストウッドが、御年82歳にして俳優復帰を飾る映画「人生の特等席」の日本公開が11月23日に決定。スクリーンへのカムバックは4年ぶり、自身が監督していない作品としては実に19年ぶりとなる。
2008年に自ら監督を務めた映画「グラン・トリノ」の主演を最後に「もう積極的に役は探さない」と実質的な俳優引退宣言をしたイーストウッドだが、"愛弟子"であるロバート・ロレンツの初監督作となる新作「人生の特等席」への出演を決めたという。
ロレンツは「マディソン郡の橋」(95)から17年に渡り助監督としてイーストウッドの作品に携わり、彼から直接映画作りのノウハウや情熱を学んできた。ロレンツはイーストウッドについて、こう語っている。「監督という仕事を学ぶのに彼以上の師匠はいないよ。私はとにかく何でも吸収した。クリントはいい意味でとても昔かたぎで、映画の事を他の誰よりも理解している」。
愛弟子に映画の魂を引き継ぐため、再びカメラの前に戻ったイーストウッド。本作の撮影中、彼はロレンツを見守るようにモニター見つめていたそうだ。「とにかく完璧に準備した。一瞬でも迷いは見せられなかった。撮影が始まってある時点までクリントは私を観察していて、力を見極めようとしているのを感じたよ」とロレンツは言う。
大リーグの伝説的なスカウトとして何十年も活躍してきたガス(イーストウッド)は、年齢による衰えをごまかしきれない。それでも引退するつもりの無いガスに対し球団のフロントは疑問を持ち始める。そんなガスを助けられるかもしれない人物は唯一の家族、娘のミッキー(エイミー・アダムス)。彼女がスカウトに同行し、ガスの目の代わりを務めることだった。しかし長年離れて暮らしていた二人の関係は良好とは言えない。不本意ながらそれでもミッキーは、ガスの抵抗を受けながらスカウトのため彼に付き添うことになる。仕方なく何年ぶりに一緒に過ごすうち、二人はお互いを見つめなおし、今までガスが何も語らなかった長く秘められてきた真実が明らかになっていく…。
「人生の特等席」は2012年11月23日(金・祝)、丸の内ピカデリー3ほか全国ロードショー
・8月30日 イーストウッドが米共和党大会で登壇へ、ロムニー氏に援軍
[30日 ロイター] 米フロリダ州で開催中の共和党全国大会に30日、サプライズゲストとしてクリント・イーストウッド(82)が登壇する。米共和党関係者が明らかにした。
イーストウッドは今月に入り、アイダホ州で行われた共和党大統領候補ロムニー前マサチューセッツ州知事の政治資金パーティーに出席し、オバマ大統領に挑むロムニー陣営の支持を表明していた。
共和党全国大会のサプライズゲストが誰なのかは様々な憶測が出ていたが、会場の音響テストで「続・夕陽のガンマン」の音楽が流れたことで、 イーストウッドが登壇するとの見方が強まっていた。30日には、ロムニー氏が指名受諾演説を行う。イーストウッドはその演説の直前に登壇し、会場を盛り上 げるとみられる。
11月6日の米大統領選に向けた支持率は、ロムニー氏が共和党大会を背景に追い上げを見せており、ロイターとイプソスが実施した最新の世論調査では、オバマ大統領と43%で並んでいる。
・8月31日
【タンパ時事】米大物映画俳優・監督のクリント・イーストウッド氏(82)が30日、共和党全国大会に登場し、失業問題などを改善できないオバマ大統領を厳しく批判、政権交代を訴えた。
同氏は、オバマ大統領が3年半前、変革を訴え華やかに登場したが、「2300万人もの失業者がいる。嘆かわしいことだ」と非難。「仕事をしない者は退陣させるべきだ」と述べた。
なおイーストウッドは前回の主演映画グラントリノは2008年、その前のミリオンダラーベイビーは2004年と大統領選のある年に映画に主演している。偶然なのだろうか。
・9月1日 映画評論家の重鎮 Roger Ebert ”素晴らしい映画”
すでに試写会も行われたイーストウッド主演作「人生の特等席」
イーストウッドの話題は現在のところ映画ではなく共和党大会でのコント演説。イスにオバマ大統領が座っているという設定で繰り広げられた演説は大失敗と多くのメディアに批判されている。
その批判の記事が出回っている中、ひょっこりと新作に対する文章が。
書いたのは大物映画評論家Roger Ebert。Ebertはイーストウッドの演説の後にTwitterで"彼は俺のヒーローなのに。なんであんなことしてんだ”とつぶやいていたが、その後Chicago Sun Timesに改めて今回の演説におけるコラムを掲載。
こんなみっともないことしないでよクリントといいたいEbertの記事の中に以下の文があった。。
「クリントイーストウッドは映画の歴史でもっとも賞賛を受けている一人。そして未だに成長を続ける稀な人物。彼の新作「人生の特等席」ももう見ているがとても素晴らしい映画だ。一つ明らかにしておきたい。私は彼を愛している。彼の政治的な考えはどうでもいい。ジョンウェインに対しても私はそうだった」
またIntenert Movie Data Baseの掲示板で試写会を見た人の感想が出ていた。素晴らしい脚本と演出。俳優陣も素晴らしく作品の最後は観客の拍手でエンディング。大推薦できる映画という。
・9月2日すこしネタバレ
8月末に一般向けにも試写が開かれたようでネットにも鑑賞した人の感想が続々アップされている。イーストウッド映画の助監督が初監督を担当ということでかつてのジェームズファーゴやイーストウッドのお友達スタントマンのバディバンホーンの作品のような、なまぬるーーーいダーティファイターやピンクキャデラックのような作品を思わず想像してしまっていたのだけど肯定的意見のほうが否定的意見より多い。
基本的に否定的でつまらんと言っている人の意見は、話が遅い!、野球映画が大好きなのに野球が少ない!、ちょっと話が予想できる!、面白いパートもあるけど退屈なパートもちよっとありすぎ!、最後の30分しか面白くない!面白いんだけどキャラクターが多すぎてあっちこっち行き過ぎ!試写会の1時間前に会場についたのにもう満員で入れませんって試写会の人数集めすぎだふざけんな!などなど。
肯定的意見は
笑えて、ちょびっとセンチメンタルな気持ちになって感情が揺れ動く傑作。年老いて次の人生を受け入れるしかない老人をテーマにした素晴らしいエンターテイメント!イーストウッドは一級、ジャスティンティンバーレイクだって言うほど悪くない!人生で一番の映画!人生の教訓がちりばめられた作品、話は陳腐だけどそれでも話にどんどん引き込まれる!野球のトリヴィアも楽しめる野球ファンのマストムービー!コメディと悲しみの融合したベストの作品!映画のすべての要素のてんこ盛り映画。誰にでもお薦めできる映画!
などなど。
評論家からの評はRoger Ebertが”素晴らしい映画”とコラムおよびTwitterでつぶやいた以外はまだ無い(みつけてない)。
なお上映時間は2時間弱だそうです。
・9月5日 「人生の特等席」が東京国際映画際のクロージングに
Movie Walker配信の記事より
4年ぶりに俳優業に復帰したクリント・イーストウッド主演の人間ドラマ『人生の特等席』(11月23日公開)が、10月20日(土)から28日(日)まで開催される第25回東京国際映画祭の公式クロージング作品に決まった。
現在、82歳のクリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』(09)以来、4年ぶりに俳優復帰を果たす本作。監督・俳優としても数々の作品に携わり、ア カデミー賞をはじめとする賞レースで数々の賞を受賞しているクリント・イーストウッドだが、第19回東京国際映画祭でオープニング上映された監督作『父親 たちの星条旗』(06)以外は東京国際映画祭への関わりはなく、意外にも主演として東京国際映画祭で上映されるのは本作が初となる(第10回東京国際映画 祭では『ワイルド・ビル ウィリアム・ウェルマンの生涯』というドキュメンタリー映画でコメント出演あり)。
さらに、東京国際映画祭では市川崑監督(『ビルマの竪琴』)やリドリー・スコット、スティーヴン・スピルバーグなど名だたる名監督たちがクロージング作品 を飾ってきたが、本作が初監督作品となるロバート・ロレンツは新人でありながら選出された。これは、第13回に『チャーリーズ・エンジェル』(00)でク ロージングを飾ったマックG監督以来、12年ぶりとなる。それもそのはず、本作で監督を務めるロバート・ロレンツは『マディソン郡の橋』(95)以来、 17年にわたってクリント・イーストウッドから直接映画作りを学んだ唯一の愛弟子。映画の魂を継承する監督なのだ。
そのほか、出演者に『魔法にかけられて』(08)のエイミー・アダムス、『ソーシャル・ネットワーク』(11)、『TIME タイム』(12)のジャスティン・ティンバーレイクなど。新旧映画スターの思いが交錯するヒューマンドラマが第25回東京国際映画祭の最後を締めくくる。 【Movie Walker】
・9月9日 米版予告編で使用されている曲。
ギターのリフで始まる明るい曲はThe HolliesのLong Cool Woman in a Black Dress。
アコースティックギターのアルペジオで始まる静かな曲はPhillip PhillipのHome。
予告編
http://www.youtube.com/watch?v=UdJPvXLemVs
Long Cool Woman in a Black Dress
http://www.youtube.com/watch?v=lP94PlEtsEQ
Home
http://www.youtube.com/watch?v=HoRkntoHkIE
・9月10日 制作費は33ミリオン?
監督のRobert Lorenzがインタビューで
「制作費は特撮があるわけでもないから大してかかっていない。グラントリノと同じくらい」と答えている。グラントリノの制作費は多くのサイトで33ミリオンと伝えられている。なお舞台がジョージア州の町が多いが脚本を書いたRandy Brownがジョージア出身なのだという。イーストウッドは前回の出演作で監督もしたグラントリノは脚本家がミネソタ出身で舞台もミネソタの町だったが車の町ということで(+ロケ費が安く上げられるから)デトロイトに変えられていた。
・9月14日
以下Box Office Mojo.comより9月21日公開の映画のおおよその上映館数。なんと人生の特等席が新作で3100以上で一番の上映館数。
また右端の数字はboxoffice.comの公開一週目の週末興行予想。